<歌詞和訳>Wanna Be Startin’ Somethin’(スタート・サムシング) – Michael Jackson 曲の解説と意味も
Michael Jackson – Wanna Be Startin’ Somethin’
マイケル・ジャクソン – ワナ・ビー・スターティン・サムシン
マイケル・ジャクソンの6thアルバムで、人類史上最も売れた(※)とされているアルバム「Thriller」(1982年) のオープニングトラックです。
同アルバムからの4枚目のシングルとしても、1983年にリリースされました。
※アルバム「スリラー」の売上枚数には諸説あり、2017年に全米での総売り上げが3300万枚(ストリーミング配信含む)を記録したことがアメリカレコード協会(RIAA)によって認定されています(33×プラチナディスク)。
所属レコード会社のソニー・ミュージックレコーズによると全世界の総売り上げは1億5000万枚以上とされていますが、その数字は「Thriller」という曲名が入ったすべてのアルバム・シングルの総計なのでは?との見方(the true sales of Michael Jackson’s Thriller)もあります。
英語版wikipediaで集計されているbest-selling albumsを見ても、7000万枚前後が妥当と思われます。
歌詞の意味と解釈
タイトルを直訳すると「何かを始めたい」となりますが、歌詞の大部分はマスコミなど、マイケルを苛立たせている者たちに対する批判です。
雑誌を売る為に、子供を養うために(という口実で)、有名人に近づいては「何か事を起こしたい」と考えているメディア、マスコミ、パパラッチ、グルーピー。
日頃の鬱憤を晴らすかの如く、歌詞ではそれらを容赦なくこき下ろしています。
その一方、終盤では「自信を失いかけているリスナーを鼓舞する」ような内容になっており、若干整合性に欠けているところがあります。
この曲はもともと姉のラトーヤ・ジャクソンの為に、彼女が抱えていたトラブルについて書かれたものらしく、それが影響しているのかもしれません。
歌詞と和訳
Written by Michael Jackson
I said you wanna be startin’ somethin’
You got to be startin’ somethin’
(×2)
It’s too high to get over (Yeah, yeah)
You’re too low to get under (Yeah, yeah)
You’re stuck in the middle (Yeah, yeah)
And the pain is thunder (Yeah, yeah)
(×2)
厄介ごとを起こしたいんだろ
アンタらは厄介ごとを起こしたいんだ
乗り越えるには高すぎるそれら
潜り抜けるには低すぎるアンタら
真ん中でもがくアンタらは
天罰のような痛みを味わうのさ
I took my baby to the doctor with a fever
But nothin’ he found
By the time this hit the street
They said she had a breakdownSomeone’s always tryin’
To start my baby cryin’
Talkin’, squealin’, lyin’
Sayin’ you just want to be startin’ somethin’
熱が出た恋人を、医者に連れて行ったけど
診断は異常無し。
そして噂が広まる頃には
彼女はすっかりイカレてるんだってさ
いつも誰かが
僕の大事な人を泣かそうとしてる
しゃべくり、裏切り、嘘をつき
アンタらは厄介ごとを起こしたいだけ
・by the time ~までに、~の頃に
・squeal 悲鳴、密告、抗議、密告する
I said you wanna be startin’ somethin’
You got to be startin’ somethin’
(×2)
It’s too high to get over (Yeah, yeah)
You’re too low to get under (Yeah, yeah)
You’re stuck in the middle (Yeah, yeah)
And the pain is thunder (Yeah, yeah)
(×2)
厄介ごとを起こしたいんだろ
アンタらは厄介ごとを起こしたいんだ
乗り越えるには高すぎるそれら
潜り抜けるには低すぎるアンタら
真ん中でもがくアンタらは
天罰のような痛みを味わうのさ
You love to pretend that you’re good
When you’re always up to no good
You really can’t make him hate her
So your tongue became a razorSomeone’s always tryin’
To keep my baby cryin’
Treacherous, cunnin’, declinin’
You got my baby cryin’ (Hee)
良からぬ事をする時に限って
アンタらはいい人ぶる
彼(僕)が彼女を嫌うようにするなんてできない
だからアンタらの口はどんどん悪くなる
いつも誰かが
僕の大事な人を泣かそうとしてる
不誠実で、狡猾で、落ち目のくせに
大事な人を泣かせるんだ
・up to no good 良からぬことをたくらむ
・razor 剃刀。「tongue like a razor blade=口が悪い」
・treacherous 不誠実な、当てにならない
・cunning ずるい、狡猾な
・decline 沈む、衰える、終わりに向かう、断る
I said you wanna be startin’ somethin’
You got to be startin’ somethin’
(×2)
It’s too high to get over (Yeah, yeah)
You’re too low to get under (Yeah, yeah)
You’re stuck in the middle (Yeah, yeah)
And the pain is thunder (Yeah, yeah)
(×2)
厄介ごとを起こしたいんだろ
アンタらは厄介ごとを起こしたいんだ
乗り越えるには高すぎるそれら
潜り抜けるには低すぎるアンタら
真ん中でもがくアンタらは
天罰のような痛みを味わうのさ
You’re a vegetable (You’re a vegetable)
You’re a vegetable (You’re a vegetable)
Still they hate you (Still they hate you)
You’re a vegetable (You’re a vegetable)
You’re just a buffet (You’re just a buffet) (You’re a vegetable)
You’re a vegetable (You’re a vegetable)
They eat off of you (They eat off of you) (You’re a vegetable)
You’re a vegetable, aaow!
アンタらは野菜
アンタらは野菜さ
みんな嫌ってる
アンタらは野菜
アンタらはただのビュッフェ
アンタらは野菜
みんなに喰われちまう
アンタらは野菜さ
・buffet ビュッフェ、立食、軽食堂、打撃、打ちのめす
※「you’re a vegetable」の意味がよくわかりません。「野菜(マスコミ)はみんなから食べられているけど好かれてはいない」と解釈しました。
一方、Youを自分、Theyをマスコミと考えて「僕はマスコミの餌食になっている無力な野菜だ」という解釈もできなくはありません。
Billie Jean is always talkin’ when nobody else is talkin’
Tellin’ lies and rubbin’ shoulders
So they called her mouth a motorSomeone’s always tryin’
To start my baby cryin’
Talkin’, squealin’, spyin’
Sayin’ you just want to be startin’ somethin’
みんなが黙ってるときも、ビリー・ジーンはしゃべり続けてる
嘘をついて、関係を持って
みんな彼女の口はモーターだと言ってる
いつも誰かが
僕の大事な人を泣かそうとしてる
しゃべって、裏切り、見張りをし
アンタらは厄介ごとを起こしたいだけ
・Billie Jean ビリー・ジーン。同じアルバムに収録されている、マイケル最大のヒット曲『Billie Jean』に登場する女性。同曲では有名人と"関係"をもって近づこうとするグルーピーとして描かれています。
・rub shoulder with 有名人と付き合う、交際する
I said you wanna be startin’ somethin’
You got to be startin’ somethin’
(×2)
It’s too high to get over (Yeah, yeah)
You’re too low to get under (Yeah, yeah)
You’re stuck in the middle (Yeah, yeah)
And the pain is thunder (Yeah, yeah)
(×2)
厄介ごとを起こしたいんだろ
アンタらは厄介ごとを起こしたいんだ
乗り越えるには高すぎるそれら
潜り抜けるには低すぎるアンタら
真ん中でもがくアンタらは
天罰のような痛みを味わうのさ
You’re a vegetable (You’re a vegetable)
You’re a vegetable (You’re a vegetable)
Still they hate you (Still they hate you)
You’re a vegetable (You’re a vegetable)
You’re just a buffet (You’re just a buffet) (You’re a vegetable)
You’re a vegetable (You’re a vegetable)
They eat off of you (They eat off of you) (You’re a vegetable)
You’re a vegetable, aaow!
アンタらは野菜
アンタらは野菜さ
みんな嫌ってる
アンタらは野菜
アンタらはただのビュッフェ
アンタらは野菜
みんなに喰われちまう
アンタらは野菜さ
If you can’t feed your baby (Yeah, yeah)
Then don’t have a baby (Yeah, yeah)
And don’t think maybe (Yeah, yeah)
If you can’t feed your baby (Yeah, yeah)
You’ll be always tryin’
To stop that child from cryin’
Hustlin’, stealin’, lyin’
Now baby’s slowly dyin’
そんな事しなきゃ子どもを育てられないんなら
子どもなんか持つな
いい加減な事を考えるな。
そんな事しなきゃ子どもを育てられないんなら
子どもを泣き止ませる為に
アンタらはいつだって
騙して、盗み、嘘をつく
それがゆっくり子どもを死なせていくんだ
・maybe もしかすると、あるいは、~したらどうですか、かもしれないが
・hustle てきぱきやる、急がせる、不正手段で生計を立てる、騙す、詐欺
I said you wanna be startin’ somethin’
You got to be startin’ somethin’
(×2)
It’s too high to get over (Yeah, yeah)
You’re too low to get under (Yeah, yeah)
You’re stuck in the middle (Yeah, yeah)
And the pain is thunder (Yeah, yeah)
(×2)
厄介ごとを起こしたいんだろ
アンタらは厄介ごとを起こしたいんだ
乗り越えるには高すぎるそれら
潜り抜けるには低すぎるアンタら
真ん中でもがくアンタらは
天罰のような痛みを味わうのさ
Lift your head up high and scream out to the world
“I know I am someone," and let the truth unfurl (Hee-ha)
No one can hurt you now because you know what’s true
Yes, I believe in me, so do believe in you
まっすぐ上を向き、世界に向かって叫んでみな
「自分はひとかどの人間だ」真実を広めるんだ
誰も君を傷つけられない、君は真実を知っているから
そう、僕は自分を信じる、だから君も自分を信じろ
・unfurl 広げる、翻す、揚げる
Help me sing it
Ma-ma-say, ma-ma-sah, ma-ma-coo-sah
一緒に歌ってくれ
【MICHAEL JACKSON】マイケルジャクソン オフィシャルTシャツ#3 (M)
収録アルバム
アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。
Thriller(1982年)
史上最も売れたアルバムとされている、6thアルバムです。プロデューサー クインシー・ジョーンズとタッグを組んだ3部作の2作目にあたります。
This Is It(2009年)
同名のマイケル・ジャクソンのドキュメンタリー映画のサウンドトラック(本来は「This Is It」と題した世界ツアーが行われる予定でした)。
内容的には代表曲+未発表の新曲『This Is It』というものです。