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<歌詞和訳>Paranoid Android – Radiohead 曲の解説と意味も

2017-12-26Radiohead 歌詞和訳[表現] 物語仕立て

Radiohead – Paranoid Android
レディオヘッド – パラノイド・アンドロイド

 

イギリスのオルタナティヴ・ロックバンド レディオヘッドの3rdアルバム「OK Computer」に収録されている曲です。

同アルバムのリードシングルとして、1997年5月にリリースされました。

複数の曲を繋ぎ合わせたような複雑な構成の曲で、メンバーはボツにする事を覚悟の上で、興味の赴くままに制作を進めていたそうです。
結果として、レディオヘッドを代表する曲となりました。

 

歌詞の意味と解釈

タイトルの「パラノイド・アンドロイド」という言葉は、イギリスのSFコメディ小説「銀河ヒッチハイクガイド」に登場するキャラクターから付けられたものだそうです(詳細は和訳のあとに載せています)。

しかし、そのキャラクターや小説は、歌詞の内容と直接の繋がりはありません。

歌詞は、SF小説やツアー移動中のトムの不快な体験、そして聖書や童話など、様々なモチーフが混沌としたまま並べられています。

ただ、ストーリーのようなものも見えなくはなく、ここでは”心を手に入れたロボットの反抗“という解釈で、訳させていただきました。

 

歌詞と和訳

Written by Thom Yorke, Colin Greenwood, Jonny Greenwood, Philip Selway & Ed O’Brien

Please, could you stop the noise
I’m trying to get some rest
From all the unborn chicken voices
In my head

お願いだから静かにしてもらえないかな
一息つきたいんだ
頭の中で生まれてもいないヒヨコの鳴き声がする

 

What’s that?
(I may be paranoid, but not an android)
(×2)

なんだって?
(”私は「パラノイド」かもしれませんが「アンドロイド」ではありません”)

 

When I am king
You will be first against the wall
With your opinion
Which is of no consequence at all

もし僕が王様だったら、
お前は真っ先に処刑だよ。
お前の全く無意味な
意見もろとも

 

against the wall 直訳すると「壁に向かって」ですが、件の「銀河ヒッチハイクガイド」には次のようなフレーズがあり、それを意識したもののようです。「A bunch of mindless jerks who were the first against the wall when the revolution came」(=革命が起きたら真っ先に始末される馬鹿ども) 

 

What’s that?
(I may be paranoid, but not an android)
(×2)

なんだって?
(”私は「パラノイド」かもしれませんが「アンドロイド」ではありません”)

 

Ambition makes you look pretty ugly
Kicking, squealing, Gucci little piggy

“野心はあなたをとても醜くしています”
“地団駄踏んで、キーキー喚く、グッチの子豚め”

 

Gucci little piggy グッチの子豚。
トムがバーで、グッチを身に付けた女性とトラブルになった事件から。Gucciは言わずと知れたイタリアのファッションブランドです。

 

You don’t remember
You don’t remember
Why don’t you remember my name?
Off with his head, man
Off with his head, man
Why don’t you remember my name?
I guess he does

“あなたは覚えていないのですか?”
“あなたは覚えていないのですか?”
“なぜ私の名前を覚えていないのですか?”
あいつのスイッチを切れ、誰か
あいつのスイッチを切れ、誰か
“なぜ私の名前を覚えていないのですか?”
あいつはガタがきてるんだ

 

Off with his head 「不思議の国のアリス」で登場する有名なフレーズ(意味は「あいつの首をはねよ」)。ここでは相手がロボットなので「スイッチを切れ」と訳しました。

 

Rain down, rain down
Come on, rain down on me
From a great height
From a great height, height
Rain down, rain down
Come on, rain down on me
From a great height
From a great height, height

雨よ降れ、雨よ降れ
僕の上に雨よ降ってこい
遥か上空から
遥か高い上空から
“雨よ降れ、雨よ降れ”
“私の上に、降って来い”
“遥か高く上空から”
“遥か高く上空から”

 

That’s it, sir, you’re leaving (Rain down)
The crackle of pigskin (Rain down)
The dust and the screaming (Come on, rain down)
The yuppies networking (On me)
The panic, the vomit (From a great height)
The panic, the vomit (From a great height)
God loves his children
God loves his children, yeah

“お別れです、旦那さま、あなたは天に召されるのです”(雨よ降れ)
“豚の皮が弾ける”(雨よ降れ)
“ゴミクズと悲鳴”(雨よ降ってくれ)
“ヤッピー共の人脈作り”(私のもとに)
“パニック、ヘド”(遥か上空から)
“パニック、ヘド”(遥か上空から)
“神は子らを愛する”
神は子らを愛する、そうさ(神が救うのは人間だ)

yuppie ヤッピー。主に1980年代のアメリカで使われ出した言葉。young urban professinalsの略で、都市部に住む大学院卒で金融・弁護士・医師などのいわゆるエリート層を指した言葉だそうです。


Yuppies 2 by Massimo Boldi

 

言葉の意味・解説

paranoid android パラノイド・アンドロイド

イギリスの脚本家ダグラス・アダムス(1952-2001 Douglas Adams)のSFコメディ「銀河ヒッチハイク・ガイド」(The Hitchhiker’s Guide to the Galaxy 1979年発行)には根暗なロボット マーヴィン(Marvin the Paranoid Android)というキャラクターが登場します。

同作はシリーズ化され、全世界で1500万部のヒット作となっています。(同小説は、宇宙政府から宇宙バイパス建設の為に立ち退きを要請された地球が破壊されるところから物語がスタートするという、英国流ブラックジョークが効いた作品となっています)

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

OK Computer(1997年)

 

深くシリアスなテーマ、斬新なサウンドフォーム、粒ぞろいの楽曲群(暗いですが)。90年代のロックの名盤として必ず名が挙がる3rdアルバムです。
制作の過程で”レディオヘッド1の名曲”と噂された『Lift』はお蔵入りとなりました。
リリースから20年後に、OK COMPUTER OKNOTOK 1997 2017 というタイトルで『Lift』『I Promise』『Man Of War』を追加したリマスター版がリリースされました。

 

Stadium Arcadium(2006年)

 

1st「Pablo Honey」(1993年) から6th「Hail To The Thief」(2003年) までの代表曲を収録したベストアルバム。2枚組(白) と1枚(黒) のものがあります。