【ジャンル解説】フォーク(Folk)/フォークロック(Folk Rock)
音楽ジャンルを歴史と一緒にわかりやすくまとめました。
Folk:フォークとは何か
始まり:1940年代アメリカ
詳細解説
1940年代のアメリカで民謡(フォークソング)をアレンジして歌うプロのミュージシャンが多く現れた。次第にオリジナル曲が歌われるようになり、60年代頃にはオリジナル曲が中心になっていったという。
フォークソングにとって歌詞は重要な位置を占める。歌詞のテーマは、生活苦や社会的な意見などが多く、反戦や人種差別反対などメッセージ性の強い歌を”プロテストソング”と呼ぶ。
フォークソングは次第に全米に広がり、60年代に入るとボブ・ディラン、ピーター・ポール&マリーなどのアーティストが登場し人気を博した。
フォークミュージックの演奏はアコースティックギターが中心だが、バンジョーやウッドベースなどもよく使われていたという。
Folk Rock:フォークロックとは何か
起源:1960年代アメリカ
1964年の、ビートルズらイギリスアーティストのアメリカ進出(ブリティッシュ・インヴェイジョン)に影響を受け、ボブ・ディラン、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、バーズなどのミュージシャンはエレキギターなどの電子楽器を取り入れた編成で演奏するようになる。これらは”フォークロック”と呼ばれるようになった。しかし、従来のフォークのファンからは音楽的堕落などと非難される事もあったという。
代表的なアーティスト
【フォークシンガー】
・ウッディ・ガスリー(Woody Guthrie 1912-1967)
・レッドベリー(Leadbelly 1888-1949)
・ボブ・ディラン(Bob Dylan 1941-)
・ピーター・ポール&マリー(Peter,Paul and Mary 活動期間:1961-1970, 1978-2009)
・ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell 1943-)
・ママス&パパス(The Mamas & the Papas 活動期間:1965-1968, 1971-1972)
【フォークロック】
・ニール・ヤング(Neil Young 1945-)
・ザ・バーズ(The Byrds 活動期間:1964-1973)
・フェアポート・コンヴェンション(Fairport Convention 活動期間:1967-1979, 1985-)
・ティム・バックリィ(Tim Buckley 1947-1975)
動画(全部で11作品)
音楽ジャンル解説の目次はコチラ
フォークソングとは、元々は民謡や民俗音楽を指す。1940年頃より、プロのミュージシャンがそれらを独自のアレンジで歌うようになり、次第に生活の事や社会的なメッセージを込めたオリジナル曲が歌われるようになった。
フォークミュージックの演奏はアコースティックギターを中心とした生楽器である。ロックの影響を受け、エレキギターなどの電子楽器も用いられるようになり、そちらは”フォークロック”と呼ばれた。