【ジャンル解説】ソフトロック(Soft Rock)
音楽ジャンルを歴史と一緒にわかりやすくまとめました。
Soft Rock:ソフトロックとは何か
始まり:1960年代後半
詳細解説
ソフトロックの定義は日本と海外で異なる。また、日本国内でも定義はあいまいである。
日本で共通しているのは、ツボを押さえた美しいメロディやコーラスや、どこか懐かしさを感じさせる心地よいサウンドである。そこから、サイケデリックな作品を含める場合や、歌謡曲的な作品を含める場合があり、区分があいまいになっている。
ソフトロックのルーツとして挙げられるのは、1960年から活躍したゾンビーズやバート・バカラック、ビーチボーイズの「ペット・サウンズ」、フィル・スペクター(ビートルズなどを手掛けたプロデューサー)等の作品群である。
また、日本のこのようなソフトロック解釈は海外にも一部で広がりを見せ、”サンシャイン・ポップ”の呼称がつけられていると言う。
なお、海外版のソフトロックについてウィキペディアを見た限りでは、ソフトロックには”ライトロック”(Lite Rock)の別名もあり、カーペンターズやエルトン・ジョン、イーグルス、ビー・ジーズ、ジャーニー、シカゴなどを指すようである。
ロックのように力み過ぎない、ゆったりとしたテンポと心地よいメロディのポップスやロックをソフトロックと呼ぶようである。
代表的アーティスト
※日本国内でのソフトロック解釈
・ゾンビーズ(The Zombies 活動期間:1962-1968, 1991, 1997, 2001-)
・アソシエイション(The Association 活動期間:1965-)
・ロジャー・ニコルズ(Roger Nichols 1940-)
・ミレニウム(The Millennium 活動期間:1968)
・サジタリウス(Sagittarius 活動期間:1967-69 ※スタジオミュージシャンのユニットで、アルバムリリース以外の活動は無かったようです)
動画(全部で6作品)
ソフトロックの定義はこの作品にあると言えるでしょう。
音楽ジャンル解説の目次はコチラ
ソフトロックとは、耳に心地よいメロディやハーモニーを奏でる懐かしいロック(ポップ)作品を指すが、その定義はあいまいである。
ソフトロックは、あるジャンルやムーヴメントではなく、60年代~70年代に埋もれがちだったポップミュージックの名作を、80年代以降にリスナーが再評価する動き、とも言える。
ソフトロックの元祖としてビーチ・ボーイズのアルバム「ペット・サウンズ」が挙げられる。ソフトロックの作品は、音楽制作のプロ集団がスタジオで作り上げた作品を指す事が多い。