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【ジャンル解説】オルタナティヴロック(Alternative Rock)/インディーロック(Indie Rock)

2018-04-14

音楽ジャンルを歴史と一緒にわかりやすくまとめました。

 

Alternative Rock:オルタナティヴロックとは何か

 

 

始まり:1970年代、 普及:1990年代

 オルタナティヴロックとは、オルタナティヴ(Alternative=主流でない)の名の通り、メインストリームでの成功(ヒットチャートや流行、スターダム)を目標とせず、個人的な感情、政治的意見、芸術表現などを目的としたロックミュージック全般を指す。
 その為、ある決まったサウンドを指すわけではない。日本では”オルタナ”と略される事が多い。

 オルタナティヴロックは作品制作において、作詞作曲、アレンジやアートワークまでを、プロの音楽家やスタッフではなくアーティスト側が主導権をとる場合が多い。この事が、アーティストの個性を一層際立たせ、音楽に独特の共感や親しみを生み、リスナーはより深く感情移入する。一方で、プロの手による安定したクオリティが保たれない場合もある。

 

 

詳細解説

 オルタナティヴロックのようなアーティスト主導の作品制作は、ビートルズ後期の実験的な(スタジオワーク中心の)作品や、60年代から70年代にかけて登場したガレージロックパンクロックパブロック、アンダーグラウンドなメタル等にも見られる。その為、それらもすべてオルタナに含まれる。
 また、ざっくり言えば、聴き手を選ぶが、ハマる人は深くハマるタイプのロックといえる。

 

 オルタナティヴという言葉は、70年代末には、イギリスやアメリカのニューウェーブバンドに対して使われていた、といわれる。ニューウェーブの中でもとりわけ奇抜な音楽性のスロッビング・グリスル、パブリック・イメージ・リミテッド、ディスヒート、またはニューヨークの前衛芸術シーンで生まれたノーウェーブのバンドが該当する。

 

 しかし、オルタナティヴロックの名称が広く使われるようになったのは、90年代アメリカでのニルヴァーナの世界的なヒットがきっかけである。ニルヴァーナの、アンダーグラウンド経由の音楽性は、それまでのメジャーなロックには無いものだった。
 ニルヴァーナには”グランジ”という呼称(ジャンル)が用意されたが、その後もアンダーグラウンド経由でメジャーシーンに進出する”ジャンル分けできないバンド群”を指す表現として、”オルタナティヴロック”の呼称が定着していった。

 

 オルタナティヴロックの定義の一つは”商業的な成功をしていない事”であったが、ニルヴァーナの成功によりその定義は崩れた。今日では、セールスの大きさはオルタナティヴロックとは関係無いとするのが一般的である。

 

 なお、ニルヴァーナ周辺(グランジ)のバンドのインパクトが非常に強かったため、今もオルタナティヴロックといえば”ニルヴァーナっぽいロック”を指す事も多い。それは、ラフな質感を残したバンドサウンドや、クリーントーンと爆音(歪みやノイズ)を曲の中で使い分ける展開、感情的な歌い方と内省的な歌詞である。

 

 日本ではオルタナの代表格をニルヴァーナとする考えが根強い。また、ニルヴァーナのカート・コバーンは当時のメインストリームのメタルバンドを酷くこき下ろしたため、日本では「オルタナ vs メタル」というような図式が生まれた。しかし、前述ように、メタルのジャンルでもオルタナティヴな作品は多数存在する。

 

 

Indie Rock:インディーロックとは何か

 インディーロックとは、大手レコード会社ではなく独立レーベル(インディーレーベル)で活動するような、アマチュアっぽい質感を持ったロックを指すが、明確な定義はない。80年代~90年代初頭までのオルタナティヴロックは、ほぼインディーロックと同じである。

 所属レコード会社がメジャーレーベルであっても、作風によってインディーロックと呼ばれる事も多い。

 

 

詳細解説

 アメリカにおいて、インディーロック/オルタナティヴロック発展の原動力となったのはカレッジラジオ(大学のコミュニティーラジオ局)だと言われる。80年代初頭から、カレッジラジオでは流行とは違う、芸術性の高い(学生の気分にあった)ロックが流されており、独自のチャート(カレッジチャート)も作られていた。

 そこでは、R.E.M.、U2といったバンドがいち早く注目され、ソニック・ユースなど実験的なバンドもチャートの常連だったという(カレッジロックとも呼ばれた)。

 

 このような下地が、アメリカでオルタナティブロックが広く浸透する原動力となったと言える(なお、日本にはそのような仕組みが無いため、なおさら”オルタナ”というものをイメージしずらい)

 また、近年はオーソドックスなロックやパンクメタルエモ寄りのものが”オルタナティヴロック”、ニューウェイブやガレージパンク寄りのものが”インディーロック”に分けられる傾向がある。

 

 

代表的なアーティスト

ニルヴァーナ(Nirvana 活動期間:1987-94)
R.E.M.(アール・イー・エム 活動期間:1980-2011)
ピクシーズ(Pixies 活動期間:1986-93, 2004-)
レディオヘッド(Radiohead 活動期間:1985-)
ベック(Beck 1970-)
コールドプレイ(Coldplay 活動期間:1996-)
トゥエンティ・ワン・パイロッツ(Twenty One Pilots 活動期間:2009-)

【インディーロック】
ソニック・ユース(Sonic Youth 活動期間:1981-2011)
ザ・スミス(The Smiths 活動期間:1982-1987)
アーケイド・ファイア(Arcade Fire 活動期間:2001-)
アークティック・モンキーズ(Arctic Monkeys 活動期間:2002-)
ヴァンパイア・ウィークエンド(Vampire Weekend 活動期間:2006-)
イマジン・ドラゴンズ(Imagine Dragons 活動期間:2008-)

 

動画(全部で13作品)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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