スポンサーリンク

<歌詞和訳>La Tristesse Durera (Scream To A Sigh) – Manic Street Preachers 曲の解説と意味も

2019-01-13Manic Street Preachers 歌詞和訳[生き方] 孤独/厭世

Manic Street Preachers – La Tristesse Durera(Scream To A Sigh)
マニック・ストリート・プリーチャーズ – ラ・トリステッサ・ドゥレラ(スクリーム・トゥー・ア・サイ)(邦題:哀しみは永遠に消え去らない)

 

イギリス・ウェールズ出身のロックバンド マニック・ストリート・プリーチャーズの2ndアルバムGold Against The Soul」に収録されている曲です。

同アルバムの2枚目のシングルとしてリリースされました。

 

歌詞の意味と解釈

フランス語のタイトルを日本語に訳すと、「La Tristesse」は"悲しみ“、「Durera」は"続く“となります。

歌詞だけではわかりづらいですが、この曲の語り手は退役軍人です。
世間からは賞賛を受けている存在ですが、戦争の歴史や勲章はリベラリストやファッションの道具として消費され、彼は虚しさの中にいます。

結果として、「戦争からは幸せや文化、栄光など生まれてこない」という反戦的な主張が伝わってきます。

 

また、「La Tristesse Durera」とは画家のゴッホが手紙に残した最後の言葉だそうです。


ゴッホ 最期の手紙 (字幕版)

 

歌詞と和訳

Written by James Dean Bradfield, Sean Moore, Nicky Wire & Richey Edwards

Life has been unfaithful
And it all promised so so much
I am a relic
I am just a petrified cry
Wheeled out once a year, a cenotaph souvenir
The applause nails down my silence

人生に失望させられてきた
そんな事は全部、あまりにわかりきっていた事
俺は過去の存在
俺は石化しちまった泣き声
年に一度持ち出される、慰霊碑の記念品
喝采が俺を沈黙したままにさせる

 

relic 遺物、形見、遺体
petrified 石化した、呆然自失の状態で
wheel out 表に持ち出す
cenotaph 慰霊碑、記念碑
souvenir お土産
applause 拍手、賞賛
nail down 釘付けにする、縛り付ける、確定する

 

La tristesse durera
Scream to a sigh, to a sigh
(×2)

哀しみは続いていく
ため息をつく、叫ぶようなため息を

 

 

I see liberals
I am just a fashion accessory
People send postcards
And they all hope i’m feeling well
I retreat into self-pity, it’s so easy
Where they patronise my misery

自由主義者に会う
俺はただのファッション・アクセサリー
ポストカードを送る奴らは
それで俺が気を良くすると考える
俺は自己憐憫の中へ逃げ込む、簡単な事さ
そいつは俺の惨めさも慰めてくれる

 

self-pity 自己憐憫
patronise=patronize 保護する、後援する

 

La tristesse durera
Scream to a sigh, to a sigh
(×4)

哀しみは続いていく
ため息をつく、叫ぶようなため息を

 

 

I sold my medal
It paid a bill
It sells at market stalls
Parades Milan catwalks
Oh, the sadness will never go
Will never go away
Baby it’s here to stay
La tristesse durera
Scream to a sigh, to a sigh

勲章を売った
たった1ドルで。
そいつは露店で売られている
商店街やミラノのファッションショーでも
哀しみは続いていく
永遠に消え去らない
愛する人よ、ここにいよう
哀しみは消え去らない
ため息を打ち破れ、ため息を

 

・parade パレード、行進する、遊歩道、商店街
・catwalk ファッションショーの細長いステージ、狭い通路

 


Manic Street Preachers Everything Must Go Monochrome Tシャツ

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

Gold Against The Soul(1993年)

解散宣言を撤回してリリースされた2ndアルバム。10曲と少なめながら、前作よりポップかつハードに練り上げられた好作品です。
2020年に未発表デモ等を収録したボーナスディスク+豪華写真集付きのデラックス・エディション(右側) がリリースされました。

 

Forever Delayed(2002年)

デビュー10周年を記念してリリースされたベストアルバム。1stアルバム「Generation Terrorists」(1992年) から6th「Know Your Enemy」(2001年) までの代表曲を収録。リミックス版が収録されたボーナスディスク付き。
入門としては下のシングル集の方が良いですが、安く手に入るという点と、ライヴで多く演奏されているのは結局この時期の曲なので、そういう意味ではこちらもアリです。

 

National Treasures – The Complete Singles(2011年)

「国宝」と名付けられた2枚組全39曲収録のシングル集。1stアルバム「Generation Terrorists」(1992年) から10th「Postcards From A Young Man」(2010年) までの、アルバム未収録を含むシングル曲を網羅しています。
入門ならコチラがおススメです。

 

波乱の30年間、マニックスの歴史を総括した決定版ムック