<和訳>Serve The Servants – Nirvana
Nirvanaの3作目のアルバム「In Utero」(“子宮内" の意味 1993年) の1曲目に収録されている曲です。
Nirvana – Serve The Servants
ニルヴァーナ – サーヴ・ザ・サーヴァンツ
Teenage angst has paid off well
10代の苦悩はすっかり清算された
Now I’m bored and old
今じゃ俺は退屈なジジイ
Self-appointed judges judge
自称評論家どもが評価する
More than they have sold
奴らが売りつけた以上のものを
If she floats than she is not
A witch like we had thought
もし彼女が浮かでも
俺らが思うような魔女じゃない
A down payment on another
One at Salem’s lot
サレムにまた一つ
報復が下される
Serve the servants – oh no
奴隷に従えよ、あぁ
That legendary divorce is such a bore
伝説的な離婚、ってなんのつもりだ
As my bones grew they did hurt
骨が成長するたび、痛めつけてくる
They hurt really bad
ほんとに酷い痛みだった
I tried hard to have a father
父親が欲しくて必死だったが
But instead I had a dad
代わりに得たのはパパだった
I just want you to know that I
Don’t hate you anymore
これだけはわかって欲しい
俺はもうお前を憎んじゃいない
There is nothing I could say
That I haven’t thought before
思ってもいないこと
俺が言えるわけないだろ
Serve the servants – oh no
奴隷に従えよ、あぁ
That legendary divorce is such a bore
伝説的な離婚、ってなんのつもりだ
Written by Kurt Cobain
Serve the Servants Lyrics © BMG Rights Management US, LLC
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言葉の意味・解説
・A witch like we had thought 中世の魔女裁判を想起させますが、妻のコートニーの薬物中毒や、娘フランシスの親権裁判とも関連していると言われています。
・Salem’s Lot スティーヴン・キングの長編小説「呪われた町」や、1979年制作のホラー映画「死霊伝説」の原題。それとも聖都エルサレムの事など、色々考えられます。
また、セーレムという地名は、オレゴン州の州都「セーレム」や、17世紀に魔女裁判が行われたマサチューセッツ州の「セーレム」などがあります。
・down payment ダウンペイメント。「手付金」や「頭金」の意味になりますが、物々しい文脈を意識し、「報復が下される」と意訳しました。
・legendary divorce 直訳すると「伝説的な離婚」。一気にスターダムに立ったカートは、自身の過去や親族、プライベートにまでマスコミの注目が集まりました(彼が幼い頃に両親が離婚しています)。そんな報道に対して彼は「such a bore」(下らねぇ)と吐き捨てているのではないでしょうか。
・dad ダッド。「おとうさん」や「パパ」を指します。歌詞におけるfatherとdadの違いは、dadは血のつながった肉親、生物としての父親。一方のfatherは「父親像」を指しているようです。生みの父はカート誕生後、ほどなくして離婚し、彼は「父親(father)」という存在を知らずに大きくなった、という事を意味しているのではないでしょうか。
なお、ニルヴァーナのメンバーの両親は全員離婚しています。
雑記
「Teenage angst has paid off well」という最初のフレーズは自身のヒット曲『Smells like teen spirit』へのアンサーとも言えそうなフレーズです。
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