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<和訳>Radiohead – Myxomatosis

2017-12-26

Radioheadの6作目のアルバム「Hail To The Thief」(”泥棒万歳”の意味 2003年) の12曲目に収録された楽曲です。

 

 

Radiohead – Myxomatosis
レディオヘッド – ミクソマトーシス

 

The mongrel cat came home
雑種の猫が家に来た

Holding half a head
Proceeded to show it off
To all his new found friends
He said,
咥えた半分の頭を、
新しい仲間たちに見せびらかして
猫は言った、

I been where I liked
好きなところに行って
I slept with who I liked
好きなメスと寝てた
She ate me up for breakfast
彼女は朝飯に俺を平らげて
She screwed me in a vice
俺になんか悪いものをねじこんだ

But now
I don’t know why I feel so tongue tied
どうしてだか今は
上手くしゃべれないんだよな

I sat in the cupboard
僕はカップボードに座って
And wrote it down in neat
上手い具合に書き上げた
They were cheering and waving
彼らは歓声を上げて手を振っていた
Cheering and waving
すごい熱狂だった
Twitching and salivating
Like with myxomatosis
ミクソマトーシス(兎粘液腫)に罹ったみたいに
身を震わせて涎を垂らすほどに

But it got edited, fucked up
でもめちゃくちゃな編集をされて
Strangled, beaten up
締めあげられて、台無しにされて
Used as a photo in Time magazine
タイム誌の写真みたいに晒されて
Buried in a burning black hole in Devon
デボン州の燃えるブラックホールに埋葬された

I don’t know why I feel so tongue tied
なんでこんなに言葉に詰まるんだろう
Don’t know why I feel so skinned alive
なんで皮をはがされてる気分になるなんだろう

My thoughts are misguided and a little naive
僕の思考は見当違いで少しナイーブなとこがある

I twitch and salivate
Like with myxomatosis
ミクソマトーシスみたいに
痙攣して涎を垂らしてた

You should put me in a home or you
Should put me down
僕を家に閉じ込めるか、始末した方がいいぜ

I got myxomatosis(×2)
ミクソマトーシスになっちまった

Yeah no one likes a smart arse
誰も生意気な奴は好かないくせに
But we all like stars
自分はスター気取りだろう

That wasn’t my intention
I did it for a reason
あれは僕の意図じゃなかった
理由があったのさ

It must have got mixed up
ごちゃまぜにされて
Strangled beaten up
締めあげられて、台無しにされる

I got myxomatosis (×2)
ミクソマトーシスになっちまった

I don’t know why I
Feel so tongue tied
なんでこんなに言葉に詰まるんだろう

Written by Colin Charles Greenwood / Edward John O’brien / Jonathan Richard Guy Greenwood / Philip James Selway / Thomas Edward Yorke
Myxomatosis. Lyrics © Warner/Chappell Music, Inc

 

言葉の意味・解説

Myxomatosis ミクソマトーシス(兎粘液腫 うさぎねんえきしゅ)。文字通りウサギが感染する致死率が非常に高い病気だそうです。検索すれば出てきますが、イギリスでは20世紀の中頃、木の芽を食べてしまうアナウサギを駆除する為に、この病気に罹ったウサギを放ったそうです(ウサギが増え過ぎたのは狩猟によりキツネが激減した為)。短期的にアオウサギは病気により激減したのですが、しばらくするとこのウィルスに抗体を持つウサギが繁殖し、結局駆除は失敗したそうです。症状としては、体のあちこちに腫瘍ができ、失明をして死に至るそうです。罹患したウサギは人道的に安楽死させるようです。

Medilabit.com:http://www.medirabbit.com/JP/Skin_dis_jp/Viral/Myxomato/Myxo_jp.html

Time magazine タイムマガジン、タイム誌。世界的に読まれているアメリカのニュース週刊誌


Time Asia [US] February 12 2018 (単号)

 

Devon デボン州。イングランド南西部の州。

 

雑記

Myxomatosisという聞き慣れない単語。恐らくこの曲が無かったら一生縁が無かったでしょう。ここでは気味悪い症状が伝染する様子の比喩的表現、と捉えました。
私の訳では、歌詞に2つの視点があります。雑種の猫の視点と、飼い主である人間(職業はライターかなにか)。「Holding half a head」から最初の「I feel so tongue tied」までは猫の世界の出来事です。猫が気味の悪い病気をうつされた様子です。ここは文面どおりに解釈しました。
一方、「I sat in the cupboard」から「Buried in a burning black hole in Devon」は人間である僕の世界です。人間が「sat in the cupboard」とは変なんですが、猫の世界を引きずった、ちょっとこじゃれた表現、だと解釈しました。人間は素晴らしい作品を書き上げたものの、それに熱狂する人々の様子を気味の悪い病気のようだ、と表現しました。その後のフレーズは、猫と人間、両方が言っている言葉です。同じ言葉でも猫と人間で意味は異なります。猫は病気に罹って「Feel so tongue tied」(ろれつが回らない)。人間の方は精神的な意味で「Feel so tongue tied」(言葉を失った)、と解釈しました。いずれにせよアンハッピーで痛々しい歌ですね。

 

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