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<歌詞和訳>Just Like A Woman – Bob Dylan 曲の解説と意味も

2020-03-07Bob Dylan 歌詞和訳[恋愛] 失恋/報われない恋

Bob Dylan – Just Like A Woman
ボブ・ディラン – ジャスト・ライク・ア・ウーマン(邦題:女の如く)

 

2016年にノーベル文学賞を受賞したアメリカのミュージシャン ボブ・ディランの7thアルバム「Blonde On Blonde」に収録されている曲です。

アメリカでは、同アルバムの最初のシングルとして、1966年8月にリリースされました。

イギリスでは同年にマンフレッド・マンがカバーし、ヒットしました。


The Very Best Of The Fontana Years

 

歌詞の意味と解釈

ジャスト・ライク・ア・ウーマン」は、恋人が少女から大人の女性となっていき、次第に自分から遠ざかっていく、という失恋を描いた曲です。

歌のモデルとなっているのは、女優イーディ・セジウィックとも、フォーク・シンガーのジョーン・バエズとも言われています(詳細は後述しています)。

タイトルが女性蔑視的だと非難される事もありますが、ここで言われている “” とは、男との対比ではなく “少女との対比” です。つまり「女らしさ」というより「大人っぽさ」を指しています。

(ただ、実体験をもとにしたと言われる歌詞では登場する女性をだいぶこき下ろしているので、その点では非難されてもしょうがないかもしれません)

 


ロックポスター Bob Dylan ボブ・ディラン ロンドン 1966 ポスター 61センチX91センチ

 

歌詞と和訳

Written by Bob Dylan

Nobody feels any pain
Tonight as I stand inside the rain
Everybody knows that baby’s got new clothes
But lately I see her ribbons and her bows
Have fallen from her curls

心を痛める者はいない
今夜俺は一人、雨の中に立ち尽くす
彼女が流行の服を着るようになったのは、みんな知っている
だけど最近、俺は気づいたんだ、蝶結びのリボンが
彼女の巻き毛から無くなったのを

 

bow お辞儀する、弓、フレーム、蝶結び
curl カールさせる、ひねる、巻き毛

 

She takes just like a woman, yeah she does
She makes love just like a woman, yeah she does
And she aches just like a woman
But she breaks just like a little girl

彼女は実に女っぽく振る舞う、そう、彼女は
彼女は実に女っぽく愛し合う、そう、彼女は
そして実に女っぽく心を痛める
だけど感情を露わにする様子は、ただの女の子

 

Queen Mary, she’s my friend
Yes, I believe I’ll go see her again
Nobody has to guess that baby can’t be blessed
‘Til she finally sees that she’s like all the rest
With her fog, her amphetamine and her pearls

メアリー王女は、俺の友達
あぁ、また会いに行くよ
彼女が称えられる存在じゃないなんて、誰も考えない
神秘を装って、クスリと真珠をまとう
他の娘と変わらないって、彼女自身が気づくまでは

 

Queen Mary メアリー王妃。ここでは実際の王族を指しているのではなく、彼女の仕草に対する皮肉が込められていると思われます。また、マリファナはスラングでメリー・ジェーンとも呼ばれます。
amphetamine アンフェタミン。海外では精神薬としても用いられることもありますが、日本では覚せい剤に指定されています。

 

She takes just like a woman, yes
She makes love just like a woman, yeah, she does
And she aches just like a woman
But she breaks just like a little girl

彼女は実に女っぽく振る舞う、そう、彼女は
彼女は実に女っぽく愛し合う、そう、彼女は
そして実に女っぽく心を痛める
だけど感情を露わにする様子は、ただの女の子

 

Yeah, it was raining from the first
And I was dying there of thirst
So I came in here
And your long-time curse hurts
But what’s worse
Is this pain in here
I can’t stay in here

そう、出会いは雨の日だった
俺は渇きで死にそうだった
だからここへ来て
君の “長年の呪い” に蝕まれた
さらにひどいのは
この<胸の>痛み
ここにいられないほどの

 

Ain’t it clear that I just can’t fit
Yes, I believe it’s time for us to quit
But when we meet again, introduced as friends
Please don’t let on that you knew me when
I was hungry and it was your world

俺がふさわしくないと、はっきりしたわけじゃないが
あぁ、二人の関係は終わったんだ
また会うことがあったら、<君の事は>友達だと言うから
どうか黙っていてほしい
君に惚れていた俺が、腹を空かせていた事を

 

let on 告げ口する、秘密をもらす

 

Ah, you fake just like a woman, yes, you do
You make love just like a woman, yes, you do
Then you ache just like a woman
But ya’ break just like a little girl

あぁ、君は実に女っぽいフリをする、そう、君は
君は実に女っぽく愛し合う、そう、君は
そして実に女っぽく心を痛める
だけど感情を露わにする君は、ただの女の子さ

 

 

モデルと言われる女性

この曲に登場する女性にはモデルがいると言われています。

一人は、芸術家アンディ・ウォーホルに見いだされた女優イーディ・セジウィックです。イーディをめぐってはアンディ・ウォーホルと三角関係になった事もあると言われ、ボブ・ディラン最大のヒット曲『Like A Rolling Stone』の題材にもなっていると言われています。


イーディ写真集 girl on fire (P‐Vine BOOKs)

 

もう一人は、女性フォークロックの第一人者ともいわれるジョーン・バエズです。

歌詞にある「I was hungry and it was your world」(君の世界にいた時、俺は飢えていた) というのは、売れる前のボブがジョーンの世話になっていた(?) というのを秘密にして欲しい、という受け取り方もできそうです。


How Sweet The Sound

 

収録アルバム

Blonde On Blonde(1966年)

 

アナログ2枚組としてリリースされた7thアルバム。フォークとロックの融合が最高潮に達した作品として、高く評価されています。

 

The Very Best Of Bob Dylan(2016年)

 

2012年のアルバム『Tempest』までの代表曲を収録した、2枚組35曲、究極のベストにして入門に最適な作品です。

 

日本のシングル集(2020年)

 

来日に合わせた日本企画盤。日本でリリースされた1965年~85年までのシングルをリリース順に収録。

 

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