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<歌詞和訳>No Feelings (分かってたまるか) – Sex Pistols 曲の解説と意味も

Sex Pistols 歌詞和訳

Sex Pistols – No Feelings
セックス・ピストルズ – ノー・フィーリングス(邦題:分かってたまるか)

 

イギリスのパンクロックバンド  セックス・ピストルズの唯一のオリジナルアルバム「Never Mind The Bollocks」(邦題:勝手にしやがれ!! 1977年) に収録されている曲です。

 

ジョン・ライドンが「すぐに完成した曲」と言っているように、ピストルズの中ではあまり重要視されていない曲ですが、歌詞も含め痛快なパンクロックという感じで個人的には好きな曲です。

また、ジョンは「言葉を詰め込み過ぎてライヴで歌うのに苦労した」とも語っていたそうです。

 

歌詞の意味と解釈

タイトル「ノー・フィーリングス」を訳すと”無感情“となります。

歌詞は、「鏡に映る自分に恋をして、自分以外には何の感情も沸かない」というナルシスティックな内容ですが、(歌詞の”You”がずっと自分自身を指しているとすれば)その感情は次第に自己嫌悪へと変わっていきます。

やや拡大解釈すれば、「自分に興味を持った途端、自分の置かれた状況に腹が立ってそれ以外の事が見えなくなっていく」という感じだと思います。

そうでなくても、邦題の「分かってたまるか」というタイトルは、青年の行き場のないフラストレーションがうまく表現された言葉だと思います。

 

歌詞と和訳

Written by Paul Cook, Steve Jones, Glen Matlock & John Lydon

I’ve seen you in the mirror when the story began
And I fell in love with you, I love your mortal sin
Your brains are locked away but I love your company
I only ever leave you when you got no money

I got no emotions for anybody else
You better understand I’m in love with myself, myself
My beautiful self

鏡の中のお前に出会ったのが、この話の始まりだ
お前に惚れたのさ、お前の大罪まで愛してるぜ
お前は考えを誰にも漏らさない、でもお前といるのが大好きさ
お前から離れるのは金が尽きた時だけ

他人に心を動かされた事なんかなかったぜ
わかってくれよ、俺は自分に恋してるのさ、自分自身に
美しい自分に

 

mortal sin 大罪
lock away 閉じ込める、しまい込む
company 会社、付き合い、同伴

 

And no feelings, and no feelings
And no feelings for anybody else

感じねえ、感じねえ
自分以外には何も感じねえのさ

 

Hello and goodbye in a run around sue
You follow me around like a pretty pot of glue
I kick you in the head you got nothing to say
Get out of the way ‘cos I gotta get away

You never realise I take the piss out of you
You come up and see me and I’ll beat you black and blue
Okay, I’ll send you away

ハローそんでバイバイ、”浮気なスー”
べったりついたノリみたいに俺に付きまとうお前
俺に頭を蹴られたって、何も言えねえお前
どけよ、俺は出ていくんだから

からかわれてるだけだって、気付いてねえよな
今度見つけたら、アザだらけになるまでぶん殴ってやる
そうさ、追い払ってやるよ

 

around sue アメリカの歌手ディオンの1961年のヒット曲『Around Sue』(浮気なスー)? この曲が出てきた理由は不明ですが(そもそもこの曲を指しているか不明です)、勢いの曲なので思いついたフレーズをはめ込んだ感じかもしれません。
take the piss out of からかう

 

I got no feelings, ah no feelings
No feelings for anybody else
Except for myself, my beautiful selfish

感じねえ、感じねえ
自分以外には何も感じねえ
自分以外、美しい自分以外には

 

There ain’t no moonlight after midnight
I see you silly people out looking for delight
Well I’m so happy I’m feeling so fine
I’m watching all the rubbish, you’re wasting my time

I look around your house and you got nothing to steal
I kick you in the brains when you get down to kneel
And pray, you pray to your god

真夜中過ぎ、月明かりもねえ
お前みたいなバカどもがお楽しみを探してる
でも俺は幸せ、最高の気分だ
くだらねぇものばかり見てるんだ、お前なんか時間の無駄だ

お前の家中を探しても、盗むものなんてありゃしねぇ
お前がひざまずいて、祈り出したら、神に祈り出したら
脳天を蹴飛ばしてやるぜ

 

rubbish ごみ、くだらないもの

 

No feelings, ah no feelings
No feelings for anybody else
No feelings, ah no feelings
No feelings for anybody else
Except for myself
Your daddy’s gone away
Be back another day
See his picture hanging on your wall

感じねえ、感じねえ
自分以外には何も感じねえ
感じねえ、感じねえ
自分以外には何も感じねえ
自分以外には
お前のパパはもういないけど
いつか帰ってきて
お前の部屋に飾られてる自分の写真を見るんだよ

 

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

Never Mind The Bollocks, Here’s The Sex Pistols(邦題:勝手にしやがれ!! 1977年)

 

パンクの名盤として語り継がれるピストルズ唯一のオリジナルアルバム。全英アルバムチャート1位獲得。有名プロデューサー クリス・トーマス(ピンク・フロイド等を手掛けた) による音作りは当時の他のパンクバンドとは一線を画す完成度の高いものです。
作曲と作詞のメインはベーシストのグレン・マトロックが担当しており、彼はレコーディング直前に脱退、後任にシド・ヴィシャスが加入しています(まともに演奏できない彼の代わりにベースを弾いたのはギターのスティーブ・ジョーンズ)。
ちなみに「ボロックス」とはキン〇マという意味で、畜生、クソという意味でも使われます(Never Mind The Bollocks=下らねえことは気にするな)。
2012年には35周年記念のボックスがリリースされました(上のリンクはそちらに飛びます)。

 

Kiss This(1992年)

 

ピストルズのベストアルバム。唯一のオリジナルアルバム「勝手にしやがれ!!」の全曲に、シドの『My Way』等が追加された全20曲。オリジナルアルバムにこだわらなければ、このベスト盤が一番いいと思います。