<歌詞和訳>Heaven Knows I’m Miserable Now – The Smiths 曲の解説と意味も
The Smiths – Heaven Knows I’m Miserable Now
ザ・スミス – ヘヴン・ノウズ・アイム・ミゼラブル・ナウ
弱者の視点に立った歌詞が若者を中心に熱狂的に支持された、イギリスのロックバンド ザ・スミスの4枚目のシングルとして1984年3月にリリースされた曲です。
オリジナルアルバムには未収録で、編集盤「Hatful of Hollow」(1984年) やベスト盤などに収録されています。
歌詞の意味と解釈
タイトルにある「ヘヴン・ノウズ」は直訳すると"天(神) のみが知る“ですが、ここでは"誰にもわからない“と訳した方がしっくりきます。
悶々とした思春期・青年期に感じる虚無感や絶望感が表現されていると思います。
一言で言えば「こんな人生やってられるか」という感じなのですが、それで誰かを恨んだり自暴自棄になったところで、事態は一向によくなりはしません。
結局、今の暮らしを続けるしかない、その事が最大の不幸(ミゼラブル) かもしれません。
歌詞と和訳
Written by Morrissey & Johnny Marr
I was happy in the haze of a drunken hour
But heaven knows I’m miserable now
I was looking for a job, and then I found a job
And heaven knows I’m miserable now
酔っ払って朦朧としている時は幸せだった
でも今の僕の惨めさは誰にもわからない
僕は仕事を探して、とうとう見つけた
でも今の僕の惨めさは誰にもわからない
・haze かすみ、朦朧
In my life
Why do I give valuable time
To people who don’t care if I live or die?
僕の人生
僕が生きようが死のうが気にしない奴らに
この大切な時間を捧げられると思うかい?
Two lovers entwined pass me by
And heaven knows I’m miserable now
I was looking for a job, and then I found a job
And heaven knows I’m miserable now
腕を絡ませた1組のカップルが、僕のそばを通り過ぎる
僕の惨めさは誰にもわからない
僕は仕事を探して、とうとう見つけた
でも今の僕の惨めさは誰にもわからない
・entwine 絡みつく
In my life
Oh, why do I give valuable time
To people who don’t care if I live or die?
僕の人生
僕が生きようが死のうが気にしない奴らに
この大切な時間を捧げられると思うかい?
What she asked of me at the end of the day
Caligula would have blushed
“Oh, you’ve been in the house too long" she said
And I naturally fled
一日の終わりに彼女が僕に求めたものは
暴君でさえ赤面するような事柄
「あんたは長い事家に籠り過ぎよ」と彼女が言うから
僕は当然のごとく逃げ出した
・Caligula カリギュラ(カリグラ)。古代ローマ帝国の皇帝。残虐性と浪費で知られる
In my life
Why do I smile
At people who I’d much rather kick in the eye?
僕の人生
目玉を蹴り飛ばしたくなるような奴らに
微笑みかけられると思うかい?
I was happy in the haze of a drunken hour
But heaven knows I’m miserable now
“Oh, you’ve been in the house too long" she said
And I naturally fled
酔っ払って朦朧としている時は幸せだった
でも今の僕の惨めさは誰にもわからない
「あんたは長い事家に籠り過ぎよ」と彼女が言うから
僕は当然のごとく逃げ出した
In my life
Oh, why do I give valuable time
To people who don’t care if I live or die?
僕の人生
僕が生きようが死のうが気にしない奴らに
この大切な時間を捧げられると思うかい?
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収録アルバム
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Hatful Of Hollow (1984年)
バンド初期のシングルとスタジオライヴの音源を集めたコンピレーションアルバム。1stアルバム「The Smiths」との被りは少なく、「ザ・スミスは初期が一番」という人にはこの作品こそスミスの1stアルバムとして、深く愛されているようです。「帽子一杯の虚無」というタイトルも秀逸です。
Louder Than Bombs(1987年)
アメリカ向けに、全キャリアからシングル+B面曲を中心に集められたコンピレーション盤。曲数が24曲と多く、既発のアルバムと被らない曲もあり、それなりに重宝されていました。ただ、他のコンピ盤と比べて寄せ集め感が強い作品です。
The Sound Of The Smiths(2008年)
オリジナルアルバム4枚に対し、コンピレーションはこちらを含め計8枚出ているザ・スミス。こちらは全キャリアから代表曲を網羅した決定盤といえる内容(メンバーの写真がジャケットになるのは初)。さらに、Disc2にはレアなカップリング曲『Jeane』やライヴバージョンなど、コアなファンにも訴えかける内容となっています。
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