<歌詞和訳>Misery – The Beatles 曲の解説と意味も
The Beatles – Misery
ザ・ビートルズ – ミザリー
ザ・ビートルズの1stアルバム「Please Please Me」(1963年) に収録されている曲です。
もともとは、当時人気だったイギリスの歌手ヘレン・シャピロ(ビートルズは彼女のツアーに参加していました)の為に、ジョンとポールが共同で書いた曲です。
Ultimate Helen Shapiro (the EMI Years)
結局、歌詞が暗いという理由でヘレンには採用されず、代わりにケニー・リンチ(ビートルズと同様にヘレンのツアーに参加)が自身のシングルとしてリリースしました。
歌詞の意味と解釈
「ミザリー」(惨めさ、不幸、苦しみ)というタイトルですが、この曲のミザリーの原因は「恋人との別れ」です。
失恋はいつの時代も辛く苦しいものですが、それにしても、主人公の嘆き方は大げさな気がします。
曲調もタイトルのわりに軽快で、シリアスさは感じられません。
若い女性歌手に提供する曲だった事を考ると、この曲はコミカルな曲なのでは、という気がします。
歌詞と和訳
Written by Lennon-McCartney, Paul McCartney & John Lennon
The world is treating me bad, misery
世間が僕に辛く当たるんだ、惨めだね
I’m the kind of guy
Who never used to cry
The world is treating me bad, misery
僕は何があっても
涙なんか見せない、そんな男さ
なのに世間は僕に辛く当たる、惨めだね
I’ve lost her now for sure
I won’t see her no more
It’s gonna be a drag, misery
間違いなく、彼女とは終わったんだ
もう彼女と会う事もない
ずっと引きずることになりそうさ、惨めだね
・for sure 確実に、絶対、もちろん
・drag 引く、引きずり込む、妨げ、重荷
I’m the kind of guy
Who never used to cry
The world is treating me bad, misery
僕は何があっても
涙なんか見せない、そんな男さ
なのに世間は僕に辛く当たる、惨めだね
I’ll remember all the little things we’ve done
Can’t she see she’ll always be the only one, only one
二人がしてきたことは、どんな小さな事だって忘れない
彼女にはわからなかったのか、いつだって彼女は、僕のかけがえのない人だという事を
Send her back to me
'Cause everyone can see
Without her I will be in misery
彼女を返してくれよ
誰にでもわかるはずさ
彼女がいなけりゃ、僕はどれほど惨めなのか
I’ll remember all the little things we’ve done
She’ll remember and she’ll miss her only one, lonely one
二人がしてきたことは、どんな小さな事だって忘れない
彼女もきっと忘れずに、かけがえのない、哀れな男を恋しがるのさ
Send her back to me
'Cause everyone can see
Without her I will be in misery (Oh oh oh)
In misery (Ooh ooh)
My misery (La la la la la la)
Misery
彼女を返してくれよ
誰にでもわかるはずさ
彼女がいなけりゃ、僕はどれほど惨めなのか
惨めなのか
僕は惨めさ
惨めなんだ
ケニー・リンチのカバーバージョン
結果として彼が、最初にビートルズの曲をカバーしたアーティストになりました。
収録アルバム
アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。
Please Please Me(1963年)
既発のシングル4曲に、たった1日で録音した10曲(ほぼ一発録り)を加えて完成させたという、記念すべき1stアルバムです。14曲中6曲がカバー曲です。