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The Smiths – Frankly, Mr.Shankly 歌詞の意味と和訳

2018-06-19

The Smiths – Frankly, Mr.Shankly
ザ・スミス – フランクリー, ミスター・シャンクリー

 

The Smithsの3作目のアルバム「The Queen Is Dead」(1986年) の2曲目に収録されている曲です。

 

 

 

歌詞の意味と解釈

タイトルの”フランクリー”は訳すと「率直に」、”ミスター・シャンクリー”は「主人公の雇い主」と思しき人物の名前です。タイトルの意味は「雇い主のシャンクリー氏にはっきり物申す」というものになります。

冒頭でシャンクリー氏に対し「仕事を辞めます」と告げ、その後は一方的な独白やら溜まったうっぷんやらをまくし立てていくという、痛快かつユニークな歌詞です。

 

 

歌詞と和訳

Frankly, Mr. Shankly, this position I’ve held
It pays my way, and it corrodes my soul

I want to leave, you will not miss me
I want to go down in musical history


はっきり言わせてもらいます、シャンクリーさん、
今の仕事は暮らしていけるだけの収入はありますが、
僕の魂が腐ってしまいます

辞めたいんです、僕が辞めたって惜しくないでしょう?
僕は音楽史に名を残したいんです

 

frankly はっきりと、あからまさに、包み隠さず
corrode 腐食する、さびつく、蝕まれる

・go down in history 歴史に残る

 

Frankly, Mr. Shankly, I’m a sickening wreck
I’ve got the twenty first century breathing down my neck
I must move fast, you understand me
I want to go down in celluloid history, Mr. Shankly


はっきり言います、シャンクリーさん、僕は病的なクズ野郎です
新時代の風が僕の首筋に吹くんです

すぐに始めねばなりません、わかるでしょう?
僕は映画史に名を残したいんです、シャンクリーさん

 

celluloid セルロイド、映画の

 

Fame, fame, fatal fame
It can play hideous tricks on the brain

But still I’d rather be famous
Than righteous or holy
Any day, any day, any day


名声、名声、途方もない名声

名声を求めて頭がおかしくなるほど
それでも僕は善人や聖人になるより
有名人になりたい

いつだって、いつだって、いつだって

 

But sometimes I feel more fulfilled
Making Christmas cards with the mentally ill

I want to live and I want to love
I want to catch something that I might be ashamed of


でも時々、もっと満たされた気持ちになるんです

心を病んだ人たちと一緒にクリスマスカードなんかを作っていると

僕は生きたいし、愛したい

思わず恥じ入ってしまうほどのものを、手にしたいんです

 

Frankly, Mr. Shankly, this position I’ve held
It pays my way and it corrodes my soul


Oh, I didn’t realise that you wrote poetry
I didn’t realise you wrote such bloody awful poetry, Mr. Shankly


はっきり言わせてもらいます、シャンクリーさん、
今の仕事は暮らしていけるだけの収入はありますが、
僕の魂が腐ってしまいます

なんと、あなたも詩を書いているとは知りませんでした
そんなクソみたいな詩を書いているとは知りませんでした、シャンクリーさん

 

bloody awful とてつもなく酷い
bloodyには強調する場合や罵りに近い意味があります。awfulはひどい、恐ろしい、などマイナスの意味があります。

 

Frankly, Mr. Shankly, since you ask
You are a flatulent pain in the ass

I do not mean to be so rude
Still, I must speak frankly, Mr. Shankly
Oh, give us your money


あなたが尋ねられるから、はっきり言います、シャンクリーさん

あなたは尻に溜まった不快なガスみたいだ
失礼な言い方はしたくないんです
それでも、はっきり申し上げないわけにはいきません、シャンクリーさん
そう、あなたのお金を僕らにください

 

flatulent ガスの溜まった、腹のはった、誇張した

 

Written by Steven Morrissey / Johnny Marr
Frankly Mr.Shankly © Warner/Chappell Music, Inc, Universal Music Publishing Group

 

 

言葉の解説

Mr.Shankly ミスター・シャンクリー

罵倒の対象となっているシャンクリー氏にはモデルが存在します。それは、ラフ・トレード・レコード(Rough Trade Records ザ・スミスが所属していたインディー・レーベル)のトップ、ジェフ・トラヴィス(Geoff Travis)です。

 

ザ・スミスは解散までラフ・トレードに所属し、会社の財政に大いに貢献したと思われますが、バンド側は自分達の取り分に不満があったと思われます。曲の最後には「僕らにあなたのお金をください」という身も蓋もない本音が飛び出しています。(「あなたがそんなクソみたいな詩を書くとは知らなかった」というのも容赦ないです)

 

 

雑記

軽快な曲調の上で、次々と罵倒(ディス)を浴びせていく様子がなんともユニークな曲です。
「心を病んだ人たちとクリスマスカードを作る時に、満たされた気持ちになる」という一節は、まさにモリッシーにしか書けないフレーズではないでしょうか。

 

 

モリッシーの生き方と音楽について

 

1983年から2010年までのインタビュー集