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【ジャンル解説】ブリティッシュビート/マージービート/リバプールサウンド

2018-04-06音楽ジャンル辞典

音楽ジャンルを歴史と一緒にわかりやすくまとめました。

 

British Beat:ブリティッシュビートとは何か

 

 

始まり:1960年初頭イギリス

 ブリティッシュビートとは、1960年前半のイギリスで登場したロックバンドやそのサウンドを指す言葉。ロックンロール、R&B、ブルースなどの影響を受けたイギリスのバンドが多数登場し、アメリカのヒットチャートを席捲した。

 ビートルズ、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、キンクスなどを含み、今日の”UKロック”に近い雑多なカテゴリーと言える。

 また、リバプール周辺のバンドやその音楽性に限定したものを、マージービートリバプールサウンド(日本独自の呼称)とも呼ぶ。

 

 

詳細解説

 アメリカで生まれたロックンロール、R&B、ブルースフォークカントリー、ドゥーワップ、スキッフルなどから影響を受けたイギリスのバンドが1960年頃に多数現れた。それらのバンドの多くは、エレキギター中心のビートが効いた演奏と、巧みなコーラスワークを特徴とした。
 バンドが自ら作詞作曲を行うようになったのもこの頃からだと言われる。主にマンチェスターやリヴァプール、ロンドンといった大都市から登場した。

 

 なかでも港湾都市リバプールは、アメリカの大衆音楽が多く浸透する土壌があり、当時300を越えるバンドが活動していたという。
 ビートルズを筆頭に、リバプール出身のバンドを指してリバプールサウンド(日本独自の呼称)、マージービート(海外での呼称、マージー川およびマージーサイド州が由来)と呼ぶ。リバプール出身でなくとも、似たような音楽性のバンドも含める。

 

 ブリティッシュビートはより広い意味があり、ブルースの影響が濃いローリング・ストーンズヤードバーズ、モッズカルチャー出身のザ・フースモール・フェイセスらも含む。
 なお、モッズとは「モダーンズ(MODERNS)」の略称で、ロンドン近郊の若い労働者や不良の間で1950年代に流行したライフスタイルを指す。

 

 この頃登場したイギリスの多くのバンドが国内だけでなくアメリカのヒットチャートまで席捲した為、「ブリティッシュ・インヴェイジョン」(British Invasion イギリスの侵略)と呼ばれた。

 

 60年代後半には、シンプルなビートミュージックの人気は下火になり、代わって高揚感や幻想感のあるサイケデリックミュージックや、ブルース色の強いブルースロックハードロックが人気となっていった。

 

 

 

代表的なアーティスト

【マージービート/リバプールサウンド】※リバプール出身が中心
ビートルズ(The Beatles 活動期間:1957-1970)
サーチャーズ(The Searchers 活動期間:1959-)
ジェリー&ザ・ペースメイカーズ(Gerry and the Pacemakers 活動期間:1959-1966)
・ホリーズ(The Hollies 活動期間:1962-

【それ以外】
ローリング・ストーンズThe Rolling Stones 活動期間:1962-)
ザ・フー(The Who 活動期間:1964-68, 1982, 1996-)
スモール・フェイセス(Small Faces 活動期間:1965-69)
キンクス(The Kinks 活動期間:1964-96)
マンフレッド・マン(Manfred Mann 活動期間:1962-1969)

 

 

動画(全部で9作品)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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