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<歌詞和訳>Higher Ground – Stevie Wonder 曲の解説と意味も

2021-11-20Stevie Wonder 歌詞和訳

Stevie Wonder – Higher Ground
スティーヴィー・ワンダー – ハイヤー・グラウンド

 

アメリカのミュージシャン スティーヴィー・ワンダーの16枚目のアルバム「Innervisions」(1973年) に収録されている曲です。

同アルバムの最初のシングルとして1985年9月にリリースされ、全米チャート1位を獲得しました。

 

歌詞の意味と解釈

タイトル「ハイヤー・グラウンド」を訳すと"より高い大地“となり、キリスト教的な神秘主義や占星術に影響された曲だと言われています。

その為か、歌詞には終末思想、輪廻転生やカルマといったものを感じさせ、「生まれ変わりを繰り返してより高みに辿り着く」世界観が書かれています。

また、この曲は作曲から録音(すべての楽器を自身で演奏)まで、たった3時間で仕上げたといいます。
まるで何かに取りつかれた様に制作が進んだそうですが、その3ヶ月後に彼は自動車事故に遭い、4日間昏睡状態だった後、奇跡的な生還を遂げました。
歌詞にある「神がもう一度やらせてくれる(he let me try it again)」というフレーズや、諸行無常的な視点は、まるで事故を予知していたかのようです。
彼ほどの天才になるとそういう事もあるかと、思わず納得してしまいます。

 

歌詞と和訳

Written by Stevie Wonder

People keep on learning
Soldiers keep on warring
World keep on turning
'Cause it won’t be too long

人々よ、学び続けろ
兵士よ、戦い続けろ
世界よ、回り続けろ
そんなに長くはないのだから

 

Powers keep on lying
While your people keep on dying
World keep on turning
'Cause it won’t be too long

権力者よ、嘘をつき続けろ
民衆が死に続けていく間も。
世界よ、回り続けろ
そんなに長くはないのだから

 

I’m so darn glad he let me try it again
Because my last time on earth I lived a whole world of sin
I’m so glad that I know more than I knew then
Going to keep on trying
'Til I reach my highest ground

なんと嬉しい事だろう、神は俺をまた生きさせてくれる
俺は前世で、罪ばかり犯してきた。
実に嬉しい、前よりもっと多くの事がわかる
挑み続けるのさ
遥か高みに辿り着くまで

 

so darn glad(=so damn glad) めちゃくちゃ嬉しい(damnは上品な表現ではありません)

 

Teachers keep on teaching
Preachers keep on preaching
World keep on turning
'Cause it won’t be too long
Oh no

教師よ、教え続けろ
宣教師よ、説教を続けろ
世界よ、回り続けろ
そんなに長くはないのだから

 

Lovers keep on loving
Believers keep on believing
Sleepers just stop sleeping
'Cause it won’t be too long
Oh no

恋人たちよ、愛し続けろ
信者たちよ、信じ続けろ
眠っている者たち、眠りから覚めろ
そんなに長くはないのだから

 

I’m so glad that he let me try it again
'Cause my last time on earth I lived a whole world of sin
I’m so glad that I know more than I knew then
Going to keep on trying
'Til I reach my highest ground
Woo

なんと嬉しい事だろう、神は俺をまた生きさせてくれる
俺は前世で、罪ばかり犯してきた。
実に嬉しい、前よりもっと多くの事がわかる
挑み続けるのさ
遥か高みに辿り着くまで

 

'Til I reach my highest ground
No one’s going to bring me down
Oh no
'Til I reach my highest ground
Don’t you let nobody bring you down
God is gonna show you highest ground
He’s the only friend you’ll have around
'Cause the rest of the world will bring you down

俺が高みに辿り着くまで
何人たりとも邪魔などさせない

俺が高みに辿り着くまで
誰にもアンタの邪魔をさせるな

神がアンタを遥か高みに導くんだ
アンタのそばにいる、唯一の味方は、神さ
外の世界は、アンタを引きずり落としてくるのだから

 

rest of the world 世界、外の世界、世界のその他の地域

 


Stevie Wonder Innervisons Tシャツ

 

レッチリのカバー

1989年にレッド・ホット・チリ・ペッパーズがカバーし、バンドにとって初のヒット曲となりました(4thアルバム「Mother’s Milk」収録)。

 


母乳

私はこちらの、ベースとギターがバキバキの音に慣れ親しんでいたので、オリジナルのフワフワしたクラビネットの音に衝撃を受けました(笑)

 

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

Innervisions(1973年)

通算16枚目のオリジナル・アルバム。派手なヒット曲こそないものの、最高傑作の一つとして評価の高い作品です。

 

Love Harmony & Eternity – Greatest 50 of Stevie Wonder(2010年)

彼の初レコーディングから50周年を記念して企画された、50曲入り3枚組のベストアルバム。3つのテーマを持った、本人監修による日本独自企画盤です。

 

Song Review A Greatest Hits Collection(1996年)

上の3枚組50曲はボリュームが多すぎるという人には、こちらの21曲入りベストがおススメ。有名どころはだいたい入っています。
2012年に高音質CDで再リリースされました(リンク先はそちらのページです)。