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<歌詞和訳>Mr.Tambourine Man – Bob Dylan 曲の解説と意味も

2020-03-06Bob Dylan 歌詞和訳[表現] 詩的/文学的

Bob Dylan – Mr.Tambourine Man
ボブ・ディラン – ミスター・タンブリン・マン

 

アメリカのシンガー・ソングライター ボブ・ディランの5thアルバム「Bringing It All Back Home」(1965年) に収録されている曲です。

ボブ・ディランの中ではポップで聴きやすい曲の一つです。

 

フォークロックバンド ザ・バーズのカバーがシングルとしてリリースされ、こちらはビルボードチャート1位を獲得するヒットとなりました。


ミスター・タンブリン・マン(紙ジャケット仕様)【2012年1月23日・再プレス盤】

 

歌詞の意味と解釈

ボブ・ディランが語るところによると「ミスター・タンブリン・マン」(=タンバリン男) という言葉は、セッションギタリストのブルース・ラングホーンにインスパイアされたものだそうです。

彼が持っていた巨大なフレームドラム(タンバリン) が、ボブの記憶にずっと残っていたそうです。


Tambourine Man

歌詞は、現実と幻覚を行き来するような幻想的な体験と、そのはざまにいる架空の存在タンブリンマンについて書かれたものとなっています。

詩的で抽象的な歌詞は、さまざまに解釈されているようです。

 

歌詞と和訳

Written by Bob Dylan

Hey Mr. Tambourine Man, play a song for me
I’m not sleepy and there is no place I’m going to
Hey Mr. Tambourine Man, play a song for me
In the jingle jangle mornin’ I’ll come followin’ you

なぁ、ミスター・タンブリンマン、1曲聴かせてくれよ
まだ眠くないし、行く場所もないんだ
なぁ、ミスター・タンブリンマン、1曲聴かせてくれよ
その音が響き渡る朝、お前についていくよ

 

jingle-jangle 金属の音が鳴る様子、ジャラジャラ、ジャンジャン。小銭、ガタガタの。

 

Though I know that evening’s empire has returned into sand
Vanished from my hand
Left me blindly here to stand, but still not sleeping
My weariness amazes me, I am branded on my feet
I have no one to meet
And my ancient empty street’s too dead for dreaming

宵の帝国は砂に還り
この手から消え失せた
俺はわけもわからず取り残され、突っ立っているけれど、まだ眠くない
驚くほどの疲れが、俺の足に焼き付いて
出会う人もいない
ひとけのないかつての通りは、夢を見るにはあまりに寂れている

 

weariness 疲労、退屈
amaze びっくりさせる
brand ブランド、商標、焼き印を押す、汚名を着せる
ancient 昔の、古代の、旧式の

 

Hey Mr. Tambourine Man, play a song for me
I’m not sleepy and there is no place I’m going to
Hey Mr. Tambourine Man, play a song for me
In the jingle jangle mornin’ I’ll come followin’ you

なぁ、ミスター・タンブリンマン、1曲聴かせてくれよ
まだ眠くないし、行く場所もないんだ
なぁ、ミスター・タンブリンマン、1曲聴かせてくれよ
その音が響き渡る朝、お前についていくよ

 

Take me on a trip upon your magic swirlin’ ship
My senses have been stripped, my hands can’t feel to grip
My toes too numb to step, wait only for my boot heels
To be wandering
I’m ready to go anywhere, I’m ready for to fade
Into my own parade, cast your dancin’ spell my way
I promise to go under it

旋回する魔法の船で、旅へ連れていってくれ
感覚は無防備になって、手には握る感触も無い
つま先がマヒしすぎて、踏み出す事も出来ず、ブーツの踵が
うろつくのに任せるだけ。
どこへでも行く準備はできている、俺自身の行進の中へと
消え失せる準備だってできている。俺の行く道に、踊りの呪文をかけてくれよ
しっかりかかってみせるから

 

swirl 渦を巻く、ふらふらする、旋回させる
wandering 歩き回る、放浪する

 

Hey Mr. Tambourine Man, play a song for me
I’m not sleepy and there is no place I’m going to
Hey Mr. Tambourine Man, play a song for me
In the jingle jangle mornin’ I’ll come followin’ you

なぁ、ミスター・タンブリンマン、1曲聴かせてくれよ
まだ眠くないし、行く場所もないんだ
なぁ、ミスター・タンブリンマン、1曲聴かせてくれよ
その音が響き渡る朝、お前についていくよ

 

Though you might hear laughing, spinning, swinging madly across the sun
It’s not aimed at anyone, it’s just escaping on the run
And but for the sky there are no fences facing
And if you hear vague traces of skipping reels of rhyme
To your tambourine in time, it’s just a ragged clown behind
I wouldn’t pay it any mind
It’s just a shadow you’re seeing that he’s chasing

笑い声を上げながら、渦を巻き、揺れながら、太陽を狂おしく横切るのが、聴こえるだろうけど、
そいつは誰に向けられたものでもなく、ただ逃げ回っているだけなんだ
でも、空にはそれを遮る柵はない
そして、お前のタンバリンに合わせて跳ねまわるリズムの
かすかな足跡が聴こえたら、
それはボロをまとったピエロの仕業さ
気にすることはない
それはただの影、お前はヤツが追ってくるのを見ているだけさ

 

vague あいまいな、かすかな
ragged ぼろぼろの、見すぼらしい、欠点のある

 

Hey Mr. Tambourine Man, play a song for me
I’m not sleepy and there is no place I’m going to
Hey Mr. Tambourine Man, play a song for me
In the jingle jangle mornin’ I’ll come followin’ you

なぁ、ミスター・タンブリンマン、1曲聴かせてくれよ
まだ眠くないし、行く場所もないんだ
なぁ、ミスター・タンブリンマン、1曲聴かせてくれよ
その音が響き渡る朝、お前についていくよ

 

And take me disappearing through the smoke rings of my mind
Down the foggy ruins of time, far past the frozen leaves
The haunted, frightened trees, out to the windy beach
Far from the twisted reach of crazy sorrow
Yes, to dance beneath the diamond sky with one hand waving free
Silhouetted by the sea, circled by the circus sands
With all memory and fate driven deep beneath the waves
Let me forget about today until tomorrow

そして、俺の心に浮かぶ煙の輪っかを消し去ってくれ
靄に包まれた時の廃墟を進み、木の葉が凍る遠い過去へと
呪われ、おびえた木々、風が吹きすさぶ浜辺を抜け出し
狂おしい悲しみのねじれた支配下から遠く離れ
そうさ、ダイヤモンドの空の下で、片手を振りかざして<タンバリンを鳴らして>踊ろう
海にシルエットを描き、サーカスの砂の上で輪になって
波の底深くに流されたすべての記憶や運命とともに
今日の事は忘れさせてくれよ、明日がくるまで

 

silhouette シルエット、輪郭を見せる

 

Hey Mr. Tambourine Man, play a song for me
I’m not sleepy and there is no place I’m going to
Hey Mr. Tambourine Man, play a song for me
In the jingle jangle mornin’ I’ll come followin’ you

なぁ、ミスター・タンブリンマン、1曲聴かせてくれよ
まだ眠くないし、行く場所もないんだ
なぁ、ミスター・タンブリンマン、1曲聴かせてくれよ
その音が響き渡る朝、お前についていくよ

 

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

Bringing It All Back Home(1965年)

ボブ・ディランが初めてロックサウンド(電気楽器) を取り入れた5thアルバムです。

 

The Very Best Of Bob Dylan(2016年)

2012年のアルバム『Tempest』までの代表曲を収録した、2枚組35曲、究極のベストにして入門に最適な作品です。

 

日本のシングル集(2020年)

来日に合わせた日本企画盤。日本でリリースされた1965年~85年までのシングルをリリース順に収録。

 

ボブ・ディランの詩世界に浸りたい人へ