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【ジャンル解説】メロディックハードコアパンク(Melodic Hardcore Punk)

2018-04-11音楽ジャンル辞典

音楽ジャンルを歴史と一緒にわかりやすくまとめました。

 

Melodic Hardcore Punk:メロディックハードコアパンクとは何か

 

 

始まり:1980年代中盤アメリカ

 メロディック・ハードコアパンクとは、1980年代中盤にハードコアパンクから派生したジャンルである。
 アップテンポなビートに、哀愁を帯びたメロディや歌がのる。ハードコアパンクと同様、1曲が1,2分で終わるケースも多い。

 インディーレーベルからのリリースながら全世界で1000万枚以上のセールスを上げたオフスプリングを始め、ポップパンクとともに1990年代以降最も”売れた”パンクロックのジャンルである。

 日本でも90年代末にハイ・スタンダードがブレイクし、”メロコア”の愛称で若者中心に人気のジャンルとなり、”パンク”という言葉とともに広く浸透した。

 

 

詳細解説

 メロコアのサウンドを確立したのはバッド・レリジョンの3rdアルバム「サファー」だと言われる。メンバーが運営するエピタフ・レコードは90年代以降、数多くのパンクバンドを輩出した。
 特に、同レーベルからリリースされたオフスプリングの3rdアルバム「スマッシュ」は全世界で1000万枚以上という破格のセールスを上げる。

 

 メロコアのバンドはハードコアパンクと同様、ファンと近い距離感でライヴハウスをツアーして回る活動や、流通などを大手レコード会社に頼らないDIY精神を中心とし、バンド同士やファンとの連帯感が強い。
また、アメリカ西海岸出身のバンドが多く、ハードコアとは一味違う陽性のサウンドとキャラクターがパンクキッズに大いに受けた。

 

 メロコアが世界の若者に浸透していく中で、ハードコアパンクのシリアスなイメージは薄れ、気取らないカジュアルなイメージが定着していく。日本においても、ハイ・スタンダードのブレイクで、メロコアが盛り上がりを見せる一方、従来のコアなパンクファンからはメロコアをパンクと呼ぶことに疑問の声が上がる事もあった。

 

 しかし、90年代以降世界中で最もよく聴かれたパンクロックは間違いなくメロコアとポップパンクであり、マイナーな存在となっていた”パンク”をメジャーなジャンルに押し戻した立役者だと言える。

 

 

メロコアとポップパンクの違い

 ともに親しみやすいパンクロックとして人気があり、混同される事が多い。ポップパンクとメロコアの違いは、主に下記のようなものだと考える。

 ・メロコアは歌よりもリフが中心にある。歌の為にテンポを落とさず、歌がスピードに食らいつくイメージがある。ハードコアパンクのような吐き捨てるようなボーカルスタイルも多く、聴き取りが困難な場合も多い。

 ・メロコアはドラムが高速のツービートを刻むパターンが多い。高速のリフと混然一体となって迫力のあるサウンドを生む。

 

 

代表的なバンド

バッド・レリジョン(Bad Religion 活動期間:1979-)
NOFX(ノーエフエックス 活動期間:1983-)
ディセンデンツ(Descendents 活動期間:1978-83, 1985-88, 1995-97, 2002-04, 2010-)
ダグ・ナスティー(Dag Nasty 活動期間:1985-88, 1992, 2002, 2015-)
オフスプリング(The Offspring 活動期間:1984-)
ペニーワイズ(Pennywise 活動期間:1988-)
ライズ・アゲインスト(Rise Against 活動期間:1999-)

 

 

動画(全部で7作品)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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