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【音楽ジャンル目次】ロック・メタル・パンク・オルタナ編

2018-04-14音楽ジャンル目次

 音楽を聴いていると当たり前のようにたくさん出てくる”ジャンル”。知っているようで実はよくわかっていない、そんなジャンルを歴史アーティスト名と一緒にわかり易くまとめました。

 

「ロック・メタル・パンク・オルタナ編」目次(全61項目掲載)

※だいたいジャンル毎に、時代順で掲載しています

ブルース

フォーク/フォークロック

カントリーミュージック

ロックンロール

ロカビリー

ブリティッシュビート/マージービート/リバプールサウンド

ロック/ロックミュージック

ガレージロック

サイコビリー

サザンロック

ブルースロック

ハードロック

プログレッシヴロック
 ・ジャズロック
 ・カンタベリーロック
 ・チェンバーロック

ソフトロック

サイケデリックロック

クラウトロック/ジャーマンロック

グラムロック

ヘヴィメタル
 ・パワーメタル/スピードメタル/シンフォニックメタル
 ・グラムメタル/ヘアメタル/LAメタル
 ・スラッシュメタル/グルーヴメタル
 ・グラインドコア
 ・デスメタル
 ・ブラックメタル
 ・ドゥームメタル/スラッジ

パブロック

パンクロック

ハードコアパンク
 ・クロスオーヴァー
 ・メロディックハードコアパンク
 ・ポストハードコア
  ・マスロック
 エモーショナル・ハードコア/エモ/スクリーモ
 ・メタルコア/カオティックコア(マスコア)

ポップパンク

ニューウェイヴ
 ・ポストパンク
 ・ゴシックロック/ポジティヴパンク
 ・シンセポップ/ニュー・ロマンティック/エレクトロポップ

 ・ネオアコ/ギターポップ

パワーポップ

オルタナティヴロック/インディーロック

グランジ/ポスト・グランジ

ミクスチャーロック

ラップメタル/ラップロック

ニューメタル/オルタナティヴ・メタル
 ・ヘヴィロック/ラウドロック

インダストリアルロック

ストーナーロック

ノイズミュージック/ノイズロック/ジャンク/スカム

マッドチェスター

アノラックサウンド

シューゲイザー/ドリームポップ

ブリットポップ/ポスト・ブリットポップ

ローファイ

ポストロック

ガレージロックリバイバル/ポストパンクリバイバル

アートロック/エクスペリメンタル・ロック/アヴァンギャルド

 

 

 

ブルース(Blues) 1900年代アメリカ

 

 ブルースとは、ギターを伴奏にした哀歌を起源とする音楽で、アメリカの黒人の間で誕生した。ブルースの語源は悲しみや憂鬱を表す”Blue”からきている。ロックを始め、多くの20世紀の音楽に影響を与えた。
 ブルースの種類として、アコースティックギターで演奏される”カントリーブルース”、ソウルフルな歌とハーモニカの演奏が特徴の”デルタブルース”、ピアノなどとバンドを組んだ”シティブルース”、エレキギターとバンドスタイルが導入された”シカゴブルース”などがある。

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代表的なアーティスト

【戦前のブルース】
・ロバート・ジョンソン(Robert Johnson 1911-1938)
チャーリー・パットン(Charley Patton 1891-1934)
・ブラインド・レモン・ジェファーソン(Blind Lemon Jefferson 1893-1929)

【戦後以降のブルース】
・ハウリン・ウルフ(Howlin’ Wolf 1910-1976)
・マディ・ウォーターズ(Muddy Waters 1913-1983)
・ジョン・リー・フッカー(John Lee Hooker 1917-2001)
・B.B.キング(B.B.King 1925-2015)

 

 

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フォーク(Folk)/フォークロック(Folk Rock) 1940年代アメリカ/1960年代アメリカ

 

 フォークソングとは、元々は民謡や民俗音楽を指す。1940年頃より、プロのミュージシャンがそれらを独自のアレンジで歌うようになり、次第に生活の事や社会的なメッセージを込めたオリジナル曲が歌われるようになった。
 フォークミュージックの演奏はアコースティックギターを中心とした生楽器である。ロックの影響を受け、エレキギターなどの電子楽器も用いられるようになり、それらは”フォークロック”と呼ばれた。

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代表的なアーティスト

【フォークシンガー】
ウッディ・ガスリー(Woody Guthrie 1912-1967)
・レッドベリー(Leadbelly 1888-1949)
・ボブ・ディラン(Bob Dylan 1941-)
・ピーター・ポール&マリー(Peter,Paul and Mary 活動期間:1961-1970, 1978-2009)
・ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell 1943-)
・ママス&パパス(The Mamas & the Papas 活動期間:1965-1968, 1971-1972)

【フォークロック】
・ニール・ヤング(Neil Young 1945-)
・ザ・バーズ(The Byrds 活動期間:1964-1973)
・フェアポート・コンヴェンション(Fairport Convention 活動期間:1967-1979, 1985-)

 

 

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カントリーミュージック(Country Music) 1920年代アメリカ

 

 カントリーミュージックとは、アメリカのヨーロッパ系移民・白人労働者の音楽を起源とするポピュラーミュージックである。楽器はアコースティックギターの他、フィドル(バイオリン)やバンジョー、シンプルなリズム楽器などが用いられる。山岳地帯や農村部などの田舎(=Country)で生まれた。
 ロックやポップスの要素を取り入れた”ニューカントリー”は、アメリカの白人層を中心に高い人気を誇る。

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代表的なアーティスト

・ジミー・ロジャース(Jimmie Rodgers 1897-1933)
・カーター・ファミリー(The Carter Family  活動期間:1927-1943)
・ビル・モンロー(Bill Monroe 1911-1996)※ブルーグラスの創始者といわれる
・ハンク・ウィリアムズ(Hank Williams 1923-1953)
・ジョニー・キャッシュ(Johnny Cash 1932-2003)
・ジョン・デンバー(John Denver 1943-1997)
・ガース・ブルックス(Garth Brooks 1962-)
・シャナイア・トゥエイン(Shania Twain 1965-)
・テイラー・スウィフト(Taylor Swift 1989-)※カントリーミュージシャンとして成功後、ポップスに進出した

 

 

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ロックンロール(Rock 'n’ Roll) 1950年代アメリカ

 

 ロックンロールとは、”リズム・アンド・ブルース”(R&B)を原型とするパーティーのダンスミュージックだったという。
 ロックンロールを生み出したのはチャック・ベリーらアメリカの黒人ミュージシャンだと言われる。また、エルヴィス・プレスリーら白人ミュージシャンはR&Bなどの黒人音楽とカントリーミュージックなどの白人音楽を融合させた(これはロックンロールともロカビリーとも呼ばれる)。

 ロックンロールはエレキギター、エレキベース、ドラムスというバンド編成で演奏される事が多いが、アコースティックギターやピアノ、サックスなどが加わる事もある。
 ビートルズなど、ロックンロールの影響を受けたイギリスのロックバンドは、表現の幅を広げて今日の”ロック”を生み出したと言われる(詳しくは”ロックミュージック”の項目参照)。

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代表的なアーティスト

・チャック・ベリー(Chuck Berry 1926-2017)
・リトル・リチャード(Little Richard 1932-)
・ボ・ディドリー(Bo Diddley 1928-)

・エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley 1935-1977)
・バディ・ホリー(Buddy Holly 1936-1959)
・ジェリー・リー・ルイス(Jerry Lee Lewis 1935-)

 

 

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ロカビリー(Rockabilly) 1950年代アメリカ

 

 ロカビリーとは、ロックンロールヒルビリーカントリーの別称)が融合して生まれた言葉である。
 ロックンロールとの違いについては、ヒルビリー要素(白人)が強いものがロカビリー、R&B要素(黒人)が強いものがロックンロールと言われる。

 リーゼントヘアーやウッドベース、ヒーカップ唱法などの特徴を持つ。1950年代末には人気が衰えたが、80年前後にネオロカと呼ばれるアーティストが登場し人気が再燃したといわれる。

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代表的なアーティスト

・エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley 1935-1977)
・エディ・コクラン(Eddie Cochran 1938-1960)
・ジーン・ヴィンセント(Gene Vincent 1935-1971)
ロバート・ゴードン(Robert Gordon 1947-)
ストレイ・キャッツ(Stray Cats 活動期間:1979-1983, 1988-1992, 2004-2009)

 

 

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ブリティッシュビート(British Beat)/マージービート(Mersey Beat)/リバプールサウンド(Liverpool Sounds) 1960年初頭イギリス

 

 ブリティッシュビートとは、1960年前半のイギリスで登場したロックバンドやそのサウンドを指す言葉。ロックンロール、R&B、ブルースなどの影響を受けたイギリスのバンドが多数登場し、アメリカのヒットチャートを席捲した。

 ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、キンクスなどを含み、今日の”UKロック”に近い雑多なカテゴリーと言える。

 また、リバプール周辺のバンドやその音楽性に限定したものを、マージービートリバプールサウンド(日本独自の呼称)とも呼ぶ。

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代表的なアーティスト

【マージービート/リバプールサウンド】※リバプール出身が中心
ビートルズ(The Beatles 活動期間:1957-1970)
サーチャーズ(The Searchers 活動期間:1959-)
ジェリー&ザ・ペースメイカーズ(Gerry and the Pacemakers 活動期間:1959-1966)

【それ以外】
ローリング・ストーンズThe Rolling Stones 活動期間:1962-)
ザ・フー(The Who 活動期間:1964-68, 1982, 1996-)
スモール・フェイセス(Small Faces 活動期間:1965-69)
キンクス(The Kinks 活動期間:1964-96)

 

 

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ロック(Rock)/ロックミュージック(Rock Music) 1960年代イギリス

 

 ロックとは、アメリカで生まれたロックンロールを起源としながらも、アーティストがより自由に表現をする音楽。1960年頃イギリスで登場したビートルズがロックの開拓者だと言われる。
 ロックンロールとロックの違い、ロックとポップスの違いは解説の続きを参照。

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代表的なアーティスト

ビートルズ(The Beatles 活動期間:1957-1970)
ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones 活動期間:1962-)
ドアーズ(The Doors 活動期間:1965-1972)
U2(ユーツー 活動期間:1976-)
ニルヴァーナ(Nirvana 活動期間:1987-1994)
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers 活動期間:1983-)
オアシス(Oasis 活動期間:1991-2009)
コールドプレイ(Coldplay 活動期間:1997-)

 

 

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ガレージロック(Garage Rock) 1960年代中盤アメリカ

 

 ガレージロックとは、1960年代にアメリカの若者が演奏したシンプルで荒々しいロックミュージックを指す。ガレージ(車庫)で練習していた為、この名がついたと言われる。

 60年代当時はあまり注目されなかったが、後のパンクロックオルタナティヴロックに大きな影響を与え、再評価されるようになった。

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代表的なアーティスト

イギー・ポップ&ザ・ストゥージズ(Iggy Pop & The Stooges 活動期間:1967-1974, 2003-)
MC5(エムシーファイヴ 活動期間:1964-1972, 2003-)
13thフロア・エレベーターズ(The 13th Floor Elevators 活動期間:1965-1969)
ソニックス(The Sonics 活動期間:1960-)
クランプス(The Cramps 活動期間:1976-2009)

 

 

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サイコビリー(Psychobilly) 1980年代アメリカ

 

 サイコビリーとは、ロカビリーから派生したジャンルで、パンクロックガレージロックの影響を受けた音楽である。
 近年は、ハードコアパンクヘヴィメタル、ホラーパンクやポップパンクと融合したバンドもいる。

 外見においては、サイコ刈りフラットトップと呼ばれる過激な角刈り、鋲ジャン、タトゥーや激しいピアスなど、アクの強い恰好を基本とする。
 また、過激な政治思想や、ジャンルに対して強いこだわりをもつアーティストもおり、コアなファンが多い。

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代表的なアーティスト

・メテオス(The Meteors 活動期間:1980-)
・マッド・シン(Mad Sin 活動期間:1987-)
・ネクロマンティクス(Necromantix 活動期間:1989-)
・リビング・エンド(The Living End 活動期間:1994-)

 

 

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サザンロック(Southern Rock) 1960年代アメリカ

 

 サザンロックとは、カントリーやブギー、ソウルミュージックやブルースなどの、アメリカ南部の泥臭く郷愁を感じさせる音楽要素を前面に出したロックである。
 レーナード・スキナードオールマン・ブラザーズ・バンドなどが1970年代にヒットを飛ばし、一躍人気ジャンルとなった。

 長髪に髭といった男臭いルックスや、高い演奏力に裏付けられたライヴでの即興演奏(ジャムセッション)を特徴とする。ツインギターやトリプルギター、キーボードやパーカッションなどを含めた多人数のバンド編成が多い。

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代表的なアーティスト

・レーナード・スキナード(Lynyrd Skynyrd 活動期間:1964-1977, 1987-)
・オールマン・ブラザーズ・バンド(The Allman Brothers Band 活動期間:1969-1976, 198-1982, 1989-2014)
ZZトップ(ZZ Top 活動期間:1969-)

 

【南部音楽の影響を色濃く感じさせるバンド】
ザ・バンド(The Band 活動期間:1967-1976, 1983-1999)
リトル・フィート(Little Feat 活動期間:1969-1979, 1988-)

 

 

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ブルースロック(Blues Rock) 1960年代イギリス

 

 ブルースロックとは、文字通りブルース色が濃いロックミュージックを指す。
 エリック・クラプトンやジミ・ヘンドリックスのようにブルースを起源にもつロックミュージシャンや、ローリング・ストーンズのようにブルースを取り入れたロックバンドなどがいるが、両者ともブルースロックと呼ばれる。

 ソウルフルな歌声や、多彩な表現を聴かせるエレキギターが特徴で、ライヴでは長時間の白熱した即興演奏を行うバンドも多い。

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代表的なアーティスト

ジョン・メイオール・アンド・ザ・ブルースブレイカーズ(John Mayall & The Bluesbreakers 活動期間:1956-)
クリーム(Cream 活動期間:1966-68)
フリートウッド・マック(Fleetwood Mac 活動期間:1967-)
ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones 活動期間:1962-)
フリー(Free 活動期間:1968-1973)

【アメリカのブルースロック】※サイケデリックロックとも呼ばれる
ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix 1942-1970)
ジャニス・ジョプリン(Janis Joplin 1943-1970)
ドアーズ(The Doors 活動期間:1965-72, 1978)

 

 

 

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ハードロック(Hard Rock) 1960年代後半イギリス

 
 

 ハードロックとは、ロックをより激しく、より大きな音で演奏したロックの一形態。イギリスで生まれたブルースロックを起源としており、エレキギターが花形楽器となる事が多い。

 長髪や派手なステージパフォーマンス、ハイトーンボーカルやシャウト、曲中のギターソロ、歪んだギターサウンドなどを特徴とする。
 世界中で人気のジャンルであり、ヘヴィメタルなどの様々な派生ジャンルを生み出した。

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代表的なアーティスト

【成立期のバンド】
レッド・ツェッペリン(Led Zepelin 活動期間:1968-1980)
ディープ・パープル(Deep Purple 活動期間:1968-1976, 1984-)
ブラック・サバス(Black Sabbath 活動期間:1968-2017)
・グランド・ファンク・レイルロード(Grand Funk Railroad 活動期間:1968-1977, 1980-1983, 1996-)

【その後登場したバンド】
クイーン(Queen 活動期間:1971-)
AC/DC(エーシーディーシー 活動期間:1973-)
キッス(Kiss 活動期間:1973-)

ヴァン・ヘイレン(Van Halen 活動期間:1972-)
ボン・ジョビ(Bon Jovi 活動期間:1983-)
ガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N’ Roses 活動期間:1985-)

 

【ハードロックの先駆けとなったアーティスト】
ビートルズ(楽曲『ヘルター・スケルター』)、ザ・フー、ジミ・ヘンドリクス、クリーム、ブルーチアー

 

影響を与えたジャンル

ヘヴィメタルプログレッシヴロックグラムロックオルタナティヴロック

 

 

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プログレッシヴロック(Progressive Rock) 1960年代後半イギリス

 
 

 プログレッシヴロックとは、クラシック音楽のような壮大さやジャズのような即興演奏、現代音楽のような複雑な演奏やリズムを取り入れたロックミュージックである。プログレッシヴ(Progressive)とは”革新的”を意味する。通称”プログレ”。

 60年代末から70年代にかけて革新的な作品が多く生まれ、のちのロックに大きな影響を与えた。インストゥメンタル中心の1曲10分を越えるような長尺の曲も多く、歌詞やアートワークは観念的・幻想的なものが多い。

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代表的なアーティスト

【ジャンル成立期のバンド】
ピンク・フロイド(Pink Floyd 活動期間:1965-2014)
キング・クリムゾン(King Crimson 活動期間:1968-1974, 1981-1984, 1994-2011, 2013-)
イエス(Yes 活動期間:1968-1981, 1983-)
エマーソン・レイク・パーマー(Emerson, Lake & Palmer 活動期間:1970-1980, 1991-1997, 2010)
ジェネシス(Genesis 活動期間:1967-1999, 2006-2008)

 

【後に登場したバンド】
マグマ(Magma 活動期間:1969-1984, 1996-)
ジェントル・ジャイアント(Gentle Giant 活動期間:1970-1980)
バンコ(Banco 活動期間:1969-)
・マリリオン(Marillion 活動期間:1979-)
四人囃子(よにんばやし 活動期間:1971-1979, 1995-1996,2001-2003, 2008-)

 

【ハードロック/メタルとプログレの折衷的なバンド】
ラッシュ(Rush 活動期間:1968-)
カンサス(Kansas 活動期間:1973-1984, 1985-)
ドリーム・シアター(Dream Theater 活動期間:1985-)
オーペス(Opeth 活動期間:1990-)

 

 

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ジャズロック(Jazz Rock) 1960年代イギリス・アメリカ

 

 ジャズロックとは、文字通りジャズとロックミュージックの要素が融合した音楽である。
 ロックミュージシャンがジャズの自由な旋律や管楽器、ハモンドオルガンなどを取り入れたものと、ジャズミュージシャンがロック的な奏法や電子楽器を取り入れたものがあり、両者ともジャズロックと呼ばれる。

 前者のものはプログレッシヴロックのサブジャンルと扱われることが多い。一方、後者のジャズロックはその後フュージョン(他ジャンルと融合したジャズ)に発展したといわれる。

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代表的アーティスト

【ロック側のジャズロック】
ソフト・マシーン(Soft Machine 活動期間:1966-1984, 2015-)
ニュークリアス(Nucleus 活動期間:1969-1988)
アレア(Area 活動期間:1972-)
コロシアム(Colosseum 活動期間:1968-1971, 1994-2015)

 

【ジャズ側のジャズロック】
マイルス・デイヴィス(Miles Davis 1926-1991)
ウェザー・リポート(Weather Report 活動期間:1971-1986)
リー・モーガン(Lee Morgan 1938-1972)
ジョン・マクラフリン(John McLaughlin 1942-)

 

 

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カンタベリーロック(Canterbury Rock) 1960年代後半イギリス

 

 カンタベリーロックとは、イギリスの都市カンタベリー出身のプログレッシヴロックバンドの一派を指す言葉。カンタベリーミュージックとも呼ばれる。
 サイケデリックやジャズの要素が強く、独特のポップセンスと叙情性を持ち、コアなファンが多い。

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代表的なアーティスト

ソフト・マシーン(Soft Machine 活動期間:1966-1984, 2015-)
キャラヴァン(Caravan 活動期間:1968-1978, 1980-1985, 1990-1992, 1995-)
ゴング(Gong 活動期間:1967-)
ロバート・ワイアット(Robert Wyatt 1945-)
・スラップ・ハッピー(Slapp Happy 活動期間:1972-75, 1982, 1998, 2000, 2016-)

 

 

 

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チェンバーロック(Chamber Rock) 1960年代末ヨーロッパ/1970年代末

 

 チェンバーロックとは、プログレッシヴロックの1ジャンルで、室内楽(チェンバーミュージック)のような編成と、前衛的な作風が特徴のロックである。商業性とは程遠いものが多いが、キング・クリムゾンの「太陽と戦慄」の音が好みならば手にとる価値はあると思われる。

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代表的なアーティスト

ヘンリー・カウ(Henry Cow 活動期間:1968-1978)
サード・イアー・バンド(Third Ear Band 活動期間:1968-1974)
アール・ゾイ(Art Zoyd 活動期間:1969-)
ユニヴェル・ゼロ(Univers Zero 活動期間:1974-1987, 1999-)
・アクサク・マブール(Aksak Maboul 活動期間:1977-1981, 2010-)※無国籍アヴァンギャルド、レコメン系

 

 

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ソフトロック(Soft Rock) 1960年代後半

 

 ソフトロックとは、耳に心地よいメロディやハーモニーを奏でる懐かしいロック(ポップ)作品を指すが、その定義はあいまいである。
 ソフトロックは、あるジャンルやムーヴメントではなく、60年代~70年代に埋もれがちだったポップミュージックの名作を、80年代以降にリスナーが再評価する動き、とも言える。

 ソフトロックの元祖としてビーチ・ボーイズのアルバム「ペット・サウンズ」が挙げられる。ソフトロックの作品は、音楽制作のプロ集団がスタジオで作り上げた作品を指す事が多い。

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代表的アーティスト

※日本国内でのソフトロック解釈
ゾンビーズ(The Zombies 活動期間:1962-1968, 1991, 1997, 2001-)
アソシエイション(The Association 活動期間:1965-)
ロジャー・ニコルズ(Roger Nichols 1940-)
ミレニウム(The Millennium 活動期間:1968)

 

 

 

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サイケデリックロック(Psychedelic Rock) 1960年代アメリカ・イギリス

 

 サイケデリックロックとは、文字通りサイケデリックな感覚(超現実的な体験や幻覚作用)を連想させるロックを指す。ジャンルというよりサウンドの特徴を表す言葉といえ、様々なジャンルでサイケデリックな作品を聴く事ができる。

 特に繋がりが深いジャンルは、ブルースロック、ハードロック、ガレージロック、ニューウェイブ、オルタナティヴロックなどである。

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代表的なアーティスト

【サイケデリックの影響を感じさせるアーティスト】
・ヤードバーズ(The Yardbirds 活動期間:1963-1968, 1992-)
・ジェファーソン・エアプレイン(Jefferson Airplane 活動期間:1965-1973, 1989-1990)
・グレイトフル・デッド(Grateful Dead 活動期間:1965-95)
・クリーム(Cream 活動期間:1966-1968)
ホークウインド(Hawkwind 活動期間:1969-)
※グレイトフル・デッドやホークウンドはスペースロックとも表現される

【80年代以降(ネオ・サイケデリアとも呼ばれる)】
スージー・アンド・ザ・バンシーズ(Siouxsie & The Banshees 活動期間:1976-1996, 2002)
エコー&ザ・バニーメン(Echo & The Bunnymen 活動期間:1978-1993, 1996-)
ストーン・ローゼズ(The Stone Roses 活動期間:1983-1996, 2011-)
プリンス(Prince 1958-2016)
スペースメン3(Spacemen 3 活動期間:1982-1991)
MGMT(エムジーエムティー 活動期間:2002-)

 

【サイケデリックな作品をいち早く生み出したと言われるアーティスト】
ビートルズ、ビーチボーイズ、バーズ、ジミ・ヘンドリックス、ドアーズ

 

 

影響が強いジャンル

ブルースロックハードロックガレージロックソフトロックオルタナティヴロックニューウェイブクラウトロックストーナーロックマッドチェスターシューゲイザー

 

 

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クラウトロック(Kraut Rock)/ジャーマンロック(German Rock) 1960年代末ドイツ

 

 クラウトロックとは、1960年年代末から1970年代初めにドイツ(当時の西ドイツ)で登場した、前衛的なバンド群およびそのサウンドを指す言葉である。

 音楽的な特徴は、長尺で抽象的なサウンド、電子音やシンセサイザーを中心に据えた曲作り、ミニマルミュージック(少ない音の動きが反復する)サウンドなどである。

 また、ジャーマンロック、ジャーマンプログレとも呼ばれ、後のテクノミュージックやニューウェイブオルタナティブロック等の形成に大きな影響を与えた。

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代表的なアーティスト

クラフトワーク(Kraftwerk 活動期間:1970-)
カン(Can 活動期間:1968-79, 1986, 1991)
タンジェリン・ドリーム(Tangerine Dream 活動期間:1967-)
ファウスト(Faust 活動期間:1971-1975, 1990-)

 

 

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グラムロック(Glam Rcok) 1970年代前半イギリス

 
 

 グラムロックとは1970年代のイギリスで登場したロックの1スタイル。派手な外見からくる”グラマラス”(glamorous=魅力的)なイメージからとられている。

 見た目を特徴としている為、音楽性は様々であるが、ジャンルの枠を超えて様々なアーティストに影響を与えた。また、ファッションやアート界との関りも深い。

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代表的アーティスト

T・レックス(T.Rex 活動期間:1967-1977)
デヴィッド・ボウイ(David Bowie 1947-2016)
ロキシー・ミュージック(Roxy Music 活動期間:1971-1976, 1978-1983)
アリス・クーパー(Alice Cooper 1948-)
ニューヨーク・ドールズ(New York Dolls 活動期間:1971-1976, 2004-)※音楽的にはガレージロックからの影響が大きく、グラムパンクとも呼ばれている

 

【影響下にあるアーティスト】
キッス、クイーン、セックス・ピストルズ(ニューヨークドールズの後期マネージャー マルコム・マクラレンが仕掛け人)、ザ・カルト、キリング・ジョーク、スージー&バンシーズ

 

 

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ヘヴィメタル(Heavy Metal) 1970年代イギリス

 
 

 ヘヴィメタルとは、ハードロックから、さらに激しいサウンドと速弾きなどの技巧的な演奏が備わって生まれたジャンル。単に”メタル”と呼ぶことも多い。

 ハードロックとヘヴィメタルの区別は曖昧で、両者を一括りにする”HR/HM”(ハードロック/ヘヴィメタル)という言葉もよく使われる(違いについては詳細を参照)。

 見た目の特徴として、黒のライダースジャケットや、黒いTシャツといった服装、黒やドクロ、悪魔などがアートワークに用いられる事が多く、髪型は長髪が多い。歌詞も暴力や死、宗教を冒涜するようなものが多いが、エンターテイメントとしてそれらを扱う節もある。

 世界中にメタルヘッズと呼ばれる(日本ではメタラーともいう)熱心なファンがおり、様々なサブジャンルが生まれている。

 

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代表的なアーティスト

ブラック・サバス(Black Sabbath 活動期間:1968-2017)
ジューダス・プリースト(Judas Priest 活動期間:1969-)
アイアン・メイデン(Iron Maiden 活動期間:1975-)
デフ・レパード(Def Leppard 活動期間:1977-)
メタリカ(Metallica 活動期間:1981-)
ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン(Bullet for My Valentine 活動期間:1998-)
アヴェンジド・セヴンフォールド(Avenged Sevenfold 活動期間:1999-)
マストドン(Mastodon 活動期間:2000-)

【広い意味でヘヴィメタルに含まれるアーティスト】
モーターヘッド(Motorhead 活動期間:1975-2015)
・イングヴェイ・マルムスティーン(Yngwie Malmsteen 1963-)
ガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N’ Roses 活動期間:1985-)
サウンドガーデン(Soundgarden 活動期間:1984-1997, 2010-)
マリリン・マンソン(Marilyn Manson 活動期間:1989-)
コーン(Korn 活動期間:1992-)
システム・オブ・ア・ダウン(System of a Down 活動期間:1995-2006, 2011-)
スリップノット(Slipknot 活動期間:1995-)

 

 

派生ジャンル

パワーメタル、スラッシュメタル、デスメタル、ブラックメタル、インダストリアルロック(インダストリアルメタル)、グラインドコア、ドゥームメタル、ニューメタル(ラップメタル、ヘヴィロック)、ミクスチャーロック、スクリーモ

 

 

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パワーメタル(Power Metal)/スピードメタル(Speed Metal)/シンフォニックメタル(Symphonic Metal) 1980年代

 

 パワーメタル、スピードメタル、シンフォニックメタルのいずれも、ヘヴィーメタルのサブジャンルである。
 正統派のメタルパンクロックやブラックミュージックの要素が無い)の流れをくみ、独特のファンタジックな世界観を作り出している。

 ”クサメロ”と呼ばれるキャッチーなメロディを持ち、”メロスピ”とも呼ばれる。メタルに付随する暴力的なイメージはほぼ無く、日本でも愛好家が多い。

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代表的なアーティスト

ハロウィン(Helloween 活動期間:1984-)
ストラトヴァリウス(Stratovarius 活動期間:1981-)
ラプソディー・オブ・ファイア(Rhapsody of Fire 活動期間:1993-)
ナイトウィッチ(Nightwish 活動期間:1996-)
ドラゴンフォース(Dragonforce 活動期間:1999-)

 

 

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グラムメタル(Glam Metal)/ヘアメタル(Hair Metal)/LAメタル 1980年代アメリカ

 

 グラムメタルとは、1980年代に世界的な人気となったメタルのサブジャンル。
 キャッチーでノリのよいサウンドや、ヘアスプレーで固めた長髪、煌びやかな衣装と不良的な逞しさを強調したヴィジュアルを特徴としている。

 ヘアスタイルばかり気にする中身の薄いメタルという意味で”ヘアメタル”とも揶揄される。また、日本ではLAメタルの呼称が定着していた。

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代表的なアーティスト

モトリー・クルー(Motley Crue 活動期間:1981-2015)
ラット(Ratt 活動期間:1981-92, 1997-)
ドッケン(Dokken 活動期間:1977-1988, 1993-)
ポイズン(Poison 活動期間:1983-)

【グラムメタルの流れを受けたバンド】
ガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N’ Roses 活動期間:1985-)
エアロ・スミス(Aerosmith 活動期間:1970-)
ボン・ジョヴィ(Bon Jovi 活動期間:1983-)
スキッド・ロウ(Skid Row 活動期間:1986-)

 

 

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スラッシュメタル(Thrash Metal)/グルーヴメタル(Groove Metal) 1980年代アメリカ

 

 スラッシュメタルとは、ヘヴィメタルのうち、ハードコアパンクのような激しさやスピード感を持ったものを指す。
 スラッシュ(Thrash=鞭打つ)の名のとおり、攻撃的で荒々しいサウンドや歌唱法が特徴で、”過激”なメタルの代表的ジャンルである。

 グルーヴメタルとは、スラッシュメタルから派生したジャンルで、スピードを落とし、低音域のボリュームを増し、野太い咆哮のようなヴォーカルとノリ(グルーヴ)を特徴としている。

 どちらのジャンルも服装はジーパンやTシャツなど比較的簡素で、ストリートカルチャーとの親和性も高い。90年代のオルタナティヴロックグランジが台頭した中でも人気とリスペクトを保ち続け、後のニューメタルにも大きな影響を与えた。

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代表的なアーティスト

【スラッシュメタルバンド】
メタリカ(Metallica 活動期間:1981-)
アンスラックス(Anthrax 活動期間:1981-)
メガデス(Megadeth 活動期間:1983-2002, 2004-)
スレイヤー(Slayer 活動期間:1981-)
ソドム(Sodom 活動期間:1981-)

【グルーヴメタルバンド】
パンテラ(Pantera 活動期間:1981-2003)
セパルトゥラ(Sepultura 活動期間:1984-)
ラム・オブ・ゴッド(Lamb of God 活動期間:1994-)

 

影響を与えたジャンル

クロス・オーヴァー、デスメタル、グラインドコア、ミクスチャーロック、ニューメタル(ヘヴィロック)、ラップメタル

 

 

 

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グラインドコア(Grindcore) 1980年代中盤イギリス

 

  グラインドコアとは、スラッシュメタルデスメタルハードコアなどの激しい音楽を、より激しく、攻撃的に演奏したものを指す。
 速さや重さだけでなく、グラインド(grind=すり潰す)の名の通り、悲鳴や咆哮のようなボーカルスタイル、荒々しくノイジーな音質や演奏も特徴である。

 歌詞やアートワークは、現実社会の暗部をえぐり出すようなものが多く、そこに惹かれるリスナーも多いと思われる。
 万人受けはしないジャンルだが、激しい音楽を求めるリスナーなら無視できないジャンルといえる。

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代表的なアーティスト

ナパーム・デス(Napalm Death 活動期間:1981-)
ブルータル・トゥルース(Brutal Truth 活動期間:1990-99, 2006-14)
AxCx(エーエック・シーエックス 活動期間:1988-2000, 2003-11)
・ピッグ・デストロイヤー(Pig Destroyer 活動期間:1997-)
・S.O.B(SxOxBとも表記される 活動期間:1985-)
・カーカス(Carcass 活動期間:1985-95, 2007-)※活動中盤以降はメロディックデスメタルの始祖と言われる

 

 

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デスメタル(Death Metal) 1980年代中盤

 

 デスメタルは、スラッシュメタルから派生したメタルの1ジャンルである。
 ブラストビートを用いたハイスピードの楽曲と、ダウンチューニングによる低音を強調したサウンド、グロウル(デスヴォイス)と呼ばれる意識的に声を潰したダミ声ボーカルを特徴とする。

 歌詞やアートワークに死や地獄、暴力や殺人などを扱う点も特徴である。
 同様に激しいメタルのジャンルであるスラッシュメタル、グラインドコアブラックメタルとの違いは解説の続きを参照。

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代表的なアーティスト

モービッド・エンジェル(Morbid Angel 活動期間:1983-)
デス(Death 活動期間:1983-2001)
カンニバル・コープス(Cannibal Corpse 活動期間:1988-)
カーカス(Carcass 活動期間:1985-95, 2007-)※メロディック・デスメタル
オーペス(Opeth 活動期間:1990-)※プログレッシヴ・デスメタル
フレッシュゴッド・アポカリプス(Fleshgod Apocalypse 活動期間:2007-)※シンフォニック・デスメタル、テクニカルデスメタル

 

 

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ブラックメタル(Black Metal) 1980年代後半アメリカ・ヨーロッパ

 

 ブラックメタルとは、スラッシュメタルから派生したメタルの1ジャンルである。同じくスラッシュメタルから派生したデスメタルが様式化・技巧的になっていく反動として、メタルが持つ凶悪さ・粗暴さを追求したといわれる。

 音の特徴としては、攻撃的でノイジーなサウンド、うめき声や悲鳴のように耳を突くボーカル、禍々しい雰囲気をつくるトレモロピッキング(ギターの単音を高速で弾く奏法)などがあげられる。

 デスメタルが扱うテーマが死や地獄や暴力であるのに対し、ブラックメタルは反キリスト教やサタニズム(悪魔崇拝)、黒魔術と言ったテーマを扱い、思想の上でも過激さや邪悪さ、厭世的なものを志向する傾向がある。

 それは見た目にも現れ、顔面の白塗り(コープスペイント)や甲冑風の衣装、逆十字のシンボルや、全身黒ずくめ等、特徴的な見た目をしている。他のメタル系のジャンルと比較しても服装に対するこだわりが強いとされる。

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代表的なアーティスト

ヴェノム(Venom 活動期間:1979-)
メイヘム(Mayhem 活動期間:1983-93, 1994-)
バーズム(Burzum 活動期間:1988-2000, 2009-)
エンペラー(Emperor 活動期間:1991-2001, 2005-07, 2013-)
ベヒーモス(Behemoth 活動期間:1991-)

 

 

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ドゥームメタル(Doom Metal)/スラッジ(Sludge) 1980年代後半

 

 ドゥームメタルは、ヘヴィメタルの1ジャンルで、スローテンポでヘヴィなサウンド、仰々しいボーカルを特徴としている。ドゥーム(Doom=破滅)の名の通り、終末思想や破滅願望、オカルトをテーマに掲げた退廃的な世界観をもっている。

 スラッジ(スラッジコアまたはスラッジメタルとも呼ばれる)も、ドゥームメタルと同様、遅さや重さを強調したサウンドである(スラッジ:sludge=泥沼)。
 ドゥームメタルの破滅に対し、”病んだ”(イカレた)世界観が特徴。音楽性も、混とんとしており、メタル、パンクサザンロック、アンビエントまでをも消化した、多様性を持ったサウンドである。

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代表的なアーティスト

トラブル(Trouble 活動期間:1979-)
カテドラル(Cathedral 活動期間:1989-2013)
パラダイス・ロスト(Paradise Lost 活動期間:1988-)
ニューロシス(Neurosis 活動期間:1985-)※アヴァンギャルドメタル等とも呼ばれる

【スラッジ】
・アイヘイトゴッド(Eyehategod 活動期間:1988-)
スリープ(Sleep 活動期間:1990-1998, 2009-)
アース(Earth 活動期間:1989-97, 2003-)※アンビエントメタル、アヴァンギャルドメタル等とも呼ばれる
サン(Sunn O))) 活動期間:1998-)

 

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パブロック(Pub Rock) 1970年代イギリス

 

 パブとは”パブリック・ハウス”の略語で、イギリスの大衆酒場の事。パブロックとは、70年代~80年代にかけてパブのような小さな会場で、ライヴ中心の活動をしていたロックアーティスト達を指す言葉である。

 パブロックのアーティストは、巨大産業化していく当時のハードロックプログレッシヴロックと逆行するかたちで、50年代や60年代のシンプルなロックサウンドを志向した。
 粗削りな演奏や親しみやすい構成、労働者階級の側に立った歌詞などを特徴とする。

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代表的なアーティスト

エルヴィス・コステロ(Elvis Costello 1954-)
ドクター・フィールグッド(Dr.Feelgood 活動期間:1971-)
イアン・デューリー(Ian Dury 1942-2000)
ニック・ロウ(Nick Lowe 1949-)
ルー・ルイス(Lew Lewis 1954-)

 

 

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パンクロック(Punk Rock) 1970年代アメリカ・イギリス

 

 

 

 パンクロックとは、1970年代中盤にニューヨークとロンドンで誕生したロックの1ジャンルで、既成概念の否定や反権力といった姿勢を特徴とする。
 パンク(PUNK)とは元々”不良”や”役立たず”の意味だが、今日においては「パンク」という言葉が反体制的(長いものに巻かれない)な言動や個人主義的(周りに流されない)な表現として定着している。

 音楽的な特徴としては、ラモーンズセックス・ピストルズのような、シンプルでストレートな曲調と、勢いのある粗削りなサウンド、タブーを気にしない挑発的な歌などが挙げられる。
 一方、商業性・大衆性と相容れない自由な音楽表現をパンクと呼ぶ事もある(パンクの型に収まる事はパンクではない、というジレンマが生まれる)。

 パンクロックの音楽で優先されるのは演奏技術や知識や機材ではなく”気持ち”である、という姿勢が世界中の若者に影響を与え、様々なサブジャンルを生んでいる。

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代表的アーティスト

【ニューヨークパンク】
ラモーンズ(Ramones 活動期間:1974-96)
パティ・スミス(Patti Smith 1946-)
テレヴィジョン(Television 活動期間:1973-78, 1992-93, 2001-)
ジョニー・サンダース&ザ・ハートブレイカーズ(Johnny Thunders & The Heartbreakers 活動期間:1975-79, 1982, 1990)
スーサイド(Suicide 活動期間:1971-2016)

 

【ロンドンパンク】
セックス・ピストルズ(Sex Pistols 活動期間:1975-78, 1996, 2002-03, 2007-08)
ザ・クラッシュ(The Clash 活動期間:1976-86)
ザ・ダムド(The Damned 活動期間:1976-)
ジェネレーションX(Generation X 活動期間:1976-81, 2002-05)
クラス(Crass 活動期間:1977-84)

 

関連するジャンル

【影響元のジャンル】
ガレージロックグラムロックパブロック

【派生ジャンル】
ハードコアパンクニューウェイブポストパンクオルタナティヴロックポップパンク

 

 

 

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ハードコアパンク(Hardcore Punk) 1980年代イギリス・アメリカ

 

 ハードコアパンクとは、パンクロックの思想(反権力・反商業主義)とサウンドを、より過激にしたものを指す。パンクの派生ジャンルの中でも、最もパンクロック的なジャンルといえる。
 パンクロックにあったキャッチーさは抑えられ、怒りや衝動をダイレクトにぶつける荒くハイスピードな演奏で、曲は1,2分台の短いものが多い。

 イギリスとアメリカで誕生したが、服装や活動スタンスなどは異なる。
 特にアメリカのハードコアパンクバンドのレーベル運営(DIY精神)やファンとの繋がり方(草の根活動)は、世界中のインディーロックの在り方の指針となった。また、メロコアをはじめ、多くの派生ジャンルを生んだ。

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代表的なバンド

【イギリス】
ディスチャージ(Discharge 活動期間:1977-)
エクスプロイテッド(The Exploited 活動期間:1979-)
カオスUK(Chaos UK 活動期間:1979-)


【アメリカ】(USハードコア)
バッド・ブレインズ(Bad Brains 活動期間:1977-84, 1986-95, 1997-)
ブラック・フラッグ(Black Flag 活動期間:1976-86, 2003, 2013-)
マイナー・スレット(Minor Threat 活動期間:1980-83)
デッド・ケネディーズ(Dead Kennedys 活動期間:1978-86, 2001-)
ユース・オブ・トゥデイ(Youth of Today 活動期間:1985-90, 1994, 1999, 2003-04, 2010-)
ゴリラ・ビスケッツ(Gorilla Biscuits 活動期間:1987-91, 2006-)※アルバム「スタート・トゥデイ」は衣料品通販サイト「ゾゾ・タウン」を運営するスタート・トゥデイの名前の由来となり、2008年の来日の際に社長室の壁にサインをしてもらったそうです
ミスフィッツThe Misfits 活動期間:1977-83, 1995-)※独特なB級ホラー的な姿はメタル系アーティストにも影響を与えた。ホラーパンクとも呼ばれる

【ニュースクール・ハードコア】
バイオ・ハザード(Biohazard 活動期間:1987-2006, 2008-)
ヴィジョン・オブ・ディスオーダー(Vision of Disorder 活動期間:1992-2002, 2008-)
ヘイトブリード(Hatebreed 活動期間:1994-)※メタルコアとも呼ばれる

 

 

 

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クロスオーヴァー(Crossover) 1980年代中盤アメリカ

 

 クロスオーヴァーとは、1980年代当時最も速く激しい音楽だったハードコアパンクと、スラッシュメタルが融合して生まれたロックの1スタイルである。クロスオーヴァースラッシュとも呼ばれる。

 主にハードコアパンクのバンドが、スラッシュメタルのような激しいリフを取り入れたケースが多く、スケートボードなどストリートカルチャーとの親和性が高い。
 ライヴのノリも、ハードコアパンクのようにモッシュやダイヴが盛んで、ステージ上まで観客が入り乱れるような激しいものだったようである。

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代表的なアーティスト

D.R.I.(Dirty Rotten Imbeciles 活動期間:1982-)
スイサイダル・テンデンシーズ(Suidical Tendencies 活動期間:1982-95, 1997-)
アグノスティック・フロント(Agnostic Front 活動期間:)
S.O.D.(Stormtroopers of Death 活動期間:1985-2007)

 

 

 

 

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メロディクハードコアパンク(Melodic Hardcore Punk) 1980年代中盤アメリカ

 

 メロディック・ハードコアパンクとは、1980年代中盤にハードコアパンクから派生したジャンルである。
 アップテンポなビートに、哀愁を帯びたメロディや歌がのる。ハードコアパンクと同様、1曲が1,2分で終わるケースも多い。

 インディーレーベルからのリリースながら全世界で1000万枚以上のセールスを上げたオフスプリングを始め、ポップパンクとともに1990年代以降最も”売れた”パンクロックのジャンルである。

 日本でも90年代末にハイ・スタンダードがブレイクし、”メロコア”の愛称で若者中心に人気のジャンルとなり、”パンク”という言葉とともに広く浸透した。

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代表的なバンド

バッド・レリジョン(Bad Religion 活動期間:1979-)
NOFX(ノーエフエックス 活動期間:1983-)
ディセンデンツ(Descendents 活動期間:1978-83, 1985-88, 1995-97, 2002-04, 2010-)
オフスプリング(The Offspring 活動期間:1984-)
ライズ・アゲインスト(Rise Against 活動期間:1999-)

 

 

 

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ポストハードコア(Post-Hardcore) 1980年代後半アメリカ

 

 ポストハードコアとは、アメリカのハードコアパンクから影響を受けて登場したインディーバンド群を指す。ポスト(Post)とは”後の”を意味する。
 ハードコア譲りの熱量と、無駄をそぎ落としたサウンド(楽器編成、機材、録音など)、反商業主義の姿勢を特徴とする。

 90年代~2000年代にかけて様々な派生ジャンルを生んだ(エモコアマスロックメタルコアなど)。それら派生ジャンルも含め”ポストハードコア”と括る場合もある為、定義があいまいになりがちである。

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代表的なアーティスト

※エモ、スクリーモ、マスロックに該当するポストハードコアはそれぞれのジャンルの欄に掲載

フガジ(Fugazi 活動期間:1987-2003)
ドライヴ・ライク・ジーヒュー(Drive Like Jehu 活動期間:1990-95)
ビッグ・ブラック(Big Black 活動期間:1981-87)
ハスカー・ドゥ(Husker Du 活動期間:1979-)
ヘルメット(Helmet 活動期間:1989-98, 2004-)
キュー・アンド・ノット・ユー(Q and Not U 活動期間:1989-2005)

 

 

 

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マスロック(Math Rock) 1990年代後半アメリカ

 

 マスロックとは、ポストハードコアから派生したロックの1ジャンルである。
 マス(math=数学)の由来は、異なるリズムが同時に進行する”ポリリズム”や、”変拍子”などの変則的なリズムパターンからきている。

 マスロックを定義したのはポストハードコアバンド ドン・キャバレロだと言われる。ギター、ベース、ドラムスのシンプルな編成で、それぞれのパートがまるで別々の曲を演奏しているような複雑さと、スリリングな転調、特殊なエフェクターの使い方など、新しいロックの感覚を生み出した。

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代表的なアーティスト

【起源となったマスロックバンド】
バストロ(Bastro 活動期間:1988-93)
スリント(Stint 活動期間:1986-1990, 1992, 2005, 2013-14)
ドン・キャバレロ(don caballero 活動期間:1991-95, 1997-2000, 2003-09)

【マスロックから発展していったバンド】
バトルス(Battles 活動期間:2002-)
フォール・オブ・トロイ(The Fall of Troy 活動期間:2002-10, 2013)
ディス・タウン・ニーズ・ガンズ(This Town Needs Guns 活動期間:2002-)

 

 

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エモーショナルハードコア(Emotional Hardcore)/エモ(Emo)/スクリーモ(Screamo) 1990年代アメリカ

 

 エモーショナルハードコアとは、アメリカのハードコアパンクの影響下にあるロックで、歌やギターを中心に感情の抑揚を激しく表現したロックである。"エモコア“と略される事も多い。

 近年では、より若者向けの歌に特化したものを”エモ”と呼ぶ。エモは、メタルともパンクとも一味違う激しいロックとして人気を集めている。

 さらに、エモ(Emo=発音は”イーモゥ”)という言葉は、「過度に感情的な様子」を表す言葉(スラング)として若者中心に定着している。Emoには繊細さや女々しさも含まれ、化粧やゴス、バイセクシャルをテーマにしたファッションがエモファッションとして定着しつつある。

 また、日本でも”エモい”という表現が使われる事もある(日本の場合は”理論的の反対”の意味で使われる事が多い)。

 

 スクリーモとは、エモをベースに、より音のダイナミズムと叫び声(Scream + Emo)が強調されたジャンルである。
 元々(90年代)は絶叫系のアンダーグラウンドなものが主流だったが、2000年以降は絶叫と歌を使い分けるものが主流となった。

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代表的なアーティスト

【ポストハードコア寄りのエモコア】※インディー寄りのサウンド
ライツ・オブ・スプリング(Rites of Spring 活動期間:1984-86)
ジョーボックス(Jawbox 活動期間:1989-97, 2009)
サニーデイ・リアル・エステイト(Sunny Day Real Estate 活動期間:1992-95, 1997-2001, 2009-13)
アット・ザ・ドライヴ・イン(At The Drive-In 活動期間:1993-2001, 2011-12, 2016-)

【パワーポップ/ポップパンク寄りのエモコア、エモ】※メジャー寄りのサウンドで人気を博す。ルックスが良いバンドも多い。
ジミー・イート・ワールド(Jimmy Eat World 活動期間:1993-)
ダッシュボード・コンフェッショナル(Dashboard Confessional 活動期間:1999-)
マイ・ケミカル・ロマンス(My Chemical Romance 活動期間:2001-2013)
フォールアウト・ボーイ(Fall Out Boy 活動期間:2001-09, 2013-)
パラモア(Paramore 活動期間:2004-)

【スクリーモ】
サーズデイ(Thursday 活動期間:1997-2012)
ザ・ユーズド(The Used 活動期間:2001-)
フューネラル・フォー・ア・フレンド(Funeral for a Friend 活動期間:2001-)

 

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メタルコア(Metalcore)/カオティックハードコア(Chaotic Hardcore) 2000年代初頭アメリカ

 

 メタルコアとは、文字通りメタルハードコアが融合した、ヘヴィで激しい音楽を指す。メタル出身のもの、ハードコア出身のもの、スクリーモがよりヘヴィになったもの、すべてメタルコアと呼ばれる。
 1曲の中で絶叫やデスヴォイスと、メロディアスな歌唱を使い分け、激しいリフやブラストビートもあれば、様式美的なギターソロもあるなど、ハイブリッドな音楽性を特徴としている。

 カオティックハードコアとは。メタルコアと同様、激しくバイオレントな音楽性をもちながらも、高い演奏力や構成力で、プログレッシヴロックノイズ、フリージャズなどの実験的アプローチを加えたバンドをさす。複雑なリズムパターンから”マスコア”とも呼ばれる。

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代表的なアーティスト

【メタルコア】
キルスイッチ・エンゲイジ(Killswitch Engage 活動期間:1999-)
アンアース(Unearth 活動期間:1998-)
トリヴィアム(Trivium 活動期間:1999-)
・アスキング・アレクサンドリア(Asking Alexandria 活動期間:2008-)

【カオティックコア/マスコア】
コンヴァージ(Converge 活動期間:1990-)
ボッチ(Botch 活動期間:1993-2002)
デリンジャー・エスケープ・プラン(The Dillinger Escape Plan 活動期間:1997-2017)

 

 

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ポップパンク(Pop Punk) 1990年代アメリカ

 

 ポップパンクとは、人々に受け入れられやすいメロディアスなフレーズ、ポップな歌や疾走感を強調したパンクロックを指す。

 パンクロックは攻撃的な主張や激しいサウンドにより閉鎖的な一面を持つが、ポップパンクはそういった排他的な要素を薄める事で、より多くのファンを獲得し、90年代から2000年代にかけては最も多く聴かれるパンクロックとなった。

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代表的なアーティスト

グリーン・デイ(Green Day 活動期間:1987-)
バズコックス(Buzzcocks 活動期間:1976-81, 1989-)
ソーシャル・ディストーション(Social Distortion 活動期間:1978-)
ブリンク182(Blink-182 活動期間:1992-2005, 2009-)
サム41(Sum 41 活動期間:1996-)
・シンプル・プラン(Simple Plan 活動期間:1999-)
ボーイズ・ライク・ガールズ(Boys Like Girls 活動期間:2005-)

 

 

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ニューウェイヴ(New Wave) 1970年代後半イギリス・アメリカ

 

 ニューウェーブとは、1970年代中盤から末にかけて登場した、それまでとは異なる新感覚のロックミュージック全般をさす。その筆頭には、過去のロックを否定し、演奏にプロ意識をもたず、社会に対する不平不満を公然と歌にしたパンクロックが挙げられる。

 しかし、現在ではパンクロックは含めず、パンクロックが生んだ価値観の影響下にある音楽をニューウェーブと呼ぶことが多い。その為、ニューウェーブはある特定のジャンルや音を指す言葉ではない。
 ニューウェーブの旗印のもとに”ポストパンク”や”シンセポップ”、”ゴシックロック”や”ネオアコ”などのジャンルが登場した。

 また、「パンク以降」という意味で、ニューウェーブの同義語としてポストパンク(Post=後の)という言葉が使われる事もあり、音楽形態を指すポストパンクと混交し、ややこしくなっている。

⇒ 解説の続き・動画はコチラ

 

代表的なアーティスト

ポストパンク、ゴシックロック、シンセポップ、ネオアコのアーティストはそちらをご参照ください

【その他のニューウェーブバンド】
・U2(ユーツー 活動期間:1976-)
・XTC(エックス・ティー・シー 活動期間:1976-2005)
ディーヴォ(Devo 活動期間:1972-1991, 1996-)
アダム&ジ・アンツ(Adam and the Ants 活動期間:1977-82)
バウ・ワウ・ワウ(Bow Wow Wow 活動期間:1980-83, 1997-98, 2003-06)
ザ・ザ(The The 活動期間:1979-)
ジーザス・アンド・メリーチェイン(The Jesus & Mary Chain 活動期間:1984-1999, 2007-)

 

 

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ポストパンク(Post-Punk) 1980年頃イギリス・アメリカ

 

 ポストパンクとは、パンクロック”ラディカル”(急進的)な側面を受け継ぎ、既存のロックに縛られないスタイルをもった音楽である。
 パンクロックをベースにしているが、ファンクやレゲエ(ダヴ)、フリージャズや民族音楽、ドラムマシーンやシンセサイザーなど様々な音楽要素が取り入れられた。

 ロックに馴染みのないミュージシャンや素人が楽器を持ち、感性の赴くままに演奏し、録音作業を行う事もあった為、サウンドの形態はより規格外なものになっていた(パンクロックに刺激を受けて音楽を始めた者も多いという)。

 

 なお、”ニューウェーブ”と同じ意味でポストパンクという言葉が用いられる事も多い。文字どおり、パンク以降(=post-punk)に登場した新感覚の音楽(=ニューウェーブ)を指すからである。
 しかし、当サイトではニューウェーブとポストパンクを区別し、「ポストパンクはパンク直系の精神をもったニューウェーブの1ジャンル」と定義した。

⇒ 解説の続き・動画はコチラ

 

代表的なアーティスト

パブリック・イメージ・リミテッド(Public Image Ltd 活動期間:1978-92, 2009-)
・ギャング・オブ・フォー(Gang of Four 活動期間:1977-83, 1987-97, 2004-)
・トーキング・ヘッズ(Talking Heads 活動期間:1974-1991, 2002)
スリッツ(The Slits 活動期間:1976-81, 2006-)
・ジョイ・ディヴィジョン(Joy Division 活動期間:1976-80)
ザ・ポップ・グループ(The Pop Group 活動期間:1978-81, 2010-)

 

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ゴシックロック(Gothic Rock)/ポジティヴパンク(Positive Punk) 1970年代末イギリス

 

 ゴシックロックとは、1970年後半に登場したニューウェーブの中の1ジャンルである。グラムロックの流れを継ぐコンセプチュアルな衣装と、退廃的、ロマン主義、ニヒリスティックなテーマを特徴とした。白塗りやアイメイクなどのゴシックな化粧をするバンドが多い事からこの名前が付いたといわれる。

 音楽的な特徴としては、エフェクターやドラムマシーン、シンセサイザーを用いたエキゾチックで無機質なトーンのサウンドが多い。

 ハードコアパンクの暴力的なパンクサウンドに対して、ゴシックロックは耽美性と芸術性を有していた事から、一部のアーティストは”ポジティヴパンク”という言葉で紹介されたという。
 音楽以外の分野でも、ゴスカルチャーは盛り上がりをみせた。

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代表的なアーティスト

スージー・アンド・ザ・バンシーズ(Siouxsie & The Banshees 活動期間:1976-96, 2002)
キリング・ジョーク(Killing Joke 活動期間:1978-96, 2002-)
バウハウス(Bauhaus 活動期間:1978-83, 1998, 2005-08)
ザ・キュアー(The Cure 活動期間:1978-)
コクトー・ツインズ(Cocteau Twins 活動期間:1979-)
・シスターズ・オブ・マーシー(The Sisters of Mercy 活動期間:1980-85, 1987-)

 

 

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シンセポップ(Synthpop)/ニュー・ロマンティック(New Romantics)/エレクトロポップ(Electropop) 1970年代末イギリス

 

 シンセポップとは、1970年後半に登場したニューウェーブの1ジャンルである。電子音を大々的に取り入れたクラフトワークなどのアーティストの影響を受けつつ、より大衆的な歌やメロディを持った音楽である。
 80年代の英米のヒットチャートを席捲したが、ロックの文脈では語られない商業的なポップユニットも多い。 

 また、シンセポップをより無機質・機械的にしたものはエレクトロポップと呼ばれる。エレクトロポップは後のテクノハウスなど、ダンスミュージックに影響を与えた。

 

 ニュー・ロマンティックとは、80年代前半のイギリスで登場した一部のアーティストを指す言葉である。中性的でアヴァンギャルドな見た目からそう呼ばれた。
 ニューロマンティックは、”第2次ブリティッシュ・インヴェイジョン”と呼ばれるイギリスアーティストによるアメリカでの商業的成功をもたらした。

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代表的なアーティスト

ニュー・オーダー(New Order 1980-1993, 1998-2007, 2011-)
ヒューマン・リーグ(The Human League 活動期間:1977-)
デペッシュ・モード(Depeche Mode 活動期間:1980-)
ペット・ショップ・ボーイズ(Pet Shop Boys 活動期間:1981-)
ゲイリー・ニューマン(Gary Numan 1958-)
アーハ(a-ha 活動期間:1982-2010, 2015-)

【ニューロマンティック】
デュラン・デュラン(Duran Duran 活動期間:1978-)
ヴィサージ(Visage 活動期間:1978-85, 2004-)
カルチャー・クラブ(Culture Club 活動期間:1981-86, 1998-99, 2014-)

 

 

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ネオアコ(Neo Acoustic)/ギターポップ(Guitar Pop) 1980年代初頭イギリス

 

 ネオアコとは、1970年後半に登場したニューウェーブの1ジャンルであり、"ネオ・アコースティック“の略称として、日本で作られた言葉である。
 主に、フォーク・ロックやソウルミュージックなどの影響を感じさせるアコースティック楽器主体のインディーバンドを指す。

 また、アコースティックギターや、クリーントーンのエレキギターを中心とするバンドを”ギターポップ”と呼ぶ。こちらも日本独自の呼称で、ネオアコと一緒に扱われる事も多く、区分はあいまいである。

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代表的なアーティスト

アズテック・カメラ(Aztec Camera 活動期間:1980-1995)
フェルト(Felt 活動期間:1979-89)
オレンジジュース(Orage Juice 活動期間:1979-85, 2008-)
モノクローム・セット(The Monochrome Set 活動期間:1978-85, 1990-98, 2008-)
ベル・アンド・セバスチャン(Belle And Sebastian 活動期間:1996-)

【ギターポップ】
ティーンエイジ・ファンクラブ(Teenage Fanclub 活動期間:1989-)
トラッシュキャン・シナトラズ(Trashcan Sinatras 活動期間:1987-)
ラーズ(The La’s 活動期間:1984-1995, 2005)

【広い意味で含まれるアーティスト】
ザ・スミス(The Smiths 活動期間:1982-87)
プリファブ・スプラウト(Prefab Sprout 活動期間:1982-)
フェアグラウンド・アトラクション(Fairground Attraction 活動期間:1987-89)

 

 

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パワーポップ(Power Pop) 1970年代イギリス

 

 パワーポップとは、文字通りパワフルなギターサウンドと、ポップなメロディ、シンプルなリズムを特徴とするロック/ポップミュージックである。特定のジャンルではなく、サウンドの特徴を表したもので、時代やジャンルを越えて”パワーポップのアーティスト”は存在する。

 パワーポップと呼ばれる音楽に共通するものは、明るく楽しく時に切ないメロディやギターリフ、コーラスが際立っている点である。
 また、パワーポップという言葉を広めたのは、1990年代に登場したアメリカのバンド ウィーザーだと言われる。

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代表的なアーティスト

バッドフィンガー(Badfinger 活動期間:1969-75, 1978-83)
・チープ・トリック(Cheap Trick 活動期間:1974-)
カーズ(The Cars 活動期間:1976-88, 2010-)
ナック(The Knack 活動期間:1978-82, 1986-92, 1996-2010)
ウィーザー(Weezer 活動期間:1992-)
ファウンテンズ・オブ・ウェイン(Fountains Of Wayne 活動期間:1996-)
ジェリーフィッシュ(Jellyfish 活動期間:1989-94)
OK GO(オーケー・ゴー 活動期間:1999-)

 

 

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オルタナティヴロック(Alternative Rock)/インディーロック(Indie Rock) 1970年代、1990年代

 

 オルタナティヴロックとは、オルタナティヴ(Alternative=主流でない)の名の通り、メインストリームでの成功(ヒットチャートや流行、スターダム)を目標とせず、個人的な感情、政治的意見、芸術表現などを目的としたロックミュージック全般を指す。
 その為、ある決まったサウンドを指すわけではない。日本では”オルタナ”と略される事が多い。

 オルタナティヴロックは作品制作において、作詞作曲、アレンジやアートワークまでを、プロの音楽家やスタッフではなくアーティスト側が主導する場合が多い。この事が、アーティストの個性を一層際立たせ、音楽に独特の共感や親しみを生み、リスナーはより深く感情移入する。一方で、プロの手による安定したクオリティが保たれない場合もある。

 

 インディーロックとは、大手レコード会社ではなく独立レーベル(インディーレーベル)で活動するような、アマチュアっぽい質感を持ったロックを指すが、明確な定義はない。80年代~90年代初頭までのオルタナティヴロックは、ほぼインディーロックと同義である。

 また、所属レコード会社がメジャーレーベルであっても、作風によってインディーロックと呼ばれる事も多い。

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代表的なアーティスト

ニルヴァーナ(Nirvana 活動期間:1987-94)
R.E.M.(アール・イー・エム 活動期間:1980-2011)
レディオヘッド(Radiohead 活動期間:1985-)
ベック(Beck 1970-)
コールドプレイ(Coldplay 活動期間:1996-)
トゥエンティ・ワン・パイロッツ(Twenty One Pilots 活動期間:2009-)

【インディーロック】
ソニック・ユース(Sonic Youth 活動期間:1981-2011)
ザ・スミス(The Smiths 活動期間:1982-1987)
アーケイド・ファイア(Arcade Fire 活動期間:2001-)
ヴァンパイア・ウィークエンド(Vampire Weekend 活動期間:2006-)
イマジン・ドラゴンズ(Imagine Dragons 活動期間:2008-)

 

 

 

グランジ(Grunge)/ポストグランジ(Post-Grunge) 1990年初頭アメリカ

 

 グランジとは、1990年代のアメリカ シアトルのインディーロックシーンから発生したロックのムーブメントで、関連するバンドやその音楽性を指す言葉でもある。
 「grungy」(=うす汚い)が語源であり、当時流行していた華やかに装飾されたポップミュージックとは対照的な、陰鬱で自虐的な世界観が特徴のロックである。

 グランジのサウンドを一言で表現すると、パンクロックのラフなビート感と、ヘヴィメタルの重さが融合したもの、と言える。また、アメリカのインディーロックの影響を強く感じる荒い音作りも特徴である。
 静かなパートとノイジーなパート、メロディアスな歌と感情的なシャウトという対極な要素が1つの曲で展開するのも、グランジによくみられる展開である。

 ニルヴァーナのアルバム「Nevermind」(1991年リリース)の商業的な成功の後、グランジはニルヴァーナ周辺のバンドを表すジャンル名として頻繁に使われた。しかし、これはレコード会社や音楽メディアがバンドを売り出す際に付けたものであり、アーティスト側はグランジという言葉に否定的だといわれる。

 

 一方、ポストグランジとは、ニルヴァーナやパールジャムなど、商業的に成功したグランジのサウンドに影響を受けたもので、より大衆的な音楽性によって人気を集めているジャンルである。

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代表的なアーティスト

ニルヴァーナ(Nirvana 活動期間:1987-94)
マッドハニー(Mudhoney 活動期間:1988-)
サウンドガーデン(Soundgarden 活動期間:1984-97, 2010-)
メルヴィンズ(Melvins 活動期間:1983-)
アリス・イン・チェインズ(Alice in Chains 活動期間:1987-2002, 2005-)
パールジャム(Pearljam 活動期間:1990-)
スクリーミング・トゥリーズ(Screaming Trees 活動期間:1985-2000)

 

【同時期の周辺バンド】(グランジに含まれる場合もある)
ソニック・ユース(Sonic Youth 活動期間:1981-2011)
スマッシング・パンプキンズ(The Smashing Pumpkins 活動期間:1988-2000, 2006-)
ホール(Hole 活動期間:1989-2002, 2010-12)
ストーン・テンプル・パイロッツ(Stone Temple Pilots 活動期間:1989-2002, 2008-)

 

【ポスト・グランジ】
ブッシュ(Bush 活動期間:1992-2002, 2009-)
クリード(Creed 活動期間:1995-2004, 2009-)
パドル・オブ・マッド(Puddle of Mudd 活動期間:1991-)
ニッケルバック(Nickelback 活動期間:1995-)

 

 

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ミクスチャーロック(Mixture Rock) 1980年代アメリカ

 

 ミクスチャーロックとは、ハードロックパンクメタルなどのロックミュージックに、ファンク、ヒップホップ、レゲエなどの黒人音楽の要素を混ぜ合わせたロックを指す。
 日本でのみ使われる言葉で、海外ではラップロック、ファンクメタル、スカパンクなどと音楽性にあわせて細かく区別される事が多い。

 ミクスチャーロックの典型的なスタイルは、メタリックな激しいギターに、ファンクやヒップホップのリズムが絡み、歌とラップを交えたボーカルがのる、というものである。しかし、バンドごとにサウンドは異なり、同じバンドでも曲によってメタルをやったりレゲエをやったりと、ごちゃまぜの場合も多い。
 ライヴでは、アーティストも観客も、曲に合わせて激しい動きで盛り上がる。

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代表的なアーティスト

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers 活動期間:1983-)
フィッシュボーン(Fishbone 活動期間:1979-)
フェイス・ノー・モア(Faith No More 活動期間:1979-98, 2009-)
サブライム(Sublime 活動期間:1988-96)
311(スリー・イレヴン 活動期間:1988-)

【広い意味でミクスチャーに含まれるアーティスト】
バッド・ブレインズ(Bad Brains 活動期間:1977-84, 1986-95, 1977-)
スイサイダル・テンデンシーズ(Suicidal Tendencies 活動期間:1980-)
コーン(Korn 活動期間:1992-)
ゼブラヘッド(Zebrahead 活動期間:1996-)

※ラップロック/ラップメタル、ニューメタルに分類されるアーティストはそちらを参照

 

 

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ラップロック(Rap Rock)/ラップメタル(Rap Metal) 1990年代アメリカ

 

 ラップロックラップメタルとは、文字通りロックやメタルのサウンドに、ラップやDJのスクラッチ、ターンテーブルなどのヒップホップ要素を組み合わせたものを指す。日本ではミクスチャーロック(日本独自の括り)の1種として扱われる事が多い。
 ラップロックとラップメタルの区別は曖昧だが、ロックに根差したオーガニックなサウンドをラップロック、激しいギターの歪みや、サウンドに厚みを持たせたものをラップメタルと呼ぶ傾向がある。

 レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンコーン、その影響を受けて登場したリンプ・ビズキットリンキン・パークといったバンドが90年代から2000年代にかけて爆発的なセールスを記録し、一躍ロックの主流ジャンルとなった。ラップメタルの一部はニューメタルとも呼ばれるようになる。

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代表的なアーティスト

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン(Rage Against the Machine 活動期間:1991-2000, 20017-11)
リンプ・ビズキット(Limp Bizkit 活動期間:1994-)
リンキン・パーク(Linkin Park 活動期間:1996-)

【ロック寄りのラップユニット】
ビースティ・ボーイズ(Beastie Boys 活動期間:1979-2012)
パブリック・エナミー(Public Enemy 活動期間:1982-)
サイプレス・ヒル(Cypress Hill 活動期間:1988-)

 

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ニューメタル(Nu Metal)/オルタナティヴメタル(Alternative Metal) 1990年代アメリカ

 

 ニューメタルとは、様式化したメタル(速弾きギターソロやハイトーンボーカルなど)とは一線を画し、ストリートカルチャーやゴス(エモ)ファッション、ヒップホップやファンクなどの音楽的影響を受けたメタルバンドを指す言葉である。

 ニュー(Nu=New)の名が示す通り、メタルの古典的なイメージ(長髪、黒ずくめなどの外見や、悪魔やドクロなどのモチーフ、様式美などのサウンド)はほぼ無く、メタルファン以外からも支持されている。

 なお、90年代以降のオルタナティヴロックの影響下にある、ロック寄りのメタルはオルタナティヴメタルと呼ばれ、ニューメタルはオルタナティヴメタルの1つだと考えられる。

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代表的なアーティスト

※主にラップロック/ラップメタルに分類させるアーティストはそちらを参照

コーン(Korn 活動期間:1993-)
デフトーンズ(Deftones 活動期間:1988-)
スリップノット(Slipknot 活動期間:1995-)
システム・オブ・ア・ダウン(System Of A Down 活動期間:1994-2006, 2010-)
エヴァネッセンス(Evanescence 活動期間:1995-2012, 2015-)
パパ・ローチ(Papa Roach 活動期間:1993-)

 

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ヘヴィロック(Heavy Rock)/ラウドロック(Loud Rock) 1990年代後半

 

 ヘヴィロック、ラウドロックともに、日本でのみ使われる呼称。ヘヴィロックとは、主に90年代以降に登場したラップロックニューメタルのバンドを指す。

 1990年代当時、日本のリスナーはロックメタルを区別して視聴する傾向があり、雑誌もそれぞれ別に扱っていた(例:ロッキングオンやバーン)。
 メタルという言葉を用いるとロックのファンにはウケない為か、日本でレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンコーン、リンプ・ビズキットらが紹介される際も、ミクスチャーロックやヘヴィロックという呼称が使われた。
 また、それらに影響を受けた日本のバンド(ドラゴンアッシュやライズなど)もミクスチャーロックやヘヴィロックというカテゴリーで紹介されたため、この言葉が定着した。

 

 ラウドロック(モダン・ヘヴィネスとも言う)も日本独自の表現であり、文字通り、ラウド(騒がしい)なロックミュージック全般を指す。
 こちらは、上記のヘヴィロック(ラップロック、ニューメタル)のバンドに加え、ハードコアエモスラッシュメタルメタルコアなどの音楽を含めた表現である。

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代表的なアーティスト

※日本のアーティストのみ掲載。海外のものは「ラップロック」「ニューメタル」「エモコア」「メタルコア」「ポップパンク」などの各ジャンルをご参照ください

ドラゴンアッシュ(Dragon Ash 活動期間:1996-)
ディルアングレイ(Dir En Grey 活動期間:1997-)
マキシマムザホルモン(Maximum The Hormone 活動期間:1998-)
ワンオクロック(One Ok Rock 活動期間:2005)
ウーバーワールド(UVERworld 活動期間:2000-)
マン・ウィズ・ザ・ミッション(Man With The Mission 活動期間:2010-)
ペイ・マネー・トゥー・マイ・ペイン(Pay Money To My Pain 活動期間:2005-2013)
SiM(シム 活動期間:2004-)

 

 

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インダストリアルロック(Industrial Rock) 1980年代後半アメリカ・イギリス

 

 インダストリアルロックとは、シンセサイザーやサンプラーを用いた機械的なサウンドと、ロックバンドの演奏を融合した音楽である。
 1980年代にドイツやベルギーで生まれた”エレクトリック・ボディ・ミュージック”(EBMと略される)からの影響が大きい。
 また、スラッシュメタルからも強く影響を受けている為、インダストリアルメタルとも呼ばれる。

 言葉の由来は、ノイズミュージックとして登場した”インダストリアル”が派生したものだといえるが、重く冷たいサウンドを指して”工業的”(インダストリアル)と形容したともいえる。
 人間の狂気や暴力、破滅的な世界観を表現したショッキングな歌詞やアートワークが多い点も特徴である。

 

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代表的なアーティスト

ナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails 活動期間:1988-)
・ミニストリー(Ministry 活動期間:1981-2008, 2011-)
マリリン・マンソン(Marilyn Manson 活動期間:1989-)
スキニー・パピー(Skinny Puppy 活動期間:1982-95, 2003-)
KMFDM(ケー・エム・エフ・ディー・エム 活動期間:1984-1999, 2002-)

【広い意味で含まれるアーティスト】
キリング・ジョーク(Killing Joke 活動期間:1978-96, 2002-)
・フロント242(Front 242 活動期間:1981-)
スワンズ(Swans 活動期間:1982-97, 2010-)
フィア・ファクトリー(Fear Factory 活動期間:1989-)
アタリ・ティーンエイジ・ライオット(Atari Teenage Riot 活動期間:1992-2000, 2010-)

 

 

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ストーナーロック(Stoner Rock) 1990年代初頭

 

 ストーナーロックとは、ガレージロックハードロックオルタナティヴロックハードコアパンクから派生したロックのサブジャンルである。
 サイケデリックでブルージーなリフ、ダウンチューニングによる重く分厚いサウンドと、独特の気だるさとトリップ感を特徴としている。

 ストーナー(stoner)とはドラッグ(主に大麻)やアルコールの常用者(または中毒者)を指す。なお、キマッている状態を”Stoned”と呼ぶ。その為、ストーナーロックはドラッグやアルコールに言及した曲が多い。アートワークなどもそれを匂わせるものが多く、快楽主義やパーティーなどの陽性なテーマが扱われる。
 また、サウンドの質感から一部のバンド(主にアメリカの南部・西部出身のバンド)は”デザートロック”(desert=砂漠)とも呼ばれている。

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代表的なアーティスト

カイアス(Kyuss 活動期間:1989-95)
クイーンズ・オブ・ザ・ストーンエイジ(Queens of the Stone Age 活動期間:1997-)
スリープ(Sleep 活動期間:1990-98, 2009-)

【広い意味で含まれるアーテイスト】
ボリス(Boris 活動期間:1992-)
エレクトリック・ウィザード(Electric Wizard 活動期間:1993-)
・ハイ・オン・ファイア(High On Fire 活動期間:1998-)

 

 

 

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ノイズミュージック(Noise Music)/ノイズロック(Noise Rock)/ジャンク(Junk)/スカム(Scum)

 

 ノイズミュージックとは、一般的に音楽や演奏と見なされないものを、音楽表現として用いる音楽全般を指す。
 ノイズの出し方や使い方はアーティストによって様々であり、楽器を使った前衛的な(音階や旋律、リズムに捉われない)演奏や衝動的な演奏、アンプやエフェクターなどの電子機材を用いた雑音、おもちゃや工具などを用いた演奏(様々な金属を叩くメタルパーカッション等)、コンピューターやシンセサイザーによりノイズを発生させるもの、雄たけび・悲鳴を音楽とするものなど、多種多様である。

 ノイズミュージックから影響を受けたロックバンドが、主に80年代のアメリカのインディーシーンで登場し、それらは”ノイズロック”や”ジャンク”と呼ばれた。

 スカムミュージック(scum=浮きカス。転じて”ゴミのような作品”)とは、意味不明で悪ふざけのような演奏や雑音を指してそう呼ぶ。こちらもノイズミュージックにカテゴライズされる事が多い。

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代表的なアーティスト

スロッビング・グリッスル(Throbbing Gristle 活動期間:1975-81, 2004-10)※インダストリアルともよばれる
ディスヒート(This Heat 活動期間:1976-82)
オヴァル(Oval 活動期間:1991-)
ブラック・ダイス(Black Dice 活動期間:1997-)
メルヴィンズ(Melvins) アルバム『Prick』(1994)
マイク・パットン(Mike Patton) 
アルバム『Adult Themes for Voice』(1996)

【音楽というよりノイズなもの】
メルツバウ(Merzbow 活動期間:1980-)
非常階段(Hijokaidan 活動期間:1979-)
ルー・リード(Lou Reed) アルバム『Metal Machine Music』(1975)

 

【ノイズロック/ジャンク】
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(The Velvet Underground) 楽曲『Sister Ray』
ソニックユース(Sonic Youth 活動期間:1981-2011)
・プッシー・ガロア(Pussy Galore 活動期間:1985-90)
カウズ(Cows 活動期間:1987-98)
・シェラック(Shellac 活動期間:1992-)
・バットホール・サーファーズ(Butthole Surfers 活動期間:1981-)
AxCx(エーエックス・シーエックス 活動期間:1988-2001, 2003-11)
ボアダムス(Boredoms 活動期間:1986-)

【スカム】
・シャッグス(The Shaggs 活動期間:1968-75, 1999, 2017)

 

【現代音楽家によるノイズ系ミュージック】
・カールハインツ・シュトックハウゼン
・デレク・ベイリー
・クシシュトフ・ペンデレツキ
・ヘルムート・ラッヘンマン

 

 

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マッドチェスター(Madchester) 1980年代後半イギリス

 

 マッドチェスターとは、1980年代後半から1990年代前半にかけて、イギリスの都市マンチェスターを中心に起こった音楽のムーヴメントである。マッド(Mad=狂気)とマンチェスターを合わせた造語。
 当時のレイヴカルチャーと、インディーロックが融合したものだといわれ、緩いギターと横揺れのビート、サイケデリックな曲調が特徴の”踊る為に作られたロック”である。。

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代表的なアーティスト

ニュー・オーダー(New Order 活動期間:1980-93, 1998-2007, 2011-)
ザ・ストーン・ローゼズ(The Stone Roses 活動期間:1983-96, 2011-)
ハッピー・マンデーズ(Happy Mondays 活動期間:1984-93, 1999-2001, 2004-)
プライマル・スクリーム(Primal Scream 活動期間:1982-)※アルバムによって方向性が変わる
インスパイラル・カーペッツ(Inspiral Carpets 活動期間:1983-95, 2003-)
ザ・シャーラタンズ(The Charlatans 活動期間:1988-)

 

 

 

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アノラックサウンド(Anorak Sound) 1980年代イギリス

 

 アノラックサウンドとは、1980年代スコットランドのグラスゴーを中心に登場した、インディーロックバンドの一群と、その音楽的特徴を指す言葉。日本で定着した呼称であり、海外ではギターポップやインディーポップ、ジャングルポップ(Jangle Pop=ギターをジャカジャカ鳴らすポップ)と呼ばれる。
 ギターポップやネオアコのサブジャンル的位置づけで、ローファイにも通じる”ヘタウマ感”、”脱力感”がファンに愛されている。

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代表的なアーティスト

パステルズ(The Pastels 活動期間:1981-)
BMX バンディッツ(BMX Bandits 活動期間:1986-)
ヴァセリンズ(The Vaselines 活動期間:1986-89, 1990, 2008-)

【広い意味で含まれるバンド】
ティーンエイジ・ファンクラブ(Teenage Fanclub 活動期間:1989-)
ベル・アンド・セバス・チャン(Belle and Sebastian 活動期間:1996-)

 

 

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シューゲイザー(Shoegazer)/ドリームポップ(Dream Pop) 1980年代末イギリス

 

 シューゲイザーとは、1980年代後半のイギリスで登場したインディーギターロックの1スタイルである。ノイジーなギターサウンドと、エフェクターを駆使した幻想的な音作り、ささやきのようなボーカルを特徴とする。
 シューゲイザーの語源は「靴(Shoe)を見つめる人(Gazer)」と言われている。ライヴにおいて、観客を見ずに演奏に没頭するようなシューゲイザーバンドの内向きな様子をよく言い表している。

 ドリームポップとは、上記のシューゲイザーも含む、より広いロックのカテゴリーである。80年代のイギリスのニューウェーブバンドや、アメリカのインディーギターロックバンドのうち、内省的・幻想的な世界観をもつアーティストを指して、こう呼ばれた。
 現実と距離を置くような佇まいと、エフェクターを個性的に用いたスタイルは、後のオルタナティヴロックに大きな影響を与えた。

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代表的なアーティスト

マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン(My Bloody Valentine 活動期間:1984-97, 2007-)
ライド(Ride 活動期間:1988-96, 2014-)
スロウダイヴ(Slowdive 活動期間:1989-95, 2014-)
チャプターハウス(Chapterhouse 活動期間:1987-94, 2008-)

【ドリーム・ポップ】
コクトー・ツインズ(Cocteau Twins 活動期間:1979-97)
ギャラクシー500(Galaxie 500 活動期間:1987-91)
ヨ・ラ・テンゴ(Yo La Tengo 活動期間:1984-)
マーキュリー・レヴ(Mercury Rev 活動期間:1984-)
グライムス(Grimes 活動期間:2007-)

【影響下のバンド】
レディオヘッド(初期)
シガー・ロス(Sigur Ros 活動期間:1994-)
ミュー(Mew 活動期間:1994-)
ディアハンター(Deerhunter 活動期間:2001-)
ザ・ペインズ・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート(The Pains of Being Pure at Heart 活動期間:2007-)

 

 

 

ブリットポップ(Britpop)/ポスト・ブリットポップ(Post-Britpop) 1990年代イギリス

 

ブリットポップとは、1990年代にイギリスの都市部中心に起こったポップミュージックのムーヴメントである。60年代~70年代のイギリスのロック(UKロック)黄金時代からの影響が濃いバンドが多数登場し、ブリットポップの担い手となった(”ブリット”とは英国を表す”ブリティッシュ”の略語である)。

 中でも、労働階級出身のオアシスと中産階級出身のブラーはブリットポップの中心的な役割を担い、ライバルとしてジャーナリストに煽られながら、ブリットポップの隆盛に大いに貢献した。

 ブリットポップは90年代後半にかけて徐々に衰退していった。ブリットポップを音楽的な成果を生まないムーヴメントだったと評するアーティスト、ジャーナリストもいる。

 

 また、近年コールドプレイやスノウ・パトロール、キーンなど世界的にセールスを上げるイギリスのアーティストが登場し、”ポスト・ブリットポップ”という呼称も生まれている。

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代表的なアーティスト

オアシス(Oasis 活動期間:1991-2009)
ブラー(Blur 活動期間:1989-2003, 2009-)
パルプ(Pulp 活動期間:1978-2002, 2011-)
スーパーグラス(Supergrass 活動期間:1993-2010)
アッシュ(Ash 活動期間:1992-)
オーシャン・カラー・シーン(Ocean Colour Scene 活動期間:1989-)
メンズウェア(Menswear 活動期間:1994-98)

【ポスト・ブリットポップと呼ばれるアーテイスト】
コールドプレイ(Coldplay 活動期間:1997-)
トラヴィス(Travis 活動期間:1995-)
キーン(Keane 活動期間:1995-2014)
スノウ・パトロール(Snow Patrol 活動期間:1994-)
ブロック・パーティー(Bloc Party 活動期間:1999-)

 

 

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ローファイ(Lo-Fi)/ 1990年代アメリカ

 

  ローファイとは、もともとは不明瞭な音質を指す表現である。転じて、宅録などの安物機材やヴィンテージ機材で録音するアーティストや、いわゆるヘタウマ系のアーティストを指すジャンルとなった。

 1980年代以降、明瞭で規格化された音(ハイファイ)が主流になる中、アンダーグラウンドのアーティストのチープな音質や、力の抜けた雰囲気が個性となり、一部のリスナーの間で評価されるようになったことから生まれた概念だといわれる。

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代表的なアーティスト

ペイヴメント(Pavement 活動期間:1989-99, 2010-)
ベック(Beck 1970-)
ビート・ハプニングス(Beat Happening 活動期間:1982-)
セバドー(Sebadoh 活動期間:1986-)
ダニエル・ジョンストン(Daniel Johnston 1961-)
シャッグス(The Shaggs 活動期間:1968-75, 1999, 2017)

 

 

 

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ポストロック(Post-Rock) 1990年代前半アメリカ

 

  ポストロック(Post=後の)とは、既存のロックのフォーマットに縛られないロックミュージックを指す言葉である。
 1990年代に、主にアンダーグラウンドのアーティストが行った”ロックらしくない演奏”(即興演奏や環境音楽、交響曲や現代音楽、テクノミュージックのような演奏)や、オーケストラ楽器・エレクトロニクスを全面的に取り入れるなどの”ロックミュージックの再構築”から生まれたジャンルである。
 歌よりもインストゥメンタルが重視され、10分を越える長尺の曲も多い。

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代表的なアーティスト

トータス(Tortoise 活動期間:1990-)
モグワイ(Mogwai 活動期間:1995-)
ジム・オルーク(Jim O’Rourke 1969-)
ゴッドスピード・ユー!ブラック・エンペラー(Godspeed You! Black Emperor 活動期間:1994-2003, 2010-)
シー・アンド・ケイク(The Sea and Cake 活動期間:1994-)

 

 

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ガレージロック・リバイバル(Garage Rock Revival)/ポストパンク・リバイバル(Post-Punk Revival) 2000年代

 

 ガレージロック・リバイバルとは、2000年前後に登場したシンプルなサウンドのロックアーティスト群を指す。
 当時、ニューメタルに代表される厚みのあるサウンドが主流な中、ガレージロック・リバイバルのアーティストの隙間が多いサウンドとシンプルな構成のロックは新鮮で、メディアやリスナーに歓迎された。
 ロックの初期衝動に回帰した1970年頃のガレージロックになぞり、ガレージロックリバイバルと称された。

 同様のカテゴリーとして、ポストパンク・リバイバル(ニューウェーブ・リバイバル)がある。こちらは、1980年前後のポストパンクを思わせるサウンド(主にパンクとファンクとダブを混ぜたような、尖ったギターとビートが跳ねたサウンド)のバンドを指す。

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代表的なアーティスト

【ガレージロック・リバイバル】
ストロークス(The Strokes 活動期間:1999-)
ホワイトストライプス(The White Stripes 活動期間:1997-2011)
リバティーンズ(The Libertines 活動期間:1997-2004, 2010-)
アークティック・モンキーズ(Arctic Monkeys 活動期間:2002-)

【ポストパンク・リバイバル】
フランツ・フェルディナンド(Franz Ferdinand 活動期間:2002-)
LCDサウンドシステムズ(LCD Soundsystem 活動期間:2001-11, 2015-)
キラーズ(The Killers 活動期間:2002-)

 

 

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アートロック(Art Rock)/エクスペリメンタル・ロック(Experimental Rock)/アヴァンギャルド・ロック(Avant-garde Rock) 1960年代アメリカ・イギリス

 
 

 

 アートロック、エクスペリメンタル、アヴァンギャルドという形容は、日本では馴染みが薄いが海外ではたびたび使われる。
 商業的なロックとは違い、芸術的、実験的、前衛的な意図のもとで作られたロックミュージックをこう呼ぶ。

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代表的なアーティスト

ビートルズ ※後期
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(The Velvet Underground 活動期間:1964-73, 1990, 1992, 1996)
フランク・ザッパ(Frank Zappa 1955-1993)
ピンク・フロイド(Pink Floyd 活動期間:1965-95, 2005, 2012-14)
クラフトワーク(Kraftwerk 活動期間:1969-)
デヴィッド・ボウイ(David Bowie 1962-2016)
レディオヘッド(Radiohead 活動期間:1985-)
ビョーク(Bjork 1965-)
マーズ・ヴォルタ(The Mars Volta 活動期間:2001-12)
シガー・ロス(Sigur Ros 活動期間:1994-)
アーケイド・ファイア(Arcade Fire 活動期間:2001-)

 

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