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<歌詞和訳>Anarchy In The UK – Sex Pistols 曲の解説と意味も

Sex Pistols 歌詞和訳[生き方] 反抗/自由, [社会] 風刺/抗議

Sex Pistols – Anarchy In The UK
セックス・ピストルズ – アナーキー・イン・ザ・ユーケー

 

イギリスのパンクロックバンド  セックス・ピストルズのデビューシングルとして、1976年11月にリリースされた曲です。

唯一のオリジナルアルバム「Never Mind The Bollocks」(邦題:勝手にしやがれ!!) にも収録されています。

作曲は初代ベーシストのグレン・マトロック、作詞はジョニー・ロットンによるものです。

 

歌詞の意味と解釈

アナーキーとは”無政府状態“と訳しますが、意味としては”無法”、”無秩序”と言った方がわかり易いかもしれません。

あえて「アナーキー」という(当時の)インテリ層が使う言葉を使っているところに、ピストルズらしい作為を感じさせます。

 

歌詞は一見「無秩序に好き放題やってやる」というフラストレーションを爆発させただけの主張に見えます。

しかし、途中で「そんな事言ってるのはテロ組織の奴らか?」、「いや、それってイギリスの事だろ」というように、大英帝国をしっかり皮肉った内容になっています。

 

歌詞と和訳

Written by Glen Matlock, John Lydon, Steve Jones & Paul Cook

Right now, heh heh heh heh

さぁ、やっちまえ、ハハハハ

 

I am an Antichrist
I am an anarchist
Don’t know what I want but I know how to get it
I wanna destroy the passersby

‘Cause I, I wanna be anarchy!
No dogsbody!

俺はキリストにツバを吐くアンチクライスト)
俺は何にも従わねぇ(アナーキスト)
欲しいものなんてわからねえ、けど手に入れる方法ならわかってる
通行人をブッ飛ばしてぇ

だって俺は、俺はアナーキーにやりてえんだ!
利用されてたまるか!

 

passerby 通行人達
dogsbody 雑用係、下っ端

 

Anarchy for the U.K. it’s coming sometime and maybe
I give a wrong time, stop a traffic line
Your future dream is a shopping scheme

‘Cause I, I wanna be anarchy!

無秩序をイギリスに、多分そんな日がくるぜ
ヒドい時代にしてやるぜ、交通だって止めてやる
お前の将来の夢は、お買い物の計画

それで俺は、俺はアナーキーにやりてぇのさ!

 

scheme スキーム、計画、体系

 

How many ways to get what you want
I use the best, I use the rest
I use the N.M.E
I use anarchy

‘Cause I, I wanna be anarchy!
The only way to be!

欲しいものを手に入れる手段は、いくらでもあるぜ
俺はあの手を使い、この手を使い
NME(音楽誌・敵)も利用して
アナーキーも利用する

だって俺は、俺はアナーキーにやりてぇのさ!
それしかねぇ!

 

use the best, use the rest 正確に訳すと「最高の手段を使い、残された手段を使い」となります。 
N.M.E イギリスの音楽誌「New Musical Express」誌。1952年から続くイギリスの老舗音楽誌。2018年に印刷版を休刊し、オンラインに移行しました。
 また、ここではEnemy(敵)と同音異語となっています。

 

Is this the M.P.L.A
Or is this the U.D.A
Or is this the I.R.A
I thought it was the U.K
Or just another country
Another council tenancy

それってM.P.L.A.(アンゴラ解放人民運動)の事か?
それともU.D.A(アルスター防衛同盟)か?
じゃなきゃI.R.A(アイルランド共和軍)かよ
違うぜ、そいつはU.K(イギリス)だろ
じゃなきゃ別の国か
別の議会の事だろうよ

 

council 評議会、会議
tenancy 借用、借用期間
 また、coucil tenancyはイギリスで「公営住宅」を指すそうです。が、ここでは上記のように訳しました。

 

I wanna be anarchy
And I wanna be anarchy
Know what I mean
And I wanna be anarchist!
I get pissed, destroy!

俺はアナーキーにやりてぇ
俺はアナーキーにやりてぇ
意味わかるか?
俺はアナーキストになりてぇ
ムカつくぜ、ぶっ壊せ!

 

get pissed むかつく、酔っ払う

 

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

Never Mind The Bollocks, Here’s The Sex Pistols(邦題:勝手にしやがれ!! 1977年)

 

パンクの名盤として語り継がれるピストルズ唯一のオリジナルアルバム。全英アルバムチャート1位獲得。有名プロデューサー クリス・トーマス(ピンク・フロイド等を手掛けた) による音作りは当時の他のパンクバンドとは一線を画す完成度の高いものです。
作曲と作詞のメインはベーシストのグレン・マトロックが担当しており、彼はレコーディング直前に脱退、後任にシド・ヴィシャスが加入しています(まともに演奏できない彼の代わりにベースを弾いたのはギターのスティーブ・ジョーンズ)。
ちなみに「ボロックス」とはキン〇マという意味で、畜生、クソという意味でも使われます(Never Mind The Bollocks=下らねえことは気にするな)。
2012年には35周年記念のボックスがリリースされました(上のリンクはそちらに飛びます)。

 

Kiss This(1992年)

 

ピストルズのベストアルバム。唯一のオリジナルアルバム「勝手にしやがれ!!」の全曲に、シドの『My Way』等が追加された全20曲。オリジナルアルバムにこだわらなければ、このベスト盤が一番いいと思います。