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New Order – Perfect Kiss 歌詞の意味と和訳

2019-12-01

New Order – Perfect Kiss
ニュー・オーダー – パーフェクト・キッス

 
 

 

ロックにテクノミュージックをいち早く取り入れた、イギリス マンチェスター出身のバンド New Orderの3rdアルバム「Low-Life」(1985年) の2曲目に収録されている曲です。

同アルバムからのシングルとして、1985年5月にリリースされました。

 

ベストアルバム「The Best Of New Order」(1994年) や「Singles」(2005年) などにも収録されています。

 

 

 

 

歌詞の意味と解釈

パーフェクト・キス」というタイトルから、歌詞はロマンチックな恋愛の話などを想像してしまいますが、この曲は恋愛の曲ではありません

主な登場人物は、主人公とその友人(He)です。そして、たびたび You という言葉が出ますが、これが友人の事なのかリスナーの事なのかは、明確ではありません。

 

”友人” については、どうしても前バンド Joy Divisionのフロントマンである故イアン・カーティスを想像してしまいます(ミュージックビデオには、Joy Divisionのポスターがさりげなく映り込んでいます)。


タッチング・フロム・ア・ディスタンス―イアン・カーティスとジョイ・ディヴィジョン

 

また、「a land of love」「a land of meat」そして「the perfect kiss is the kiss of death」という意味深なフレーズも想像力をかきたてます。

これらは、当時のマンチェスターのクラブカルチャー(音楽やドラッグや同性愛?)をほのめかしているようにも思えます。

 

とはいえ、この手の ”歌や言葉がメインではない” 音楽は、歌詞の意味がボンヤリしているぐらいがちょうどいい、と思うので、無理やり意味付けするのは野暮かもしれません。

 

 

歌詞と和訳

Written by Bernard Sumner, Stephen Morris, Peter Hook & Gillian Gilbert

I stood there beside myself
Thinking hard about the weather
Then came by a friend of mine
Suggested we go out together

Then I knew it from the start
This friend of mine would fall apart
Pretending not to see his gun
I said “let’s go out and have some fun”

僕は茫然とそこに立っていた
天気のことなんか真剣に考えながら
それから友達がやってきて
一緒に出掛けよう、と誘ってきた

最初から気づいていたよ
この友達はなんかヤバいって
彼の ”銃” に気付かないフリをしながら
こう答えたんだ「いいね、楽しもうぜ」

 

beside myself 我を忘れて

 

I know, you know, you believe in a land of love
I know, you know, we believe in a land of love

そうさ、そうだろ、君は ”愛の国” を信じてる
そうさ、そうだろ、僕らは ”愛の国” を信じてる

 

I have always thought about
Staying here and going out
Tonight I should have stayed at home
Playing with my pleasure zone

He has always been so strange
I’d often thought he was deranged
Pretending not to see his gun
I said “let’s go out and have some fun”

僕はいつも
ここにいるか、出かけるか迷っていた
今夜は家にいたまま
自分の楽園で楽しむべきだった

彼はいつもすごく変わってて
僕はよく、コイツは狂ってるって思ってた
彼の ”銃” に気付かないフリをしながら
こう言ったんだ「行こう、楽しもうぜ」

 

deranged 狂った、精神が乱れた

 

I know, you know, we believe in a land of love
I know, you know, we believe in a land of love

そうさ、そうだろ、君は ”愛の国” を信じてる
そうさ、そうだろ、僕らは ”愛の国” を信じてる

 

When you are alone at night
You search yourself for all the things
That you believe are right
If you give it all away
You throw away your only chance to be here today

Then a fight breaks out on your street
You lose another broken heart in a land of meat
My friend, he took his final breath
Now I know the perfect kiss is the kiss of death

君は夜一人きりになると
正しいと思うあらゆるものを
自分で検証しだすよね
もし、それが全部間違いだってことになったら
今日ここにいる唯一のチャンスも、投げ出すって事さ

そして、君の住む街で争いが始まる
”肉欲の国” で、君は傷ついた心を失くす
僕の友達、彼は息を引き取った
僕は知ったんだ、「完璧なキスとは、死のキス」なのだと

 

 

言葉の解釈:死のキスとは?

The Kiss of Death には「命取りになるもの」「災いのもと」という意味があるそうです(ユダがキリストを裏切る時にしたキスから)。

(ただし、上記の訳ではそのまま「死のキス」としています)


ユダとは誰か 原始キリスト教と『ユダの福音書』の中のユダ (講談社学術文庫)

 

 

The Kiss of Deathの ”Death” が、”友達の死” を指している事はほぼ間違いないと思われます。

とすると、友達の死は「完璧なキス」と深い関係があると推測されます。

また、その友達とはイアン・カーティスの事で、この曲が少なくとも彼を好意的に表現しているものだとしたら(死人に鞭打つような歌詞は作らないだろうと考えて)、「完璧なキス」はイアンの死(自殺)を、好意的あるいは美化するものだと考えられます。

 

 

カエルの鳴き声

曲の中盤では(貼付の動画では5:45頃から)カエルの鳴き声のサンプリングが聞こえます。

この鳴き声の意味は、童話などによくある「キスで元の姿に戻るカエル」をイメージしたもの、とも言われています(ただのこじつけっぽい気がしなくもないですが…)。


プリンセスと魔法のキス (字幕版)

 

 

バーナード・サムナーの自伝