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Coldplay – Viva La Vida 歌詞の意味と和訳

2017-12-26

Coldplay – Viva La Vida
コールドプレイ – ヴィヴァ・ラ・ヴィダ(邦題:美しき生命)

Coldplayの4作目のアルバム「Viva la Vida or Death and All His Friends」(”人生万歳、または死とその全ての友人たち” 2008年) の7曲目に収録された曲です。

同アルバムからの2枚目のシングルとしてもリリース(2008年5月)されました。

 

 

 

歌詞の意味と解釈

タイトルの「ヴィヴァ・ラ・ヴィダ」(スペイン語)は、訳すと”人生万歳”となります(言葉そのままの意味は”人生を生きる”です)。

邦題は、それをさらに意訳して「美しい生命」と付けられているようです。

しかし、歌詞の内容はそのような生命賛歌とは趣が異なります。歌詞で描かれているのは、西洋史をモチーフにした血生臭ささえ感じる「王の栄枯必衰と革命」です。

ただ、この曲を「ある王様の視点で描かれた歌」と考えるのは少し不自然で、むしろ「ある青年の夢の中の話」と解釈する方が、自然な気がします。

 

 

歌詞と和訳

I used to rule the world
Seas would rise when I gave the word

Now in the morning I sleep alone
Sweep the streets I used to own

かつて僕は世界を支配していた
僕が言葉を発せば、海はせり上がった。
今は、朝に一人きりで眠る

自分のものだった道路を掃いている

 

I used to roll the dice
Feel the fear in my enemy’s eyes
Listened as the crowd would sing
Now the old king is dead long live the king

かつては僕が賽を振るだけで
敵の目に恐怖が浮かぶのがわかった。

群衆の賛歌を聴いた
”古き王は死んだ、新たな王に栄光あれ”

 

One minute I held the key
Next the walls were closed on me

And I discovered that my castles stand
Upon pillars of salt and pillars of sand

僕が鍵を握った途端
壁が迫りくる。
そして僕の城が、
塩の柱と砂の柱で建てられていたと知った

 

I hear Jerusalem bells a-ringing
Roman cavalry choirs are singing

Be my mirror, my sword and shield
My missionaries in a foreign field

For some reason I can’t explain
Once you’d gone there was never
Never an honest word
And that was when I ruled the world

エルサレムの鐘が鳴り、
ローマ軍の聖歌隊の斉唱が聴こえる。

僕の鏡になれ、剣と盾になれ、
異国へ赴く僕の使徒達

理由は説明できないけど
君が行ってしまってから、
正直な助言が聞けなくなった。
それが世界を統治していた頃の僕

 

Jerusalem エルサレム。ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の聖地。詳しくは後述。
choirs 合唱団、聖歌隊

 

It was a wicked and wild wind
Blew down the doors to let me in

Shattered windows and the sound of drums
People couldn’t believe what I’d become

邪悪な風が吹き荒れ
僕を扉の内側へ押し込めた
窓は粉々になり、太鼓が鳴り響く

僕がこんな事になるとは、誰も想像しなかっただろう

 

Revolutionaries wait
For my head on a silver plate
Just a puppet on a lonely string
Oh who would ever want to be king?

革命の実行者たちは、
僕の首が銀皿に盛られるのを待っている。

頼りない紐に吊るされた操り人形
誰が王になんてなりたがる?

 

I hear Jerusalem bells a-ringing
Roman cavalry choirs are singing

Be my mirror, my sword and shield
My missionaries in a foreign field

For some reason I can’t explain
I know St Peter won’t call my name
Never an honest word
But that was when I ruled the world

Oh oh oh oh ohh oh(×5)

エルサレムの鐘が鳴り、
ローマ軍の聖歌隊の斉唱が聴こえる。

僕の鏡になれ、剣と盾になれ、
異国へ赴く僕の使徒達

理由は説明できないけど
聖ペテロは僕の名を呼ばないだろう<僕は天国に招かれないだろう>

正直な言葉は失われてしまった
それが世界を統治していた頃の僕

 

St Peter  聖ペテロ。新約聖書に登場するキリストの弟子の一人。詳しくは後述。

 

I hear Jerusalem bells a-ringing
Roman cavalry choirs are singing

Be my mirror, my sword and shield
My missionaries in a foreign field

For some reason I can’t explain
I know St Peter won’t call my name
Never an honest word
But that was when I ruled the world

エルサレムの鐘が鳴り、
ローマ軍の聖歌隊の斉唱が聴こえる。
僕の鏡になれ、剣と盾になれ、
異国へ赴く僕の使徒達

理由は説明できないけど

聖ペテロは僕の名を呼ばないだろう
正直な言葉は失われてしまった
僕が世界を統治していた頃の事さ

 

Written by Christopher Anthony John Martin, Guy Rupert Berryman, Jonathan Mark Buckland, William Champion • Copyright © Universal Music Publishing Group

 

 


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言葉の解説

Jerusalem エルサレム。ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の聖地。
 イスラエルはエルサレムを首都と宣言していますが、国連はこれを認めていません。中世においては十字軍遠征、近代においても中東戦争などの火種となり、今もなおその情勢は不安定です。


NHKカルチャーラジオ 歴史再発見 聖地エルサレムの歴史―人はこの地になにを求めたのか (NHKシリーズ)

 

 

St Peter  聖ペテロ。新約聖書に登場するキリストの弟子の一人。
キリストから「天の国の鍵」を受け取ったとされ、カトリック教会では初代ローマ教皇とみなされているそうです。「St Peter won’t call my name」(ペテロに名を呼ばれない)という事は「天国に行けない」という解釈もできます。


Veronese (ヴェロネーゼ) 聖ペテロ 使徒 聖書 キリスト教 ブロンズ風 フィギュア

 

その他、様々な歴史・物語をイメージさせるフレーズが多数登場します。

 

Seas would rise when I gave the word ⇒モーゼの十戒

I used to roll the dice ⇒古代ローマ帝国の軍人ジュリアス・シーザー(カエサル)

Roman cavalry choirs are singing ⇒十字軍の遠征

My missionaries in a foreign field ⇒カトリック教会の宣教師

Revolutionaries ⇒フランス革命

my head on a silver plate ⇒古代のエルサレムが舞台の戯曲サロメ(?)


サロメ (文春e-book)

 

 

雑記

美しい旋律が印象的な耳なじみのよい楽曲です。BGMに使われる事も多く、洋楽・ロックが好きでい人でも、耳にした記憶がある人も多いと思われます。
歌詞の内容については、文学的にも政治的にも解釈できます。

例えば、この歌詞を歴史文学的なフレーズが散りばめられた叙事詩と捉える事もできます。
また、キリスト教と宣教師、そして絶対的な権力を持った王の凋落の様子を、「キリスト教・西側先進国中心の世界がぐらつき出した9.11同時多発テロ以降の世界」を表しているともとれます。

ちなみに、私はこの曲をあまり大仰な訳し方はせず、一人称もコールドプレイの作品にしっくりくる「僕」としました。
この曲の主人公は王様ではなく、王様になった夢を見た「現代社会の僕」。「Now in the morning I sleep alone」は現実世界の出来事で、「Sweep the streets I used to own」は夢の余韻に浸っている僕の姿。それ以外の詞はすべて夢の中で見て感じた「盛者必衰の物語」という解釈です。
(あるいはゲームの世界に浸かった少年の話と捉えても、面白いかもしれません)。