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<歌詞和訳>The Court of the Crimson King(クリムゾン・キングの宮殿) – King Crimson 曲の解説と意味も

King Crimson 歌詞和訳[社会] 風刺/抗議,[表現] 詩的/文学的

King Crimson – The Court of the Crimson King
キング・クリムゾン – ザ・コート・オブ・ザ・クリムゾン・キング(邦題:クリムゾン・キングの宮殿)

 

プログレッシヴ・ロックを代表するイギリスのバンド キング・クリムゾンの1stアルバム「クリムゾン・キングの宮殿」(1969年)の表題曲です。

バンド名はこの曲の歌詞(タイトル)からとられたものらしく、クリムゾン・キング(深紅の王)とは本来「血塗られた暴君」的なニュアンスの言葉だそうです。

 

なお、中盤・終盤のインストゥルメンタル・セクションはそれぞれ「The Return Of The Fire Witch」(火の魔女の帰還)、「The Dance Of The Puppets」(操り人形の踊り)というタイトルが付いている為、曲名は「The Court Of The Crimson King (Including “The Return Of The Fire Witch" And “The Dance Of The Puppets")」と表記される事もあります。

 

歌詞の意味と解釈

舞台は古代~中世のとある王国。主人公は長らく牢に繋がれていた奴隷(捕虜?罪人?)と思われます。

歌詞は奴隷が牢から解き放たれる場面から始まり、クリムゾン・キングが治める幻想的な町の様子が、奴隷の視点で描かれていきます。

奴隷視点のストーリーを辿ると、彼が出場する(命懸けの)トーナメント戦や、彼が牢から解放された理由と思われる「彼に負わされた役割」が見えてきます。

 

繁栄を謳歌する権力者と、それによって虐げられる者の構図は、現代社会に通じるところがあり、『21st Century Schizoid Man』や『Epitaph』ほど直接的ではないにしろ、それらと同様の「批判」や「警告」が詞の根底に流れているように感じられます。

 

歌詞と和訳

Written by Peter Sinfield & Ian McDonald

The rusted chains of prison moons
Are shattered by the sun
I walk a road, horizons change
The tournament’s begun
The purple piper plays his tune
The choir softly sing
Three lullabies in an ancient tongue

幾月も(私を)牢へ繋いだ錆び付いた鎖が
太陽の光に打ち砕かれ
道を進むと、視界は移り変わる
トーナメントは始まった
紫の笛吹きは旋律を奏で
聖歌隊が優しく歌うのは
古代語の3つの子守歌…

 

moons 「moon」は月や衛星の意味ですが、詩的な表現としてmonthと同様の意味でも使われるようです。
horizon 地平線、水平線、視野

tournament トーナメント、勝ち抜き試合、馬上試合
choir 聖歌隊

 

For the court of the crimson king, aah
Aah, aah

深紅の王の宮廷に捧げられた

 

 

The keeper of the city keys
Put shutters on the dreams
I wait outside the pilgrim’s door
With insufficient schemes
The black queen chants the funeral march
The cracked brass bells will ring
To summon back the fire witch

町の門番たちは
夢によろい戸をかける
私はあやふやな企てを胸に
放浪者のドアの外で待っている
黒の女王は葬送行進曲を詠唱し
火の魔女を呼び戻す為に

ひび割れた真鍮の鐘が鳴り響くだろう…

 

shutter シャッター、よろい戸
pilgrim 巡礼者、放浪する
insufficient 不十分な
scheme スキーム、計画、たくらみ、体系
chant 歌、歌う、繰り返す、詠唱する
funeral march 葬送行進曲
summon 召喚する、命じる、奮い起こす

 

To the court of the crimson king, aah
Aah, aah

深紅の王の宮殿へ向けて

 

 

The gardener plants an evergreen
Whilst trampling on a flower
I chase the wind of a prism ship
To taste the sweet and sour
The pattern juggler lifts his hand
The orchestra begin
As slowly turns the grinding wheel

庭師は花を踏みつけながら
常緑樹を植え
私はプリズムの船の風を追いかけ
人生の酸いも甘いも味わい

ペテン師が手を上げる合図で
ゆっくりと砥石が回ると
オーケストラは演奏を始める…

 

whilst (=while)~する間、~する一方で
juggler 手品師、ペテン師

 

In the court of the crimson king, aah
Aah, aah

深紅の王の宮殿で

 

On soft gray mornings widows cry
The wise men share a joke
I run to grasp divining signs
To satisfy the hoax
The yellow jester does not play
But gently pulls the strings
And smiles as the puppets dance

静かな灰色の朝、夫を失った者たちは泣き崩れ
賢人たちは皮肉を言い合う
私は例の悪戯を完遂するため
神の合図を掴もうと走る
黄色の道化師は戯れる様子もなく
そっと糸をたぐり寄せ
あやつり人形(私も含まれる?)が踊ると微笑みを浮かべる…

 

widow 未亡人、寡婦
grasp 掴む、捕まえようとする、把握

divine 神の、神聖な、占いをする
hoax だます事、でっち上げ、いたずら
jester 道化師

 

In the court of the crimson king, aah
Aah, aah
Aah, aah

深紅の王の宮殿で

 


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収録アルバム

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In The Court Of The Crimson King(邦題:クリムゾン・キングの宮殿 1969年)

 

キング・クリムゾンの1stアルバムで、プログレッシヴロックの原点にして頂点とも評される、ロック史に残る名盤。ロックファンなら誰もが聴いておくべき作品ですし、個人的にも名曲揃いだと思いますが、4曲目『Moon Child』後半の抽象的なパートなどは正直聴きにくいです(笑)

 

Sleepless: The Concise King Crimson(1993年)

 

1993年にリリースされたベストアルバム。1stアルバム~再結成後のアルバム「Three Of a Perfect Pair」(1984年)までの楽曲を収録。全アルバムを網羅しているわけではなく、代表作「クリムゾン・キングの宮殿」「レッド」「ディシプリン」の割合が多い一方で、「太陽と戦慄」からの収録は無し。名曲『Starless』は後半部分がカットされていたりと、不満はある内容ですが、キング・クリムゾンの雰囲気を軽くなぞるにはよいアルバムかと思います。

 

The Condensed 21st Century Guide to King Crimson濃縮キング・クリムゾン〜ベスト・オブ・キング・クリムゾン1969-2003 2006年)

 

タイトル通り1969年「クリムゾン・キング~」から2003年「The Power To Believe」までの楽曲を収録した2枚組ベストアルバム。キング・クリムゾンといえば1974年のアルバム「レッド」までの楽曲ばかり取り上げられがちですが、再結成以降の楽曲も2枚目でしっかり聴けます。