＜歌詞和訳＞Free As A Bird – The Beatles　曲の解説と意味も

2022-05-212024-01-15[シングル曲(UK) Beatles],[その他 Beatles],Beatles 歌詞和訳

The Beatles – Free As A Bird
ザ・ビートルズ – フリー・アズ・ア・バード

ザ・ビートルズのアンソロジー・プロジェクトの一環で、25年ぶりの新曲として1995年にリリースされたシングルです。

ビートルズの未発表曲やレアテイクが収められたコンピレーションアルバム「The Beatles Anthology 1」に、目玉として収録されました。

この曲の制作は、オノ・ヨーコがポールに、生前のジョンが自宅で録音した4曲の未発表のデモテープを渡した事から始まったとされています。

雑音も含まれたテープ音源から、ボーカルトラックを取り出すなどの作業は共同プロデューサーのジェフ・リン(ELOのリーダーでもある)によるものです。

リリース当初は楽曲自体の評判はあまり良くなく、凝ったミュージックビデオやジェフ・リンの手腕の方に注目が集まったそうです。

鳥の視点で映し出されるミュージックビデオには、ビートルズの歴史と様々な楽曲を想起させるものが登場しています。
（目についたところで『Strawberry Fields Forever』『Paperback Writer』『Penny Lane』『Helter Skelter』『A Day In The Life』『Piggies』『Being For The Benefit Of Mr. Kite!』）

歌詞の意味と解釈

タイトルを訳すと「鳥のように自由」。

自宅でラフに録音したジョンと、貴重な音源をビートルズの新曲として完成させた残りのメンバーとでは、曲に取り組む姿勢も、曲の意味合いも対極と言っていいほど違っていたと思われます。

タイトルを含むバースの部分は鼻歌のように軽やかに、一方、中盤(Whatever happened to～)の歌詞はビートルズの活動をセンチメンタルに振り返っているようにも思えます。

「鳥のように自由な事」が2番目だとしたら、1番目は…愛、それとも絆？

歌詞と和訳

Written by Ringo Starr, George Harrison, Paul McCartney & John Lennon

Free as a bird
It’s the next best thing to be
Free as a bird

自由、鳥のように
それは、二番目に素敵な事
自由、鳥のように

Home, home and dry
Like a homing bird I’ll fly
As a bird on wings

家、役目を終えて
巣に戻る鳥のように、僕は飛ぶ
羽ばたく鳥のように

・home and dry　目的を達成する、安心する
・homing　家へ帰る、帰巣性を持つ、自動追尾

Whatever happened to
The life that we once knew?
Can we really live without each other?
Where did we lose the touch
That seemed to mean so much?
It always made me feel so

かつての僕らの生活に
一体何があったのだろう？
お互いの支えなく、本当にやっていけるのか？
あれほど大切に思えた僕らの絆は
どこで途切れてしまったのだろう？
いつも僕を、あんな気持ちにさせた…