<歌詞和訳>Dark Necessities – Red Hot Chili Peppers 曲の解説と意味も
Red Hot Chili Peppers – Dark Necessities
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ – ダーク・ネセシティーズ
アメリカのロックバンド レッド・ホット・チリ・ペッパーズの11thアルバム「The Getaway」に収録されている曲です。
同アルバムの先行シングルとして、2016年5月にリリースされました。
同アルバムは、長年作品のプロデュースを行っていたリック・ルービンのもとを離れ、デンジャー・マウスをプロデューサーに迎えました。
また、ミックスには、レディオヘッドの6人目のメンバーとも言われるナイジェル・ゴドリッチを起用しています。
同曲はデンジャー・マウスとの共作曲で、キーボード等が効果的に使われた丁寧な音作りは、従来の曲と雰囲気が大きく異なります。
Danger MouseことBrian Joseph Burton
歌詞の意味と解釈
タイトルの「ダーク・ネセシティーズ」とは、訳すと “闇の必需品" となります。
ここでいう “闇" とは、人生における失敗や罪悪、または負の感情を指すと思われます。
そして、闇は必要なものであり、「闇があるからこそ人生を輝かせる事ができる」というのが、この曲のテーマのようです。
また、アンソニー・キーディスにとって “闇" とは過去のドラッグ中毒でもあり、歌詞にはドラッグを示唆する表現も多くあります。
ここでは、忘れ去りたい経験を「自分を構成する一部」(Dark necessities are part of my design)として、受け入れています。
ドラッグ経験に向き合った曲という事では、『Under The Bridge』や『Otherside』『Scar Tissue』など系列にあるといえます。
「昼間に見えなくなってしまう月の光に思いを馳せる」冒頭部分は、見事な詩だと思います。
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歌詞と和訳
Written by Danger Mouse, Josh Klinghoffer, Flea, Chad Smith & Anthony Kiedis
Coming on to the light of day we got
Many moons that are deep at play so I
Keep an eye on the shadow smile
To see what it has to sayYou and I both know
Everything must go away
What do you say?
昼の光が辺りを包み
たくさんの月が遊びに耽る
その隠れた微笑みに目を凝らす
その意味するものが知りたくて
君も俺もわかっている
すべては消え失せていく。
君はどう思う?
・keep an eye on 目を離さない、見張る
Spinning knot that is on my heart is like a
Bit of light and a touch of dark you got
Sneak attack from the zodiac
But I see your fire sparkEat the breeze and go
Blow by blow and go away
What do you say?
Yeah
心の中にある固い結び目は
闇を照らす小さな光なんだ。
十二星座に居場所を奪われた君(月)、
でも俺には君の明かりが見える
風を受けて進む
ひたすら吹かれ、どこまでも
君はどう思う?
・spinning knot スピニング・ノット。フライフィッシングで使われる”アーバーノット”の別称らしいです。「固い結び目」を表現していると思われます。
・sneak attack 奇襲、だまし討ち
・zodiac ゾディアック、黄道帯・星座の十二宮(天文学や占星術で用いられる)
ここでは you を「月」と解釈しています。また、ゾディアック事件(1968~74年にサンフランシスコで発生した未解決の連続殺人事件)を指しているという解釈もあります。
・breeze そよ風、騒ぎ、燃え殻
上記では風と訳していますが、eat the breezeはドラッグの接種を指しているかもしれません
・blow by blow 「詳細な説明」という意味ですが、ここではblowを素直に風に吹かれる様子として解釈しました
You don’t know my mind
You don’t know my kind
Dark necessities are part of my design andTell the world that I’m
Falling from the sky
Dark necessities are part of my design
君には俺の気持ちがわからない
俺がどんな奴かわかっていない
消せない闇は、俺を形作る一部
俺は空から落ちているんだと
世界中に伝えてくれよ。
消せない闇は、俺を形作る一部
Stumble down to the parking lot you got
No time for the afterthought they’re like
Ice Cream for an Astronaut
Well that’s me looking for weTurn the corner and
Find the world at your command
Playing the hand
Yeah
駐車場まで必死に向かって
付け加える暇もなく
宇宙飛行士のアイスクリームみたいさ。
“俺ら" を探しているのは、この俺なんだ
その角を曲がり
指示されるままに、世界を見つけ
役を演じる
そうだろ
・parking lot 駐車場
・Ice Cream for an Astronaut 宇宙飛行士のアイスクリーム。フリーズドライされた宇宙食のアイスクリームを指し「味気ないもの」や「変わらず保管されたもの」の例えかもしれません。
または、「嗜好品に飢えた宇宙飛行士の様子と薬物中毒の症状を重ね合わせている」と解釈する事もできます。
Astronaut Vanilla Ice Cream Sandwich (One Serving Pouch) by Backpacker’s Pantry
・afterthought あとからの思い付き、再考、付け足し
・looking for we weをweed(ハッパ)と読み取ることもできます。
または、自分の中にある光と闇(表と裏)を”We”総称している、とも解釈できます
・play one’s hand 手持ちのカードを有効に使う、行動を起こす、役割を担う
You don’t know my mind
You don’t know my kind
Dark necessities are part of my designTell the world that I’m
Falling from the sky
Dark necessities are part of my design
君には俺の気持ちがわからない
俺がどんな奴かわかっていない
消せない闇は、俺を形作る一部
俺は空から落ちているんだと
世界中に伝えてくれよ。
消せない闇は、俺を形作る一部なんだ
Do you want this love of mine?
Darkness helps us all to shine
Do you want it, do you want it now?Do you want it all the time?
But darkness helps us all to shine
Do you want it, do you want it now?
俺のこの愛が欲しいかい?
闇は、俺達が輝くのを助けてくれる
欲しいだろ、今欲しいだろ?
いつだって欲しいだろ?
だけど、闇は俺達が輝くのを助けてくれる
欲しいだろ、今欲しいだろ?
Pick you up like a paperback with the
Track record of a maniac so I
Move it in and we unpack
It’s the same as yesterdayAny way we roll
Everything must go away
What do you say?
Yeah
狂人的な記録が書かれた文庫本みたいに
君を手にとって
持ち出し、封を解く
昨日と同じだ
どのみち、俺らがやっている事は
全て消え失せる
どう思う?
・track record 実績、業績
You don’t know my mind
You don’t know my kind
Dark necessities are part of my designTell the world that I’m
Falling from the sky and
Dark necessities are part of my design
君には俺の気持ちがわからない
俺がどんな奴かわかっていない
消せない闇は、俺を形作る一部
俺は空から落ちているんだと
世界中に伝えてくれよ。
消せない闇は、俺を形作る一部なんだ
Ah-ah-ah
Ah-ah
Ah-ah-ah
Ah-ah
Ah-ah-ah
Ah-ah
Ah-ah-ah
Ah-ah
収録アルバム
アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。
The Getaway(2016年)
プロデューサーにデンジャー・マウス、ミックスにレディオヘッドの第6のメンバーともいわれるナイジェル・ゴドリッチを迎えて制作された11thアルバム。これまでにないエレクトロ風味の繊細な音作りが新鮮なアルバムです。
アンソニーの自伝。家族や仲間、赤裸々な告白
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