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<歌詞和訳>B.Y.O.B. – System Of A Down 曲の解説と意味も

2019-11-28System Of A Down 歌詞和訳[社会]【反戦/平和を願う】,★★★★★ (いい歌詞)

System Of A Down – B.Y.O.B.(Bring Your Own Bombs)
システム・オブ・ア・ダウン – ビー・ワイ・オー・ビー

 

アルメニア系アメリカ人4人によるロックバンド システム・オブ・ア・ダウンの4thアルバム「Mezmerize」(メズマライズ=催眠術にかける 2005年) に収録されている曲です。

同アルバムのリードシングルとして、2005年3月にリリースされました。

 

歌詞の意味と解釈

タイトルの「B.Y.O.B.」とは「Bring Your Own Bombs」の略で、意味は “爆弾は各自で持参" となります。

これは「Bring Your Own Beverage(またはBottles)」=「飲み物は各自で持参」を文字った言葉で、ブッシュ政権下におけるイラク戦争(2003年~2011年) を批判した曲といわれています。

ただし、ギタリストのダロン・マラキアンは、"ただの政治的なバンド" 扱いされるのを拒んでおり、この曲が「反戦」だけを意味した曲ではないと、明言しています。

歌詞をそのまま受け取ると、タイトルの意味は「戦争したけりゃ大統領自ら爆弾を抱えて戦地に行ってこい」という感じですが、より広い解釈をすれば、リスナーに向けた「お前自身の武器を持って立ち向かえ」というメッセージにも受け取れます。

 

歌詞と和訳

Written by Casey Chaos, Daron Malakian & Serj Tankian

You!

Why do they always send the poor?

おいお前!

なぜ貧しい者だけが<戦場へ>送り出されるんだ?

 

Barbarisms by Barbaras with pointed heels
Victorious victories kneel for brand new spanking deals

Marching forward hypocritic and hypnotic computers
You depend on our protection, yet you feed us lies from the table cloth

尖ったヒールを履いた、バーバラ達(大統領親族)の蛮行
新規の巨大取引に、歴戦の勇者もひざまずく

誇らしげに進むのは、偽善者と人心を操るコンピューター
俺達に防衛させながら、お前はテーブルクロス(星条旗)を掲げて嘘を信じ込ませる

 

Barbaras バーバラ。イラク戦争時のアメリカ大統領ジョージ・ブッシュの母の名前はバーバラです。
kneel ひざまずく、ひざを曲げる
spanking 活発な、威勢の良い、尻を叩く
hypocritic 偽善者
hypnotic 催眠の、催眠術の
table cloth テーブルクロス。アメリカ合衆国に誇りを持っていない者にとって、国旗はテーブルクロスくらいにしかならないただの布切れ、という事でしょう。

 

Lalalalalalalalalala, ooh-ooh

Everybody’s going to the party have a real good time
Dancing in the desert blowing up the sunshine

みんなでパーティー(戦争)に行って、素晴らしい時を過ごそう
砂漠で踊り狂い、太陽を吹き飛ばそう

 

Kneeling roses disappearing into Moses’ dry mouth
Breaking into Fort Knox stealing our intentions

Hangars sitting dripped in oil crying freedom!
Handed to obsoletion, still, you feed us lies from the table cloth

ひざまずくバラ達は、モーゼの乾いた口の中へ消えていく(忠誠を誓う兵士たちは、約束の地で命を落とす)
フォート・ノックス(アメリカ軍の金塊貯蔵庫)に押し入り、俺達の意志を取り返せ

空軍基地はオイルに浸かり(石油の利権に操られ)、煽り文句は「自由の為!」
前時代(ファシスト)のやり口だ、いまだにお前はつまらない布切れで嘘を飲み込ませる

 

Moses モーゼ。旧約聖書「出エジプト記」やイスラム教のクルアーン(聖典)などに登場する古代イスラエルの指導者。虐げられていたイスラエル人をエジプトから連れ出し、約束の地に導いたとされています。
 モーゼはキリスト教・イスラム教・ユダヤ教などにおいて重要な預言者とされている為、「モーゼの乾いた口の中に消えていく」のがアメリカ兵なのかイラク兵なのか判断できません。

Fort Knox フォート・ノックス。アメリカ陸軍の基地で、金塊貯蔵庫があります
hangar (飛行機の)格納庫、納屋
obsoletion (obsolete)すたれた、時代遅れの、旧式の

 

Lalalalalalalalalala, ooh-ooh

Everybody’s going to the party have a real good time
Dancing in the desert blowing up the sunshine
(×2)

みんなでパーティーに行って、素晴らしい時を過ごそう
砂漠で踊り狂い、太陽を吹き飛ばそう

 

Blast off! It’s party time!
And we don’t live in a fascist nation!

Blast off! It’s party time!
And where the fuck are you?!

発射しろ! パーティーの始まりだ!
ファシスト国家なんてクソくらえ!

発射しろ! パーティーの始まりだ!
クソ野郎のお前はどこにいるんだ!?

 

Where the fuck are you?(×2)

Why don’t presidents fight the war?
Why do they always send the poor?
Why don’t presidents fight the war?
Why do they always send the poor?(×4)

クソ野郎のお前はどこだ!?

なぜ大統領は戦場に出てこない?
なぜ貧しい者ばかり送り出される?
なぜ大統領は戦場に出てこない?
なぜ貧しい者ばかり送り出される?

 

Kneeling roses disappearing into Moses’ dry mouth
Breaking into Fort Knox stealing our intentions

Hangars sitting dripped in oil crying freedom!
Handed to obsoletion, still, you feed us lies from the table cloth

忠誠を誓う兵士たちは、約束の地で命を落とす
フォート・ノックスに押し入り、俺達の意志を取り返せ

空軍基地は石油の利権に浸かり、煽り文句は「自由の為!」
前時代のやり口だ、いまだにお前はつまらない布切れで嘘を飲み込ませる

 

Lalalalalalalalalala, ooh-ooh

Everybody’s going to the party have a real good time
Dancing in the desert blowing up the sunshine
(×2)

みんなでパーティーに行って、素晴らしい時を過ごそう
砂漠で踊り狂い、太陽を吹き飛ばそう

 

Where the fuck are you?
Where the fuck are you?
Why don’t presidents fight the war?
Why do they always send the poor?
Why don’t presidents fight the war?
Why do they always send the poor?
Why do they always send the poor?
Why do they always send the poor?

クソ野郎のお前はどこだ!?
なぜ大統領は戦場に出てこない?
なぜ弱者ばかり送り出される?

 

Why do they always send the poor?
Why do they always send the poor?
Why do they always send the poor?
They always send the poor
They always send the poor

なぜ弱者ばかり送り出される?
なぜ弱者ばかり送り出される?
なぜ弱者ばかり送り出される?
弱者ばかり戦争に動員される
弱者ばかり戦争に動員される

 


【SYSTEM OF A DOWN】システムオブアダウン オフィシャルバンドTシャツ#2 (S)

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

Mezmerize(2005年)

4thアルバムで、次作「Hypnotize」との2部作となっています。
過激で政治的な歌詞とユーモアはそのままに、サウンド面では東欧・中東風味が増し、ギタリスト ダロン・マラキアンが歌うメロディアスパートも増え、個性的になりながらも聴き易い作品に。個人的には彼らの最高傑作だと思っています。