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<歌詞和訳>Sweet Child O’ Mine – Guns N’ Roses 曲の解説と意味も

2022-09-25Guns N' Roses 歌詞和訳[恋愛] 不朽のラヴソング,[生き方] 新たな出発/転機,★★★★★ (いい歌詞)

Guns N’ Roses – Sweet Child O’ Mine
ガンズ・アンド・ローゼズ – スウィート・チャイルド・オブ・マイン

 

アメリカのハードロックバンド ガンズ・アンド・ローゼズの1stアルバム「Appetite for Destruction」(="破壊への欲求"の意味 1987年リリース) に収録されている曲です。

同アルバムの3枚目のシングルとしてリリースされ、バンド初の(現時点で唯一の)全米シングルチャート1位を獲得しました。

 

思わず引き込まれるイントロのギターが印象的ですが、これはスラッシュが適当に弾いていたものを、アクセルが気に入り、曲に発展させたものだそうです。

しかし、スラッシュ自身はこの曲を気に入っていないと発言しています(ロック志向のスラッシュにとってこの曲はポップ過ぎるのでしょうか?)。

また、この曲はラジオ局向けにギターソロなどが取り除かれた短縮バージョンも用意されましたが、アクセルはそれについて嫌悪感を露にしています。

 

なお、この曲は、アクセル・ローズが当時の恋人エリン・エヴァリーに捧げた曲と言われています。

リハーサルの風景を撮影したミュージックビデオには当時のメンバーの恋人全員が映っているそうです(全員美人過ぎます…)。

 

歌詞の意味と解釈

タイトルを正式に表記すると「Sweet Child Of Mine」となります。

ChildをBabyと同じような"恋人への呼びかけ"と解釈すれば、タイトルは"私の素敵な恋人“と訳せますが、歌詞に登場する子供時代(Childhood)を考えると、Childには"恋人"と"自分の子供時代"、2つの意味が込められているように思われます。
(それが正しいかわかりませんが、ここではそのように解釈して訳を進めていきます)

 

歌詞の内容は、「目の前にいる恋人を見ると、自分の子供時代を思い出し、感傷的な気分になる」というものです。

この曲は恋人へのラヴソングというだけでなく、恋人を通して自分の過去と対峙し、そこから先(未来)へ向かっていく、自分の内面の動きが焦点になっていると思われます。

それらを踏まえ、タイトルを含むサビのパートは「俺の大切な思い出。俺の大切な恋人」と訳させていただきました。

 

(なお、アクセルは当時の恋人エリンと結婚したものの、1年経たずに離婚してしまいます)

 

歌詞と和訳

Written by Steven Adler, Duff McKagan, Izzy Stradlin, Axl Rose & Slash

She’s got a smile that it seems, to me
Reminds me of childhood memories
Where everything was as fresh as the bright blue sky (Sky)
Now and then, when I see her face
She takes me away to that special place
And if I stared too long, I’d probably break down and cry

彼女の微笑みは、俺に
子供の頃を思い出させる
あの頃は、すべてが晴れ渡った青空みたいに新鮮だった
時々、彼女の顔を見ると
俺は特別な場所へ連れていかれてしまう
そして長いこと見つめていると、泣き出してしまいそうになる

 

now and then 時に、時々
stare じっと見る、見つめる、目立っている、凝視
break down 壊れる、決裂する、泣き崩れる

 

Woah-woah-woah
Sweet child of mine
Woah, oh-oh-oh
Sweet love of mine

俺の大切な思い出
俺の大切な恋人

 

She’s got eyes of the bluest skies
As if they thought of rain
I’d hate to look into those eyes and see an ounce of pain
Her hair reminds me of a warm, safe place
Where as a child, I’d hide
And pray for the thunder and the rain to quietly pass me by

彼女の瞳は澄み切った青空のよう
それなのに雨を思わせる
俺は彼女の瞳から、ほんのちょっとの苦しみを見るのも嫌だ。
彼女の髪は俺に、暖かくて安全な場所を思い出させる
子供の頃の俺は、身を隠しては
雷や雨が静かに去っていきますようにと、祈っていた

 

as if ~であるかのように
ounce オンス、少量、わずかの

※子供の頃に怖がっていたrainやthunderは文字通りの雨や雷ではなく、何かの暗喩だと思われます。アクセルは親に虐待されて育ったと言われていますが、彼の幼少期とこの歌詞を結び付けて考えると、rainやthunderが過ぎ去ることを祈る描写は、とても意味深です。また、「彼女の瞳はrainを思わせる」という事は、彼女も彼と同様の辛い過去がある、という事に繋がります。彼が彼女に惹かれ、子供の頃を思い出す理由も、そこにある(同類である)と考えられます。深読みしすぎかもしれませんが。

 

Woah-oh-woah
Sweet child of mine
Ooh-woah, oh-oh-oh
Sweet love of mine

俺の大切な思い出
俺の大切な恋人

 

Woah, oh-oh-oh
Sweet child of mine, ooh, yeah-eh
Ooh-ooh-ooh-ooh
Sweet love of mine

俺の大切な思い出
俺の大切な恋人

 

Where do we go?
Where do we go now?
Where do we go?
Mm-mm, oh, where do we go?
Where do we go now?
Oh, where do we go now? (Where do we go?)
Where do we go? (Sweet child)
Mm-huh, where do we go now?
Ah-yah-yah-yah-yah-yah-yah-yah-oh (Where do we go? Where do we go?)
Ooh, where do we go now? (Where do we go?)
Uh-uh-uh, uh-uh-uh-oh, wow
Where do we go?
Oh-oh, where do we go now?
(Oh) Where do we go, oh-oh-oh-oh? (Oh, wow)
Where do we go now?
Where do we go?
Woah-oh, where do we go now?
No, no, no, no, no, no, no
Sweet child
Sweet child of mine

俺たちはどこに行こうか?
俺たちはどこへ行けばいい?

なあ、俺たちはどこに行こうか?
俺たちはどこへ行けばいい?
俺の大切な思い出
俺の大切な恋人

 

※この曲のエンディングパートはプロデューサーの提案によって付け加えられたもので、アクセルが苦し紛れに言った「where do we go?」という言葉を、そのまま歌詞に採用した、と言われています。そう考えると、それほど深い意味は無いのかもしれません。

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

Appetite for Destruction(1987年)

1987年にリリースされたデビューアルバム。全米アルバムチャート初登場187位から50週後に1位に登り詰め、全世界で3000万枚以上を売ったモンスターアルバム。
アルバムタイトルの元となったジャケットは物議を醸して発禁となり、アクセルのタトゥーを模した現ジャケットに差し替えられました。

 

Greatest Hits(2004年)

これまでのリリースされたアルバム3枚、ミニアルバム1枚、カバーアルバム1枚、そしてサントラ提供曲から1曲と、万遍なく収録されたベストアルバムです。