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<歌詞和訳>Bridge Over Troubled Water (明日に架ける橋) – Simon & Garfunkel 曲の解説と意味も

2020-03-14Simon & Garfunkel 歌詞和訳励まし・力をもらえる歌詞

Simon & Garfunkel – Bridge Over Troubled Water
サイモン・アンド・ガーファンクル – ブリッジ・オーヴァー・トラブルド・ウォーター(邦題:明日に架ける橋)

 

アメリカのフォークデュオ サイモン&ガーファンクルのラストアルバムとなる5作目「Bridge Over Troubled Water」(邦題:明日に架ける橋) に収録されている曲です。

同アルバムの2枚目のシングルとして、1970年1月にリリースされました。

サイモン&ガーファンクルの曲のうち、最もよく知られる曲で、エルヴィス・プレスリーやジャクソン5、スティービー・ワンダー、アレサ・フランクリン等数多くのアーティストにカバーされています。

 

困難に直面する歌詞、ゴスペル風の曲調、ラストアルバムに収録という点で、ビートルズの『Let It Be』と比較される事が多いそうです。

 

歌詞の意味と解釈

タイトル「ブリッジ・オーバー・トラブルド・ウォーター」を訳すと “激流を越える橋” となります。

troubled water は “荒波” を指し、橋で連想する河川の濁流とは異なります。しかし、語感として “荒波を越える橋” ではイマイチなので、ここでは “激流” としました。

また、troubled water は “混乱状態” を指す言葉でもあり、水に限らない、より広範囲な意味をもっています。

さらに、bridge には “懸け橋になる” という動詞の意味もあります。

そういう意味では、「明日に架ける橋」という邦題は、抽象的な「ブリッジ・オーバー・トラブルド・ウォーター」のニュアンスを、上手くくみ取った表現だと思われます。

 

歌詞の内容は、「苦境にいる人を献身的に励ます曲」と受け取れます。

これは、当時ベトナム戦争(1955年~1975年)で疲弊していたアメリカの人々に響いたと言われています。

一方で、ドラッグに関するものという解釈もあります(詳細は和訳の後に掲載しています)。

 

歌詞と和訳

Written by Paul Simon

When you’re weary
Feeling small
When tears are in your eyes
I will dry them all
I’m on your side
When times get rough
And friends just can’t be found

君が生きる事に疲れ
惨めな気持ちになり
思わず涙ぐんでしまう時
僕はその涙を消してあげるよ。
僕は君の側にいる
辛い時も
友達が見つからない時も

 

weary 疲れた、退屈な

 

Like a bridge over troubled water
I will lay me down
Like a bridge over troubled water
I will lay me down

激流を越える橋のように
僕がこの身を捧げるよ
激流を越える橋のように
僕がこの身を捧げるよ

 

lay me down 「横たわる」「眠りに就く」という意味ですが、”橋” にかかっている(橋になる) 事を表現していると解釈し、上記のように訳しました。

 

When you’re down and out
When you’re on the street
When evening falls so hard
I will comfort you
I’ll take your part
When darkness comes
And pain is all around

君がどん底にいる時
帰る家を無くした時
夕暮れが辛いものになった時
僕が君を慰めてあげよう
君の支えになるよ
暗闇が訪れ
あたり一面が苦しみに変わる時も

 

down and out 落ちぶれ果てて、ノックダウンされて、どん底で
on the street 路上で、路上生活をして
take one’s part 役目を果たす、支持する、味方する

 

Like a bridge over troubled water
I will lay me down
Like a bridge over troubled water
I will lay me down

激流を越える橋のように
僕がこの身を捧げるよ
激流を越える橋のように
僕がこの身を捧げるよ

 

Sail on Silver Girl
Sail on by
Your time has come to shine
All your dreams are on their way
See how they shine, oh
If you need a friend
I’m sailing right behind

銀の少女(時間の流れの中を生きる少女)よ、船を出せ
船を出すんだ
輝き出す君の人生に沿って。
君の夢はその先にある
ほら、あんなにも輝いている、あぁ
友達が欲しければ
僕がすぐ後ろからついて行くよ

 

Silver Girl この曲の中で最も意味がわからない言葉です。ポールによると後に妻となる女性ペギーの髪に白髪を発見した事を冗談めかして言った言葉がもとになっているそうです。()内は、それをくみ取って私なりに解釈した訳です。

 

Like a bridge over troubled water
I will ease your mind
Like a bridge over troubled water
I will ease your mind

激流を越える橋のように
君の心を和らげよう
激流を越える橋のように
君の心を和らげよう

 

ease 楽、安心、安心させる、ゆるむ

 

 

言葉の解説と考察

人を励ます時、「橋になる」という表現はあまり一般的ではありません。

「橋になる」というのは、「君を守る」とか「君を導く」のではなく、「君が困難を乗り越える為の、道具になる」というニュアンスだと思われます。

となると、「疲弊した大衆に向けて、アーティストとして音楽で貢献する」あるいは「愛する人への精一杯の献身」ととらえるのが自然だと考えられます。

 

別の解釈として、僕(I) は、使用者(you)を「現実の向こう側への橋渡しとなる」ドラッグである、という解釈もあります。
silver girl という不自然な言葉を「注射針」と見なす事もできます。

私がこの投稿をする際、当初、このドラッグ説は無視しようと考えていました。しかし、訳を進めていくうちに最後のフレーズ「I will ease your mind」について、それまでの文脈から考えてぴったりくる訳が思い浮かびませんでした。
(橋は「安らぎ」を与えてくれる存在ではないはずなので)

反対に、ドラッグ説ですと「安らぎ」はぴったりします。

また、ポールの “陰や毒のある” 作風から言っても、この解釈も無理なく受け取れてしまいます。

 

とはいえ、この曲は「励ましの歌」として多くの人々に力を与えた事は確かです。

ポールの当初の意図とは別に、この曲は「献身的な励ましの歌である」とリスナー視点で受け取るべきではないでしょうか。

 

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

Bridge Over Troubled Water(邦題:明日に架ける橋 1970年)

 

ラストアルバムとなる5thアルバム。グラミー賞では6部門を獲得し、現在までに2,500万枚以上売れている、モンスターアルバムです。

 

The Best Of Simon & Garfunkel(邦題:サイモン&ガーファンクルのすべて 1999年)

 

代表曲を網羅した、全20曲収録のベストアルバムです。

 

 

タイトルの由来

タイトル「Bridge Over Troubled Water」は素晴らしい表現だと思いますが、これには参考となった曲があるそうです。

伝統的なゴスペルソング「Mary Don’t You Weep」を、ゴスペルグループ The Swan Silvertonesが歌ったバージョンです。

そこには、メンバーであるクロード・ジーターが付け加えた「I’ll be a bridge over deep water if you trust in my name」という歌詞があり、ポールはそこからインスピレーションを得たそうです。

そして、ジーターに対して著作権も支払われたと言います。

 


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