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<歌詞和訳>The Stranger – Billy Joel 曲の解説と意味も

2019-06-30Billy Joel 歌詞和訳[表現] 詩的/文学的

Billy Joel – The Stranger
ビリー・ジョエル – ザ・ストレンジャー

 

アメリカのシンガーソングライターでピアノ奏者 ビリー・ジョエルの5thアルバム「The Stranger」に収録されている曲です。

日本やオーストラリアでは、シングルとしてリリースされ、特に日本ではオリコンチャート2位となるなど、ヒットしました。

 

歌詞の意味と解釈

タイトルの「ストレンジャー」とは、"見知らぬ人“という意味です。

この曲で歌われている “見知らぬ人" とは、人が内に秘めている “別の顔" (本性) の事のようです。

それは、普段は人に見せないようにしていますが、ふとしたタイミングで露わになります。

そして、それは自分ではコントロールできず、「自分の運命は “別の顔" に操られているようなもの、だから上手くいかなくなってしょうがないし、落ち込む必要だってない。"別の顔" に操られるまま思い通り生きればいい」と腹をくくっている言葉に聞こえます。

 

歌詞と和訳

Written by Billy Joel

Well, we all have a face that we hide away forever
And we take them out and show ourselves when everyone has gone

Some are satin, some are steel
Some are silk and some are leather
They’re the faces of a stranger
But we’d love to try them on

僕らはみんな、別の"顔"を持っている、ずっと隠している顔を。
誰にも見られていない時だけ、露わにする

サテンで作られた顔もあれば、鋼鉄の顔に
シルクやレザーでできた顔
どれも見覚えのない顔だけど
僕らはみんな、それをつけたがる

 

Well, we all fall in love
But we disregard the danger
Though we share so many secrets
There are some we never tell

Why were you so surprised that you never saw the stranger?
Did you ever let your lover see the stranger in yourself?

僕らは皆、恋に落ちる
危険も顧みずに。
秘密を分かち合っているつもりでも
絶対言えない事がある

君は随分驚いているね、"別の顔"(ストレンジャー) なんて見た事ないって?
恋人に見せた事は無いの? 君の中にある"別の顔"を

 

disregard 無視する、軽視する

 

Don’t be afraid to try again
Everyone goes south every now and then

You’ve done it
Why can’t someone else?
You should know by now
You’ve been there yourself

怖がらないで、もう一度やってみて
誰にだって上手くいかない時がある

君がそうだったなら
人もきっと同じだろ?
そろそろわかるはずさ
君がここにいるのは君の意志なんだ

 

go south 不調になる、下落する、悪化する
now and then 時々
by now そろそろ

 

Once I used to believe I was such a great romancer
Then I came home to a woman that I could not recognize
When I pressed her for a reason
She refused to even answer
It was then I felt the stranger kick me right between the eyes

昔、僕は自分をたいそうなロマンチストだと思ってたけど
女性はよくわからないものだと、痛感させられたよ
僕が強く抱きしめても
彼女は応えてくれないのさ

まさに別の顔に一発喰わされた気分だったよ

 

come home to 痛感する、骨身に染みる
press 押す、平らにする、強いる、握る、抱き締める

 

Well, we all fall in love
But we disregard the danger
Though we share so many secrets
There are some we never tell

Why were you so surprised that you never saw the stranger?
Did you ever let your lover see the stranger in yourself?

僕らは皆、恋に落ちる
危険も顧みずに。
秘密を分かち合っているつもりでも
絶対言えない事がある

君は随分驚いているね、"別の顔"なんて見た事ないって?
恋人に見せた事は無いの? 君の中にある別の顔を

 

Don’t be afraid to try again
Everyone goes south every now and then

You’ve done it
Why can’t someone else?
You should know by now
You’ve been there yourself

怖がらないで、もう一度やってみて
誰にだって上手くいかない時がある

君がそうだったなら
人もきっと同じだろ?
そろそろわかるはずさ
君がここにいるのは君の意志なんだ

 

You may never understand how the stranger is inspired
But he isn’t always evil and he is not always wrong
Though you drown in good intentions
You will never quench the fire
You’ll give in to your desire when the stranger comes along

君はよくわからないみたいだね、別の顔がどうやって出てくるか。
だけど、それは邪なものでは無いし、いつも間違いを犯すわけじゃない。
君が善意に包まれていても
内に秘めた炎は鎮まらない。
別の顔がやってきたら、君は欲望に負けるのさ

 

good intentions 善意
quench 癒す、抑える、鎮める、黙らせる

 

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

The Stranger(1977年)

1,000万枚以上を売り上げ、ビリー・ジョエル最大のヒット作となっている5thアルバム。ビリー・ジョエルと言えば、まずはこのアルバムか次作の「52nd Street」と思われます。

 

Billy Joel: The Ultimate Collection(邦題:ビリー・ザ・ヒッツ 2000年)

キャリアを総括した全36曲2枚組のベストアルバム。ベストアルバムは何種類か出ていますが、代表曲を網羅するにはこれが一番と思われます。

 

Piano Man The Very Best Of Billy Joel(2004年)

19曲入りのお手軽なベストアルバムです。

 

ピアノマンの素顔?