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<歌詞和訳>They Don’t Care About Us – Michael Jackson 曲の解説と意味も

2022-03-04Michael Jackson 歌詞和訳[生き方] 反抗/自由,[社会] 風刺/抗議

Michael Jackson – They Don’t Care About Us
マイケル・ジャクソン – ゼイ・ドント・ケア・アバウト・アス

 

マイケル・ジャクソンのアルバム「HIStory: Past, Present and Future, Book 1」(1995年)に収録されている曲です。
同アルバムの4枚目のシングルとしても、1996年にリリースされました。

マイケルの曲の中でも、過激なメッセージとともに、最も物議を醸した曲として知られています。

 

ミュージックビデオは、スパイク・リー監督のもと「ブラジルバージョン」と「刑務所バージョン」の2つが作られました。
ブラジルバージョンは、ブラジルの貧困街で撮影されましたが、市のイメージ低下を懸念した州当局の反対にあったそうです(結局、撮影は実行されました)。一方、刑務所バージョンは暴動や戦争の映像が一部で使われていた為、TVでは放送禁止になりました。

2020年には、2つのバージョンと「Black Lives Matter」運動の映像を組み合わせた第3のバージョンが作られました。

 

歌詞の意味と解釈

タイトルを訳すと「彼らは私たちの事を気にしない」となり、差別や憎悪による苦しみを歌った曲であり、社会的・政治的問題を提起する曲と説明しています。

タイトルの「彼ら」とは、権力者・政治指導者・差別主義者などを指していると思われます。

歌詞は主に弱者・マイノリティ・様々な圧力の被害者の立場で書かれ、世の中の不公正に対し抗議の声を上げる内容となっていますが、マイケルの身に起きたトラブルについても語られているようです。

 

また、歌詞にはユダヤ人を侮辱する「jew」「kike」という言葉がある為、反ユダヤ主義だと一部メディアからバッシングを受け、マイケルが釈明する事態になりました。

ミュージックビデオや音源では、その言葉に効果音が被さり、聴きとれなく加工しています。

 

歌詞と和訳

Written by Michael Jackson

<Intro>
All I want to say is that they don’t really care about us
Don’t worry what people say, we know the truth
All I want to say is that they don’t really care about us
Enough is enough of this garbage
All I want to say is that they don’t really care about us

僕が言いたいのは、奴らは僕らの事なんてどうでもいいって事
人の言う事で不安にならないで、僕らは本当の事を知ってる
僕が言いたいのは、奴らは僕らの事なんてどうでもいいって事
こんなゴミみたいな出来事、もうたくさんだ
僕が言いたいのは、奴らは僕らの事なんてどうでもいいって事

 

 

Skin head, dead head, everybody gone bad
Situation, aggravation, everybody, allegation
In the suite, on the news, everybody, dog food
Bang bang, shot dead, everybody’s gone mad

無法者、ロクデナシ、誰もが、ひどい有様
状況は、悪化、誰もが、身勝手な主張
スウィートルームで、ニュースで、誰もが、餌食になる
銃声、銃殺、誰もが狂っていく

 

skin head スキンヘッド、欧米ではファシストやギャングなど危険人物を指す事が多い
dead head 能無し、役立たず、無賃乗客、(ヒッピーカルチャーを代表するアメリカのロックバンド グレイトフル・デッドの熱烈な支持者も「Deadhead」と呼ばれます)
aggravation 悪化・深刻化(する・させる事)、いらだち
allegation 申し立て、主張
suite 一揃い、スウィートルーム(特別室)、一行、組曲

※スキンヘッド以降の歌詞は自分なりの解釈で訳しています。"dog food"が特によくわからないのですが、スウィートルームにいる者達(政治家や金持ち)やニュース報道(マスメディア)を"dog"として、自分たち(弱者)は奴らの餌(“food")になっている、とういう解釈で訳しました。

 

All I wanna say is that they don’t really care about us
All I wanna say is that they don’t really care about us

僕が言いたいのは、奴らは僕らの事なんてどうでもいいって事

 

Beat me, hate me, you can never break me
Will me, thrill me, you can never kill me
Jew me, sue me, everybody do me
Kick me, kike me, don’t you black or white me

僕を殴れ、憎め、お前らに僕は潰せない
僕を操れ、脅かせ、お前らに僕は殺せない
僕を騙せ、訴えろ、みんながやるみたいに
僕を蹴れ、差別しろ、でも僕を黒か白かで測るな

 

jew 値切る、ユダヤ人・ユダヤ教徒(侮辱的な表現)
sue 訴訟を起こす、訴える、乞う
kike ユダヤ人・ユダヤ教徒(侮辱的な表現)
black or white マイケルが"黒人か白人かなんて関係ない"と歌った「ブラック・オア・ホワイト

 

All I wanna say is that they don’t really care about us
All I wanna say is that they don’t really care about us

僕が言いたいのは、奴らは僕らの事なんてどうでもいいって事

 

Tell me, what has become of my life?
I have a wife and two children who love me
I am the victim of police brutality, now
I’m tired of being the victim of hate
You’re ripping me of my pride, oh, for God’s sake
I look to heaven to fulfill its prophecy, set me free

なあ、僕の生活はどうなってしまったんだ?
僕には、愛してくれる妻と2人の子供がいるのに
今や残忍な警官どもの被害者
憎しみの的にされるのはウンザリだ
お前らは僕の尊厳をはぎ取っていく、ああ、なんてことだ
天を仰ぎ神の声に身を委ねる、僕を解放してくれ

 

brutality 野蛮、残虐性
for God’s sake どうかお願いだから、なんということだ、いい加減に、いったいぜんたい
prophecy 預言、お告げ

 

Skin head, dead head, everybody’s gone bad
Trepidation, speculation, everybody, allegation
In the suit, on the news, everybody, dog food
Black man, blackmail, throw the brother in jail

無法者、ロクデナシ、誰もが、ひどい有様
恐怖、憶測、誰もが、身勝手な主張
スウィートルームで、ニュースで、誰もが、餌食になる
黒人、脅迫、同胞すら売り渡す

 

trepidation 恐怖、戦慄、震え
speculation 憶測、空論、塾講、投機
blackmail 脅迫、ゆすり、恐喝する

 

All I wanna say is that they don’t really care about us
All I wanna say is that they don’t really care about us

僕が言いたいのは、奴らは僕らの事なんてどうでもいいって事

 

Tell me, what has become of my rights?
Am I invisible 'cause you ignore me?
Your proclamation promised me free liberty, now
I’m tired of being the victim of shame
They’re throwing me in a class with a bad name
I can’t believe this is the land from which I came
You know, I really do hate to say it
The government don’t wanna see
But if Roosevelt was livin’
He wouldn’t let this be, no, no

なあ、僕の権利はどうなったんだ?
無視される僕は、透明人間か?
お前らの宣言は僕の自由を保証してくれたよな?
恥辱の被害者にされるのはもうたくさんだ
奴らは僕を悪者の括りに入れたんだ
これが僕の生まれ故郷なのか
そう、こんな事は本当に言いたくない
政府は目を向けようともしない
けど、もしルーズベルトが生きていたら
こんな風にはさせなかったはずさ

 

ignore 無視する、見過ごす、却下する
proclamation 宣言、声明
shame 恥、恥辱
Roosevelt フランクリン・ルーズベルト(1882-1945)。第32代アメリカ大統領。ニューディール政策などで評価され、アメリカ史上唯一4選された大統領であり、現在でもアメリカ国民から高い支持があると言われる。(ルーズベルトというと、もう1人第26代大統領セオドア・ルーズベルトもいます)

 

Skin head, dead head, everybody’s gone bad
Situation, speculation, everybody, litigation
Beat me, bash me, you can never trash me
Hit me, kick me, you can never get me

無法者、ロクデナシ、誰もが、ひどい有様
恐怖、憶測、誰もが、訴える
僕を殴れ、叩け、お前らに僕は挫けない
僕を殺れ、排除しろ、お前らに僕は抑え込めない

 

litigation 訴訟、告訴
bash 強打する、打ちのめす、非難する
trash ごみ、汚す、捨てる、酷評する

 

All I wanna say is that they don’t really care about us
All I wanna say is that they don’t really care about us

僕が言いたいのは、奴らは僕らの事なんてどうでもいいって事

 

Some things in life
They just don’t wanna see
But if Martin Luther was livin’
He wouldn’t let this be, no, no

人生の中で
奴らが直視したがらないものがある
でも、マーティン・ルーサーが生きていたら
こんな風にはさせなかったはずさ

 

Martin Luther マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(1929-1968)。キング牧師と呼ばれアフリカ系アメリカ人の公民権運動の指導者として活動。「I Have A Dream」の演説も有名。

 

Skin head, dead head, everybody’s gone bad
Situation, segregation, everybody, allegation
In the suite, on the news, everybody, dog food
Kick me, kike me, don’t you wrong or right me
(We’re deep in the fire)

無法者、ロクデナシ、誰もが、ひどい有様
状況は、分断、誰もが、身勝手な主張
スウィートルームで、ニュースで、誰もが、餌食になる
僕を蹴れ、迫害しろ、でも僕が正しいか間違いか決めつけるな

 

segregation 分離、隔離、差別的隔離

 

All I wanna say is that they don’t really care about us
(We’re deep in the fire)
All I wanna say is that they don’t really care about us
(I’m here to remind you)
All I wanna say is that they don’t really care about us
(Don’t you sit back and watch the beatin’)
All I wanna say is that they don’t really care about-
All I wanna say is that they don’t really care about-
All I wanna say is that they don’t really care about us
(Hee-hee, woohoo!)

僕が言いたいのは、奴らは僕らの事なんてどうでもいいって事
(僕らは炎の中にいる)

僕が言いたいのは、奴らは僕らの事なんてどうでもいいって事
(ここで君に伝えたい)
僕が言いたいのは、奴らは僕らの事なんてどうでもいいって事
(暴力を看過しないで)
僕が言いたいのは、奴らは僕らの事なんてどうでもいいって事

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

HIStory: Past, Present and Future, Book1(1995年)

 

1枚目はベスト盤、2枚目はオリジナルアルバムという一風変わった作りの2枚組アルバムです。

 

This Is It(2009年)

 

同名のマイケル・ジャクソンのドキュメンタリー映画のサウンドトラック(本来は「This Is It」と題した世界ツアーが行われる予定でした)。
内容は代表曲+未発表の新曲『This Is It』というものです。