<歌詞和訳>Holiday – Green Day 曲の解説と意味も
Green Day – Holiday
グリーン・デイ – ホリデイ
アメリカの3人組パンクロックバンド グリーン・デイの7thアルバム「American Idiot」に収録されている曲です。
同アルバムの3枚目のシングルとして、2005年3月にリリースされました。
ミュージックビデオは人気のバラード『Boulevard of Broken Dreams』に続きます。
歌詞の意味と解釈
アルバム「アメリカン・イディオット」は、アルバム1枚がコンセプトを持った “パンク・オペラ" であると同時に、当時のアメリカ ブッシュ政権の強硬・戦争路線を批判する内容となっています。
この「ホリデイ」はその中でも、最も直接的に「ブッシュ批判・反戦」を歌っています。
ちなみにグリーン・デイは、同年にブッシュ政権を批判するコンピレーションアルバム「Rock Against Bush Vol.2」にも楽曲を提供しています。
曲のタイトル「ホリデイ」(=お休み) は、世界情勢がヤバくなっているのに何も考えず・行動も起こさない思考停止のアメリカ人(=アメリカン・イディオット) を皮肉ったものだと言われています。
ここでは、「"お休み" はもう終わりにして、今こそ動き出せ(This is the dawning of the rest of our lives=これが残りの人生の夜明け)」という解釈で、訳させていただきました。
GREEN DAY グリーン・デイ(GREENDAY/グリーンデイ)Tシャツ/american idiot/バンドTシャツ
歌詞と和訳
Written by Billie Joe Armstrong
Say hey!
Hear the sound of the falling rain
Coming down like an Armageddon flame (Hey!)
The shame, the ones who died without a nameHear the dogs howling out of key
To a hymn called “Faith and Misery" (Hey!)
And bleed, the company lost the war today
雨音が聴こえる
アルマゲドンの戦火みたいに降って来る
無念だ、名も知らず死んでいった人達よ
調子はずれに犬どもが吠えるのは
「信仰と苦難」の讃美歌
血が流れ、企業は今日戦争に負けた
・armageddon アルマゲドン、最終戦争、大決戦
・shame 恥、不名誉、残念な事
・out of key 不調和で、不適切で
I beg to dream and differ from the hollow lies
This is the dawning of the rest of our lives
On holiday
欲しいのは夢だ、空っぽな嘘じゃない
残された人生の夜が明ける
休みからの
・differ from 異なる
・dawn 夜明け、始まり
Hear the drum pounding out of time
Another protester has crossed the line (Hey!)
To find the money’s on the other sideCan I get another Amen? (Amen!)
There’s a flag wrapped around a score of men (Hey!)
A gag, a plastic bag on a monument
リズムのズレたドラムが聴こえる
また一人、抗議していた奴が寝返った
向こう側に金を見つけて
またもや “アーメン" って感じだよ
大勢が囲む国旗
口封じ、記念碑を覆うビニール袋
・protester 抗議者
・across the line 一線を越える
・gag 猿ぐつわ、言論圧迫、ギャグ、悪ふざけ
I beg to dream and differ from the hollow lies
This is the dawning of the rest of our lives
On holiday
欲しいのは夢だ、空っぽな嘘じゃない
残された人生の夜が明ける
休みからの
“The representative from California has the floor"
Sieg Heil to the president Gasman
Bombs away is your punishment
Pulverize the Eiffel towers
Who criticize your government
Bang bang goes the broken glass
And kill all the fags that don’t agree
Trials by fire, setting fire
Is not a way that’s meant for me
Just ‘cause, just ‘cause
Because we’re outlaws, yeah!
「カリフォルニア州の代表(グリーン・デイ)が発言します」
「"ガス男" 総統(ブッシュ大統領)の勝利に万歳
罪深きお前らに爆弾を見舞う
エッフェル塔(イラク戦争に反対するフランス)もぶっ潰す
政府を批判するヤツらは
ガラスもろとも吹き飛ばし
従わないホモ野郎は皆殺し
厳しい試練に立ち向かえ、火を放て
…って、こんなのが俺ら(アメリカ人) のやり方じゃないだろ
そうだろ、なぜなら
俺達は無法者、そうさ!」
・representative 代表、代議士
The representative from California =グリーン・デイはカリフォルニア州バークレー出身です。
途中までは過激なブッシュ支持者風にスピーチが展開しますが、最後に「こんなのおかしいだろ?」と切り替わり、反戦を唱えている、と解釈しました
・have the floor 話をする番
・sieg heil ジークハイル(ドイツ語)
”勝利万歳”の意味で、ナチスで総統への忠誠を表す言葉として使われていました。
・gasman ガスマン。通常はガス会社の職員を指しますが、ヒトラーのガス室とブッシュの石油(ガス)の意味も含めた過激な批判となっています。
・bombs away 爆弾投下
・pulverize 粉砕する、やっつける
・fag (=faggot)ホモ
・trial by fire 火の試練、厳しい試練
I beg to dream and differ from the hollow lies
This is the dawning of the rest of our lives
(×2)
This is our lives on holiday
欲しいのは夢だ、空っぽな嘘じゃない
残された人生の夜が明ける
休んでいる俺らの人生
(立ち上がって声を上げろ)
GREEN DAY グリーンデイ (結成30周年) – American Idiot/マグカップ 【公式/オフィシャル】
収録アルバム
アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。
American Idiot(2004年)
全世界で1,000万枚を越えるセールスを記録した7thアルバム。パンクオペラという形式をとった意欲作で、ミュージシャンや批評家からも高い評価を得ました。
Greatest Hits: God’s Favorite Band(2017年)
12thアルバム「Revolution Radio」(2016年) までのオールタイムベスト(飛ばされているアルバムも少しありますが)。
アメリカン・イディオットに迫ったドキュメント