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<歌詞和訳>Starless – King Crimson 曲の解説と意味も

2022-03-03King Crimson 歌詞和訳[生き方] 孤独/厭世,[表現] 詩的/文学的

King Crimson – Starless
キング・クリムゾン – スターレス

 

プログレッシヴ・ロックを代表するイギリスのバンド キング・クリムゾンの7thアルバム「Red」(1974年)に収録されている曲です。

抒情的な前半部分、中盤の緊張感溢れるタメ、後半の爆発力ある各楽器の応酬。この曲でもって一旦キング・クリムゾンは幕を下ろすわけですが、それにふさわしい名曲となっています。

 

この曲は前作アルバム「Starless And Bible Black」(1974年)収録用にジョン・ウェットンが用意した曲でしたが、他メンバーの意向でボツとなり、タイトルだけが別の曲(Starless And Bible Black)に使われました。

その後、いくつか変更を加えた後に「Starless」とタイトルが短縮された形でアルバム「Red」に収録されました。

 

歌詞の意味と解釈

歌詞は、サビの「スターレス・アンド・バイブル・ブラック」(星一つない、聖書の闇)というフレーズに表れているように、失意や終焉がテーマだと思われます。

作詞を担当したリチャード・パーマーは、「親友同士の決別について」の歌詞だと説明していますが、歌詞はキング・クリムゾンというバンドの幕引きを表現しているようにも受け取れます。

(レコーディングの時、すでにバンド内の人間関係は破綻寸前で、アルバムのジャケット写真も3人揃って撮影できる状況ではなく、メンバー個別に撮られたものを合成しているそうです)

 

なお、「Starless and Bible Black」というフレーズはウェールズの詩人ディラン・トマスのラジオ劇「Under Milk Wood」の一節からとられたものだそうです。


ディラン・トマス: 海のように歌ったウェールズの詩人

 

 

歌詞と和訳

Written by David Cross, Bill Bruford, Robert Fripp, John Wetton & Richard Palmer-James

Sundown dazzling day
Gold through my eyes
But my eyes turned within
Only see

暮れていく、輝かしい日
黄金の光が目に刺さる
しかし、内側に目を向ければ
見えるのは…

 

dazzling まぶしい、目がくらむような、素晴らしい

 

Starless and
Bible black

星一つない
聖書の如き絶対的な闇

 

Old friend charity
Cruel twisted smile
And the smile signals emptiness
For me

旧友からの情け
冷酷でねじれた笑み
その笑みは、私に
空虚を物語っていた

 

charity 慈愛、思いやり、施し、チャリティー
signal シグナル、合図、きっかけ、伝える、合図する

 

Starless and
Bible black

星一つない
聖書の如き闇

 

 

Ice blue silver sky
Fades into grey
To a grey hope that all yearns
To be

凍てついた、青く銀色の空は
次第に灰色へと変わり
心の底から欲した希望も
灰色へと変わる

 

fade 衰える、褪せる、次第に消えていく
yearn 憧れる、切望する

 

Starless and
Bible black

星一つない
聖書の如き闇

 

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

Red(1974年)

 

7枚目のスタジオアルバムで、(最初の)解散前の最後の作品です。研ぎ澄まされた3ピースからなる圧倒的なヘヴィサウンドと、抒情的な側面が融合し、「宮殿」「太陽と戦慄」と並ぶ最高傑作に挙げられる事の多い作品。
また、サウンドの激しさから、ロック/メタル系ミュージシャンからも支持される事が多い作品です。

 

The Condensed 21st Century Guide to King Crimson濃縮キング・クリムゾン〜ベスト・オブ・キング・クリムゾン1969-2003 2006年)

 

タイトル通り1969年「クリムゾン・キング~」から2003年「The Power To Believe」までの楽曲を収録した2枚組ベストアルバム。こちらに収録されている『Starless』は後半の激しいパートがカットされた短縮バージョンの為、『Starless』を聴くのでしたらアルバム「Red」をお勧めします。