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<歌詞和訳>Roses In The Hospital – Manic Street Preachers 曲の解説と意味も

2019-01-13Manic Street Preachers 歌詞和訳[生き方] 孤独/厭世,[表現] ドラッグソング

Manic Street Preachers – Roses In The Hospital
マニック・ストリート・プリーチャーズ – ローゼズ・イン・ザ・ホスピタル(邦題:囚われた快楽)

 

イギリス・ウェールズ出身のロックバンド マニック・ストリート・プリーチャーズの2ndアルバムGold Against The Soul」に収録されている曲です。

同アルバムの3枚目のシングルとして、1993年9月にリリースされました。

 

歌詞の意味と解釈

タイトル「ローゼズ・イン・ザ・ホスピタル」を訳すと"病院の中のバラ“ですが、作詞者のリッチー・エドワーズは、薬物やアルコール依存、精神疾患、自傷癖など、病院に結び付くイメージがたくさんあります。

彼が病院で過ごした日々が、詞のインスピレーションになっているように思われます。

 


Withdrawn Traces: Searching for the Truth about Richey Manic, Foreword by Rachel Edwards (English Edition)

 


Manic Street Preachers Richey Edwards Limited Edition Canvas Art Print

 

ちなみに、ベストアルバムのタイトル「Forever Delayed」(永久の遅延) はこの曲の後半に登場するフレーズからとられています。
4人組のマニックスは、リッチーの失踪により活動が永遠に延期させられる事になりました(そして3人組体制で活動を再開しました)。

その事を考えると、「ローゼズ・イン・ザ・ホスピタル」という言葉そのものが、リッチーのイメージに重なります。

 

 

歌詞と和訳

Written by Sean Moore, James Dean Bradfield, Nicky Wire & Richey Edwards

Roses in the hospital
Try to pull my fingernails out
Roses in the hospital
I want to cling to something soft
Roses in the hospital
Progressing like a constant war
Roses in the hospital
There’s no one to feel ashamed for

病院に咲く薔薇
爪を剥がそうとしてみる
病院に咲く薔薇
柔らかなものに身を委ねていたい
病院に咲く薔薇
終らぬ戦争のように、激化して
病院に咲く薔薇
恥を感じる者は無く

 

All we wanted was a home
Now we are so strung out we wanna own
Like a leaf in the autumn breeze
Like a flood in january
We don’t want your fucking love

俺らは故郷が欲しかっただけ
やりたいだけのクスリで、完全にラリってる
秋風に揺れる木の葉のように
1月の洪水のように
俺らはお前の醜い愛など欲しくない

 

strung out 麻薬中毒、疲れ切っている

※Youtube動画のクリーンバージョンでは「We don’t want your fucking love」のフレーズが「Roses in the Hospital」に変更されています。

 

Roses in the hospital
Stub cigarettes out on my arm
Roses in the hospital
Want to feel something of value
Roses in the hospital
Nothing really makes me happy
Roses in the hospital
Heroin is just too trendy

病院に咲く薔薇
自分の腕でタバコをもみ消す
病院に咲く薔薇
なんらかの価値を感じたい
病院に咲く薔薇
無こそが俺を救ってくれる
病院に咲く薔薇
ヘ口インがすっかり流行っている

 

All we wanted was a home
Now we are so strung out we wanna own
Like a leaf in the autumn breeze
Like a flood in january
We don’t want your fucking love

俺らは故郷が欲しかっただけ
やりたいだけのクスリで、完全にラリってる
秋風に揺れる木の葉のように
1月の洪水のように
俺らはお前の醜い愛など欲しくない

 

Roses in the hospital
This century achieved so much
Roses in the hospital
To make a voice no voice at all
Roses in the hospital
Flowers cannot express the loss
Roses in the hospital
Torn reflections of burnt out trash
Of burnt out trash

病院に咲く薔薇
今世紀は十分成し遂げた
病院に咲く薔薇
声なき声を上げている
病院に咲く薔薇
花々は喪失を伝えない
病院に咲く薔薇
燃え尽きた灰の、引き裂かれた影
燃え尽きた灰の

 

Forever ever delayed
Forever ever delayed
Forever
Forever
Forever ever delayed
(Independence is a game)
Forever ever delayed
(Credibility, i’m yawning)
Forever
Forever
(Rudi rudi rudi rudi rudi rudi rudi rudi gonna fail)

永久の遅延
永久の遅延
永久に
永久に
永久の遅延
(独立なんてお遊び)
永久の遅延

(信憑性、あくびがでる)
永久に
永久に
(ルデイ、ルディ、ルディは失敗するのさ)

 

delayed 遅らせる、先延ばしする、遅延
Rudi ルディ、The Clashの曲『Rudie can’t fail』からの引用です。RudieとはRude Boyの事で、1960年代にイギリスの都市部で流行ったジャマイカカルチャーに影響を受けた不良少年達を指します。

 


Manic Street Preachers Everything Must Go Monochrome Tシャツ

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

Gold Against The Soul(1993年)

解散宣言を撤回してリリースされた2ndアルバム。10曲と少なめながら、前作よりポップかつハードに練り上げられた好作品です。
2020年に未発表デモ等を収録したボーナスディスク+豪華写真集付きのデラックス・エディション(右側) がリリースされました。

 

National Treasures – The Complete Singles(2011年)

「国宝」と名付けられた2枚組全39曲収録のシングル集。1stアルバム「Generation Terrorists」(1992年) から10th「Postcards From A Young Man」(2010年) までの、アルバム未収録を含むシングル曲を網羅しています。
入門ならコチラがおススメです。

 

波乱の30年間、マニックスの歴史を総括した決定版ムック