<和訳>William, It Was Really Nothing – The Smiths
The Smithsの5枚目のシングルとして1984年8月にリリースされた曲です。
オリジナルアルバムには未収録で、編集盤「Hatful of Hollow」(”帽子一杯の虚無” 1984年)他、ベスト盤などで聴くことができます。
ザ・スミスはアルバム未収録のシングル曲が多く、オリジナルアルバム(4枚)よりもベスト盤の方が多いという状態になっています。
The Smiths – William, It Was Really Nothing
ザ・スミス – ウィリアム, イット・ワズ・リアリー・ナッシング
The rain falls hard on a humdrum town
退屈な街に激しい雨が降る
This town has dragged you down
この街は君をダメにしてしまう
Oh, the rain falls hard on a humdrum town
退屈な街に激しい雨が降る
This town has dragged you down
この街は君をダメにしてしまう
Oh, no, and everybody’s got to live their life
誰もが自分の人生を生きるべきさ
And God knows I’ve got to live mine
そう、僕だって僕の人生を生きていく
God knows I’ve got to live mine
僕だって僕の人生を生きていくんだ
William, William it was really nothing
ウィリアム、ウィリアム 本当は、なんてことなかったんだよ
William, William it was really nothing
ウィリアム、ウィリアム なんてこと無いじゃないか
It was though I…
たとえ僕だとしても…
How can you stay with a fat girl who’ll say, ohhh
“Would you like to marry me?
“And if you like you can buy the ring"
「私と結婚してくれない?
よければ指輪も買ってちょうだいよ」
そんな事を言いそうな太った女の子と、
君はよく一緒にいられるもんだ
She doesn’t care about anything
彼女は何も気にしちゃいないんだ
Would you like to marry me?
結婚してくれないかい?
And if you like you can buy the ring
もしよければ、指輪を買ってよ
I don’t dream about anyone – except myself!
僕は誰にも夢中になったりしない、自分以外にはね!
Oh, William, William it was really nothing
ウィリアム、ウィリアム 本当は、なんてことなかったんだよ
William, William
ウィリアム、ウィリアム
Written by Steven Morrissey / Johnny Marr
William It Was Really Nothing Lyrics © Warner/Chappell Music, Inc, Universal Music Publishing Group
言葉の解説
・humdrum 退屈な、平凡な
・drag down 引きずり下ろす、堕落させる、落ちぶれさせる
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雑記
ウィリアムという人物に宛てた手紙のような歌詞です。2分程度の短い曲ですが、歌詞に登場する男同士のやり取りや、太った女の子の言葉からは「同性愛」や「偽装結婚」あるいは「ありがちなラヴソングや結婚観、倫理観の否定」などのテーマが伺えます。
また、ウィリアムとは、モリッシーの友人で、スコットランドのデュオ アソシエイツ(The Associates)のビリー(ウィリアム)・マッケンジーだという説があります。
彼は『Stephen, You’re Really Something』(ステファン、君は本当に素晴らしい)(1993年)という曲を作っています(この曲は彼の死後まで発表されなかったようです)。ステファンとは、スティーヴン・モリッシーの事で間違いないでしょう。
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