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<歌詞和訳>Lateralus – Tool 曲の解説と意味も

Tool 歌詞和訳[表現] 詩的/文学的

Tool – Lateralus
トゥール – ラタララス

 

アメリカのオルタナティヴロック/メタルバンド トゥールの3rdアルバム「Lateralus」(2001年)の表題曲です

同アルバムの3枚目のシングルとして2002年にリリースされました。

 

歌詞の意味と解釈

タイトル「ラタララス」は、ラテラルシンキング(Lateral thinking。水平思考。固定観念にとらわれず、物事を多角的に考察する)からとられた造語と言われています。

歌詞は、神秘主義的・哲学的な要素がありますが、数学的にも計算された作りになっています。

その例として、歌の文節がフィボナッチ数列で刻まれている点が挙げられます。

フィボナッチ数列:0,1,1,2,3,5,8,13…というように「どの数字も前2つの数字を足した数」で構成されている数列。植物の花びらや種など自然界にはこの数列になっているものが多くある。こちらのブログ(自然界と人体の神秘)でわかり易く説明されています

 

表現は(いつもどおり)難解ですが、歌詞のテーマとしては、「固定観念にとらわれず、ありのままを生きろ」といったものだと思われます。

歌詞の終盤にはSpiral(螺旋)という言葉が印象的に登場します。これが何を表しているかについても、人の遺伝子、自然原理、惑星の公転軌道、など様々なものが想像されますが、1つの言葉が多様な意味を持っているのもまた、ラテラルだと言えます。

 

歌詞と和訳

Written by Danny Carey, Justin Chancellor, Adam Jones & Maynard James Keenan

Black
Then
White are
All I see
In my infancy
Red and yellow then came to be
Reaching out to me
Lets me see


そして

それが、幼少期に
見えたすべて。
そして、赤と黄がやって来て
私の視界を
開いた

 

infancy 幼少、幼年期、初期
reach out 手を差し伸べる、接触する

※歌詞の文節が上から、1,1,2,3,5,8,5,3というフィボナッチ数列を取り入れた形になっています

※このバースは、錬金術の段階(黒化→白化→黄化→赤化)や、アボリジニ(またはネイティブアメリカン?)が最初に白と黒の絵具だけを使い、その後赤と黄色の作り方を知ったという話に影響されているようです

 

As below so above and beyond I imagine
Drawn beyond the lines of reason
Push the envelope
Watch it bend

下なるものは上なるもの、そしてそれを越えるものを想像する
理性の境界の向こう側に引かれた
限界を超え
それが歪むのを見つめる

 

push the  envelope 限界に挑む、限界を超える
bend 曲がる、曲げる、向ける

 

※このバースも文節が13,8,5,3とフィボナッチ数列をくだっていく形になっています

as below so aboveは、古代エジプトのエメラルド・タブレット(wikipedia)の一節で錬金術の基本原理である「下なるものは上なるもののごとく、上なるものは下なるもののごとし」から影響されているそうです

 

Over thinking, over analyzing, separates the body from the mind
Withering my intuition, missing opportunities and I must
Feed my will to feel my moment
Drawing way outside the lines

過剰な思索と過剰な分析は、体を心から切り離し
直感を鈍らせ、好機を逸する事になる、だから私は
この瞬間を感じ取る意志の力を、養わねばならない
規範の外に道は開かれている

 

wither 枯れる、しぼむ、衰える
intuition 直感
opportunity 機会、好機
drawing way outside the lines →「draw inside the lines=ルール通りに行動する」の反対の意味だと思われます

 

Black
Then
White are
All I see
In my infancy
Red and yellow then came to be
Reaching out to me
Lets me see


そして

それが、幼少期に
見えたすべて。
そして、赤と黄がやって来て
私の視界を
開いた

 

There is
So
Much
More and
Beckons me
To look through to these
Infinite possibilities

まだ
まだ
たくさんの
世界が存在し
私を誘う
そこにある無限の可能性に
目を向けさせようと

 

beckon 手招き、誘う
look through 通してみる、探す・調べる、無視する、目を通す、見抜く
infinite 無限の

 

As below so above and beyond I imagine
Drawn outside the lines of reason
Push the envelope
Watch it bend

下なるものは上なるもの、そしてそれを越えるものを想像する
理性の境界線の向こう側に引かれた
限界を超え
それが歪むのを見つめる

 

 

Over thinking, over analyzing, separates the body from the mind
Withering my intuition, leaving opportunities behind

過剰な思考と過剰な分析は、体を心から切り離し
直感を鈍らせ、好機に背を向けさせる

 

Feed my will to feel this moment
Urging me to cross the line
Reaching out to embrace the random
Reaching out to embrace whatever may come

この瞬間を感じ取る意志の力を養い
その力は私に境界を越えさせ
無作為を受け入れさせる
起こり得るあらゆる事象を受け入れさせる

 

urge 駆り立てる、衝動

 

I embrace my desire to
I embrace my desire to
Feel the rhythm
To feel connected
Enough to step aside and
Weep like a widow
To feel inspired
To fathom the power
To witness the beauty
To bathe in the fountain
To swing on the spiral
To swing on the spiral
To swing on the spiral
Of our divinity and
Still be a human

私は己の欲望を受け入れる
私は己の欲望を受け入れる
繋がりを感じる為の
律動を感じる為に。
道から逸れ
未亡人のように涙するに足りるだけの
衝撃を得る為に
力を見抜く為に
噴水で水浴びする
美しき人を目撃する為に
螺旋に揺さぶられる為に
螺旋に揺さぶられる為に
我々の神聖なる
螺旋に揺さぶられ
それでもなお人間でありたい

 

step aside 脇による、身を引く
weep 泣く、涙を流す
fathom ファゾム(6フィート)、深さを測る、見抜く
witness 目撃者、証言、(キリスト教の)信仰表明
bathe 入浴する・させる、浴びる、浸る
devinity 神々しさ、神、神学

 

With my feet upon the ground
I lose myself between the sounds
And open wide to suck it in
I feel it move across my skin
I’m reaching up and reaching out
I’m reaching for the random or
Whatever will bewilder me
Whatever will bewilder me
And following our will and wind
We may just go where no one’s been
We’ll ride the spiral to the end
And may just go where no one’s been
Spiral out, keep going
Spiral out, keep going
Spiral out, keep going
Spiral out, keep going

地面を踏みしめ
音の中で自分を見失いながらも
我がものにしようと、大きく開き
この皮膚を突き抜けていくのを感じ
つかみ取ろうと、手を伸ばし
無作為なものと
私を困惑させるものすべて
私を困惑させるものすべてに、手を伸ばし
己の意志と風の向くままに
未踏の境地へ、向かっているのかもしれない
螺旋の終わりまで飲み込まれたまま
未踏の境地へと、向かっているのかもしれない
螺旋の先へ、進み続けろ
螺旋の先へ、進み続けろ

 

bewilder 当惑させる、うろたえさせる

 

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

Latelarus(2001年)

 

3rdアルバム。「ラタララス」という不思議な言葉は、lateral thinking(水平思考)Vastus lateralis(足の外側広筋)を合わせた造語と言われています。
曲はより複雑かつ長尺になっていますが、唯一無二のダークなアート性が確立した作品として、トゥールの最高傑作と言われる事が多い作品です。
ビルボードのアルバムチャートで1位を獲得した他、日本での人気が急上昇したのもこの作品のリリース以降です。