スポンサーリンク

Manic Street Preachers – If You Tolerate This Your Children Will Be Next 歌詞の意味と和訳

2018-12-30

Manic Street Preachers – If You Tolerate This Your Children Will Be Next
マニック・ストリート・プリーチャーズ – イフ・ユー・トレレイト・ディス・ユア・チルドレン・ウィル・ビー・ネクスト(邦題:輝ける世代の為に)

 

 

Manic Street Preachersの5作目のアルバムで最大のヒット作となった「This Is My Truth Tell Me Yours」(1998年) の2曲目に収録されている曲です。

同アルバムの1枚目のシングルとして1998年8月にリリースされ、UKチャートの1位に輝きました。

ベスト盤「Forever Delayed」(2002年) 、シングル集「National Treasures」(2011年) にも収録されています。

 

 

 

歌詞の意味と解釈

タイトルを直訳すると「君がこれを容認するならば、君の子供たちが次の番だろう」となります。

意訳すると「こんな不条理を看過していれば、次は子供たちが同じ目に遭う」となり、意味するところは「悪事や不条理に対して声を上げず行動を起こさなければ、負の連鎖を招き、子供達の世代が同じ苦しみを味わう」という社会的なメッセージになります。

また、この曲はスペイン内戦(Spanish Civil War)をモチーフにしています。

タイトルの「If You Tolerate This Your Children Will Be Next」は、内戦当時のスペイン共和国政府が、反乱軍(ファシズム政権)とそれを援護するドイツ・イタリア軍の攻撃に非難を込めて掲げたポスターからとられています。

子供の死に顔と爆撃機が描かれたポスターは、その悲劇と不条理を表現したものといえます。

 

Spanish Civil War スペイン内戦
 1936年~1939年にかけてスペインで起こった内戦。共和国政府(人民戦線政権)と、軍人のフランコ将軍率いる反乱軍(ファシスト政権)とが争い、左派の共和国政府にソビエト連邦や国際義勇軍が参加し、右派の反乱軍をファシスト陣営のドイツ・イタリアが支援し、争いは激化、スペインの国土を荒廃させた。

 また、人民戦線側には小説家のヘミングウェイやジョージ・オーウェルも参戦し作品を残している。
 ピカソは空爆の悲劇を「ゲルニカ」で表現した。


ピカソ・「ゲルニカ」 プリキャンバス複製画・ 【ポスター仕上げ】(6号相当サイズ)

 

 

歌詞と和訳

Lyric by Nick Jones Music by James Dean Bradfield and Sean Moore

The future teaches you to be alone
The present to be afraid and cold
So if I can shoot rabbits
Then I can shoot fascists

未来は君に孤独になる事を教え
現在は君を不安にし、青ざめさせる
もし兎が撃てるのなら
ファシストだって撃てるはず

 

if I can shoot rabbits… この一節はスペイン内戦へ義勇軍として参加した(ファシズム政権と戦った)ある兵士が残した有名なフレーズだと言われています

 

Bullets for your brain today
But we’ll forget it all again
Monuments put from pen to paper
Turns me into a gutless wonder

今日、君は頭を撃ち抜かれた
でも、そんな事も俺らは忘れてしまう
ペンで書かれた記念碑が
俺を腑抜けにしてしまう

 

gutless wonder (スラングで)意気地なし、腰抜けの意味だそうです

 

And if you tolerate this
Then your children will be next
And if you tolerate this
Then your children will be next

Will be next(×3)

もし、こんな事を許すのなら
次は子供達が同じ目に遭う
こんな不条理を看過すれば
次は君の子供の番だ

次は君らの子供達の

 

tolerate 容認する、大目に見る、耐性がある

 

Gravity keeps my head down
Or is it maybe shame
At being so young and being so vain

俺をうつむかせるものは重力か
それとも、無知で見栄っ張りな自分に対する
羞恥心か

 

vain 虚栄心の強い、無駄な

 

Holes in your head today
But I’m a pacifist
I’ve walked La Rambla
But not with real intent

今日、君の頭に風穴が空いた
だけど俺は平和主義者
ランブラス通りを歩いてみたけれど
それは本心じゃない

 

pacifist 平和主義者
La Rambla ラ・ランブラス スペインの都市バルセロナのメインストリート

I’ve walked La Rambla このフレーズは反ファシストとして参加した「ある義勇兵の言葉」ともとれますし、義勇兵の気持ちを想像してランブラス通りを歩いた「現在の自分の言葉」ともとれます

 

And if you tolerate this
Then your children will be next
And if you tolerate this
Then your children will be next

Will be next(×3)

もし、こんな事を許すのなら
次は子供達が同じ目に遭う
こんな不条理を看過すれば
次は君の子供の番だ

次は君らの子供達の

 

And on the street tonight
An old man plays
With newspaper cuttings
Of his glory days

今夜も大通りでは
一人の老人が
栄光の時代が書かれた新聞の切り抜きとともに
演奏する

 

his glory days これはスペイン内戦を指し、老人は戦争を体験した元兵士だと考えられます。戦争が過去のものになろうとしている状況を表現しているととれます。
 また、物乞いをする元兵士の老人かもしれません。

 

And if you tolerate this
Then your children will be next
And if you tolerate this
Then your children will be next

Will be next(×3)

Ahh ahhh ahh ahhh
Ahh ahhh ahh ahhh

もし、こんな事を許すのなら
次は子供達が同じ目に遭う
こんな不条理を看過すれば
次は君の子供の番だ

次は君らの子供達の

 

 

言葉の解説

・Monuments put from pen to paper
・Turns me into a gutless wonder

この2つのフレーズは、スペイン内戦と関わりの深い2人の作家の作品を踏襲した表現になっているようです。

前者は、義勇兵として戦争に参加したイギリスの作家ジョージ・オーウェルが自身の戦争体験を描いた「カタロニア讃歌」(Homage to Catalonia)を指しているそうです。

後者は、カート・ヴォネガットの作品「スローターハウス5」(Slaughterhouse-Five 「第5屠殺場」の意味)に登場する組織「Gutless Wonder」を指しているとも言われています。
同小説は第二次世界大戦でのドレスデンの爆撃も描かれているそうです。

 

 

波乱の30年間、マニックスの歴史を総括した決定版ムック