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<歌詞和訳>Kite – U2 曲の解説と意味も

2022-06-10U2 歌詞和訳[表現] 詩的/文学的,死別/哀悼

U2 – Kite
ユー・ツー – カイト

 

アイルランド出身の世界的なロックバンド U2の10thアルバム「All That You Can’t Leave Behind」(2000年リリース。意味は「君が置き去りにできないものすべて」)に収録されている曲です。

シングルとしてはリリースされていませんが、ファンから高い人気を得ている曲です。

長年喉の不調を抱えていたボノは、この曲のレコーディング中に喉の調子を取り戻したと語っており、バンドにとっても特別な曲となっています。

 

歌詞の意味と解釈

」(タコ)というシンプルなタイトルですが、この曲の歌詞は、ボノが2人の娘を連れて"凧あげ"に出かけた事がきっかけになっているそうです(凧は墜落して破損。当時"たまごっち"(※)に夢中だった娘はすぐに帰りたがったそうで、その様子から「成長して自分を必要としなくなる娘たち」を想像したそうです)。

一方、共作者のエッジによると、「(ボノ自身も最初は気付いていなかったが)癌に侵され死期が迫っていたボノの父親に向けられたもの」だと語っています。(ボノも幼い頃父と凧あげをしたそうです)

また、ボノはインタビューで、この曲のテーマが「あらゆる種類の関係を"手放すこと"」だと説明しており、ライヴのMCでは「さよならを言いたくない相手に対してさよならを言う事」と説明しています。

 

歌詞は抽象的で、多面的な解釈ができそうですが、メインとなるテーマは「大切な人との別れ」で、「自分ではどうしようもない運命を凧に例えている」と思われます。
(ボノの視点で歌詞を読むと、Youに当てはまるのは"年老いた父親"か"将来大人になった娘たち"、とするのと自然に読めます)

 

※たまごっちについて、"video game"とも記載されているので、よく知られる携帯型のたまごっちではなくそこから派生したTVゲーム版を指していると思われます。

 

歌詞と和訳

Written by Larry Mullen Jr., Adam Clayton, The Edge & Bono

Something is about to give
I can feel it coming
I think I know what it is
I’m not afraid to die
I’m not afraid to live
And when I’m flat on my back
I hope to feel like I did

何かが下されようとしている
その気配を感じる
それが何か、俺にはわかる
死ぬのは怖くない
生きるのも怖くない
自分が倒れ伏した時にも
そう思っていたい

 

about to ~しそうである、まさに~するところだ
flat on one’s back 仰向けに倒れて、寝たきりの、万策尽きて

 

And hardness, it sets in
You need some protection
The thinner the skin

困難が、始まろうとしている
あなたには、護ってくれるものが必要だ
傷つきやすいあなたを

 

set in (望ましくない事が)始まる、起こる、向かって流れる(吹く)
thin skin 薄い肌、打たれ弱い

 

I want you to know
That you don’t need me anymore
I want you to know
You don’t need anyone, anything at all

わかってほしい
あなたはもう、俺を必要としていない
わかってほしい
あなたは誰も、何も必要としていない

 

Who’s to say where the wind will take you
Who’s to say what it is will break you
I don’t know which way the wind will blow
Who’s to know when the time has come around
Don’t wanna see you cry
I know that this is not goodbye

風があなたをどこに連れていくかなんて、誰にも答えられない
何があなたに別れをもたらすかなんて、誰にも答えられない
風がどこに吹くかなんて、俺にはわからない
その時がやって来たら、人は知るだろう
あなたが泣くのを見たくない
これはさよならじゃない

 

In summer I can taste the salt in the sea
There’s a kite blowing out of control on a breeze
I wonder what’s gonna happen to you
You wonder what has happened to me

夏に、海の潮風を感じる
そよ風に、成すすべなく吹かれている凧
俺は思う、あなたはどうなっていくのだろう
あなたは思う、俺はどうしたというのだろう

 

out of control 制御できない、いう事をきかない

 

I’m a man, I’m not a child
A man who sees
The shadow behind your eyes

俺は大人だ、子供じゃない
あなたの瞳の奥に映る影が見える
大人の男だ

 

Who’s to say where the wind will take you
Who’s to say what it is will break you
I don’t know where the wind will blow
Who’s to know when the time has come around
I don’t wanna see you cry
I know that this is not goodbye

風があなたをどこに連れていくかなんて、誰にも答えられない
何があなたに別れをもたらすかなんて、誰にも答えられない
風がどこに吹くかなんて、俺にはわからない
その時が来たら、人は知るのだろう
あなたが泣くのを見たくない
これはさよならじゃない

 

Did I waste it?
Not so much I couldn’t taste it
Life should be fragrant
Roof top to the basement
The last of the rock stars
When hip hop drove the big cars
In the time when new media
Was the big idea
That was the big idea

俺は、それを逃してしまったのか?
(そうだとしても)経験し損ねたわけではない
人生は心躍るものであるべきだ
地下室の屋上の
最後のロックスター達
ヒップホップがデカい車を乗り回し
ニューメディアが
バカげた妄想と言われていた時代

それはバカげた妄想と言われていた

 

fragrant 香りのよい、香気のある、快い、楽しい
basement 地下室
big idea ばかばかしい計画、目的

 


U2 Retro rock band Tシャツ(L)

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

All That You Can’t Leave Behind(2000年)

10枚目のスタジオアルバム。ダンスミュージックに接近した前作「POP」から一転、原点回帰ともいえる歌とギターを主体にしたロックアルバムです。
「君が置き去りにできないものすべて」というタイトルも意味深です。

 

U218 Singles(2006年)

2000年までにリリースしたシングル16曲と新曲2曲の計18曲収録のベストアルバム。選曲はやや偏っていますが、入門編にはもってこいです。
初回盤のDVDにはヴァーティゴ・ツアー ミラノ公演のライヴ映像10曲が収録されています。