<歌詞和訳>Taxman – The Beatles 曲の解説と意味も
The Beatles – Taxman
ザ・ビートルズ – タックスマン
ザ・ビートルズの7thアルバム「Revolver」(1966年) に収録されている曲です。
ジョージ・ハリスンの作品(一部ジョン・レノンが手伝ったと言われています) で、リードボーカルもジョージです。
また、ポールがギターソロを含むリードギターを弾いています。
歌詞の意味と解釈
歌詞は、イギリスで富裕層に課せられていた最高税率95%という高い税率に対する不満から、書かれたものだそうです(確かに高い!)。
タイトルの「タックスマン」を訳すと"税務官“、"税金取り立て人“といった言葉が当てはまりますが、下の和訳ではそのままタックスマンとさせていただきました。
歌詞と和訳
Written by Lennon-McCartney
One, two, three, four
One, two… (One, two, three, four)
1,2,3,4
1,2
Let me tell you how it will be
There’s one for you, nineteen for me'Cause I’m the taxman
Yeah, I’m the taxman
税金の仕組みを教えましょう
あなたの取り分が1、私が19です
なぜなら私はタックスマン
そう、私はタックスマンなのです
Should five percent appear too small
Be thankful I don’t take it all'Cause I’m the taxman
Yeah, I’m the taxman
5%では少な過ぎるとお思いですね?
全部とられないだけでも感謝しなさい
なぜなら私はタックスマン
そう、私はタックスマンなのです
・appear 現れる、世に出る、思われる
If you drive a car, car, I’ll tax the street
If you try to sit, sit, I’ll tax your seat
If you get too cold, cold, I’ll tax the heat
If you take a walk, walk, I’ll tax your feet
車を運転するなら、道路に税金をかけます
座るなら、椅子に税金をかけます
寒くなれば、熱に税金をかけます
散歩するなら、あなたの足に税金をかけましょう
Taxman
'Cause I’m the taxman
Yeah, I’m the taxman
タックスマン
なぜなら私はタックスマン
そう、私はタックスマンなのです
Don’t ask me what I want it for
(Haha, Mr. Wilson)
If you don’t want to pay some more
(Haha, Mr. Heath)'Cause I’m the taxman
Yeah, I’m the taxman
税金を何に使うかなど、聞いてはいけません
(ハハ、ミスター・ウィルソン)
これ以上とられたくなければね
(ハハ、ミスター・ヒース)
・Mr.Wilson Mr.Heath ウィルソンとヒースは当時の英国首相と野党の党首の名前です。
Now my advice for those who die
(Taxman!)
Declare the pennies on your eyes
(Taxman!)Cause I’m the taxman
Yeah, I’m the taxmanAnd you’re working for no one but me (Taxman!)
死んでいく人にも忠告しなければ
(タックスマン!)
まぶたに乗せた硬貨も申告してください
(タックスマン!)
なぜなら私はタックスマン
そう、私はタックスマンなのです
あなた方は、我々の為に働いているのです
・declare 宣言する、申告する、公表する
・the pennies on your eyes 目の上のペニー。100ペニーで1ポンドになります。
死者のまぶたの上に硬貨を乗せるのは、あの世への通行料とする風習(冥銭 wikipedia)のようです。
BEATLES ビートルズ (デビュー60周年) – REVOLVER ALBUM COVER/Tシャツ/メンズ 【公式/オフィシャル】
日本の最高税率は?
日本の所得税の最高税率は45%(2037年までは復興特別所得税が別途 所得税率×2.1%)。それに加え、個人住民税の所得割が10%(一律) かかり、合計すると55.945%となります。
ちなみに、最高税率となるのは課税所得4,000万円超の部分からです。
イギリスでは最高98%だったこともあるそうですが、それに比べると日本は低いかもしれません。
とはいえ、それだけの税率になるのは一部の富裕層だけなので、私が心配する必要は全くないのですが…。
収録アルバム
アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。
Revolver(1966年)
アート性を一段と高めた7作目のオリジナルアルバムです。