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<歌詞和訳>Do They Know It’s Christmas? – Band Aid 曲の解説と意味も

その他の有名曲・定番曲 歌詞和訳[☆]【クリスマスソング】,[社会] 風刺/抗議

Band Aid – Do They Know It’s Christmas?
バンド・エイド – ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?

 

バンド・エイドはイギリスとアイルランドのポップス/ロック界のスターが集まって結成されたチャリティープロジェクトです。
(参加したのは、ボーイ・ジョージ(カルチャー・クラブ)、ジョージ・マイケル、スティング、ボノ(U2)ら)

1984年にエチオピアで起こった飢餓("地球上で最も地獄に近い状況"と称された)を受け、プロジェクトの発起人ボブ・ゲルドフ(ブームタウン・ラッツ)とミッジ・ユーロ(ウルトラヴォックス)によって書かれた曲『Do They Know It’s Christmas?』をリリースしました。

タイトなスケジュールで作られた曲でしたが、全世界で1000万枚以上を売り上げ、アフリカの飢餓救済のために1400万ドルの寄付を集めることに成功したと言います。

 

また、この活動に触発された他国のミュージシャンも同様のプロジェクトを行い(USA For Africaの『We Are The World』など)、1985年にはアフリカ難民救済のチャリティーライヴ「Live Aid」が開催されるなど、世界でチャリティー旋風が巻き起こりました。

 

バンド・エイドは、1989年にバンド・エイドII、2004年にバンド・エイド20、2014年にバンド・エイド30と、メンバーを変えて再結成され、曲もリメイクされながら歌い継がれています。

 

歌詞の意味と解釈

タイトル「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス?」を訳すと"彼らはクリスマスだという事を知っているのだろうか?“となります。

これは、「アフリカにはクリスマス(あるいは新年)を祝えない、恵まれない人が大勢いる事」を表したフレーズで、「そんな彼らにクリスマスが来ることを知らせよう」(Let them know it’s Christmas time again)=「彼らもクリスマスを祝えるよう、みんなで手を差し伸べよう」という、この曲の意図に繋がっていきます。

 

歌詞では、アフリカを"不毛の地"と表現するなど、西洋側の一方的とも言える視点がたびたび批判されていますが、個人的には多少不適切な部分があったとしても、チャリティーソングとして成功を収めたのだから、そこは目をつむれる範囲かと思っています。

歌詞には「クリスマスに他人の為に祈るのは難しいけど」「彼らと同じ境遇にいない事を神に感謝しよう」といった生々しいフレーズがありますが、そういう嫌な部分を隠さない点も、むしろ評価できると思います。

また、終盤に繰り返される「世界に食糧を」(Feed the world)というフレーズは、USA for Africa『We Are The World』の"言葉は綺麗だけど具体性に欠ける"感じよりも、シンプルで力があると思います。

 

歌詞と和訳

Written by Midge Ure & Bob Geldof

It’s Christmas time
There’s no need to be afraid
At Christmas time
We let in light and we banish shade

クリスマスの季節
心配事なんて無い
クリスマスには
光を招いて、闇を追い払うのだから

 

let in 中に入れる、通す、巻き込む
banish 追い払う、払い除ける

 

And in our world of plenty
We can spread a smile of joy
Throw your arms around the world
At Christmas time

そして、この満ち足りた世界で
僕らは喜びの笑顔を振りまく。
両手で世界を抱きしめよう
クリスマスがやって来た

 

spread 開く、広げる、塗る、広がる
throw one’s arms around 抱き付く

 

But say a prayer
Pray for the other ones
At Christmas time it’s hard
But when you’re having fun
There’s a world outside your window
And it’s a world of dread and fear

でも、祈りを捧げよう
クリスマスに他の誰かの為に祈るのは
難しいことだけど。
君が楽しんでいる間にも
窓の外には別の世界がある
そこは不安だらけの恐ろしい世界

 

say a prayer 祈る、祈りを捧げる
dread 恐怖、心配、恐ろしい、恐れる

 

Where the only water flowing
Is the bitter sting of tears
And the Christmas bells that ring there
Are the clanging chimes of doom
Well tonight thank God it’s them
Instead of you

そこに流れる水は
苦痛に満ちた涙だけ
そこで鳴っているクリスマスベルは
破滅を告げる鐘の音。
今夜神に感謝しよう
それが君じゃなく彼らである事に

 

bitter 苦い、悲痛な、無王の、厳しい、苦いもの
clang ガチャンと鳴り響く音、ガチャンと鳴らす
doom 運命、破滅、運命づける

 

it’s them instead of youを直訳すると「君の代わりにそれが彼らである」となります。訳としては「君が彼らの境遇にいない事を感謝しよう」とした方がきれいですが、「君の代わりに彼ら」という表現を生かした方がリアルであり(アフリカの貧困や紛争は、元をただせば奴隷貿易や欧米の帝国主義であり、他人事ではない)、作者にもそのような意図があると思われたので、上記のように訳しました。
このパートを歌っているボノは、最初はこの辛辣なフレーズを歌う事に難色を示したそうですが、ゲルドフの説得で歌う事にしたそうです。ボノ自身もこの利己的ともいえる歌詞を歌う事に意味を見出したそうです。

 

And there won’t be snow in Africa this Christmas time
The greatest gift they’ll get this year is life (Oooh)
Where nothing ever grows, no rain or rivers flow
Do they know it’s Christmas time at all?

クリスマスの季節も、アフリカでは雪が降らない
彼らにとって今年一番の贈り物は、命がある事
そこは不毛の地、雨は降らず川は干上がる
彼らは、クリスマスだという事を知っているだろうか?

 

Here’s to you
Raise a glass for everyone

乾杯しよう
君に、そして皆に

 

here’s to ~に乾杯

 

Here’s to them
Underneath that burning sun

乾杯しよう
灼熱の太陽の下にいる彼らにも

 

Do they know it’s Christmas time at all?

彼らは、クリスマスだという事を知っているだろうか?

 

Feed the world
Feed the world
Feed the world
Let them know it’s Christmas time again

世界に食糧を
世界に豊かさを
世界に幸せを
またクリスマスが来ることを、彼らに知らせなきゃ

 

Feed the world
Let them know it’s Christmas time again
×6

世界に食糧を
世界に豊かさを
世界に幸せを
またクリスマスが来ることを、彼らに知らせなきゃ

 

 

その後のバージョン

Band Aid II(1989年)

 

Band Aid 20(2004年)

 

Band Aid 30(2014年)

2014年にアフリカで蔓延したエボラ出血熱をきっかけに結成されました。

 

Live Aid 1985(1985年)

ライヴ・エイドのステージでも演奏されました。

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

Do They Know It’s Christmas?(2014年)

 

2014年、4度目の結成となったバンド・エイド(Band Aid 30)。
過去3回(Band Aid、Band Aid II、Band Aid 20)のバージョンも収録されているので、4つすべての『Do They Know It’s Christmas?』が聴けます。