<歌詞和訳>Hey – Pixies 曲の解説と意味も
Pixies – Hey
ピクシーズ – ヘイ
アメリカ ボストン出身のオルタナティヴ・ロックバンド ピクシーズの2ndアルバム「Doolittle」(1989年) に収録されている曲です。
ピクシーズにしか出せない、独特のムードを持った人気の曲です。
歌詞の意味と解釈
投げやり気味なタイトルですが、歌詞は"男女の関係" と “セックス“がテーマのようです。
他の曲と同様、歌詞だけでは内容があまりに断片的で、意味を理解するのは難しいです。
聖書から影響を受けている箇所も多いらしく、それらの知識や想像力を膨らませると、意味が掴める(掴んだ気になれる)仕組みのようです。
(このアルバムでは特に、聖書の話が悪趣味に散りばめられています)
歌詞の途中に現れるMaryのモチーフとは、新約聖書に登場する「マグダラのマリア」(Mary Magdalene)とも「大淫婦バビロン」ともいわれています。
それぞれの言葉について、詳細はwikipediaをご参照ください
・マグダラのマリア
・大淫婦バビロン
歌詞と和訳
Written by Black Francis
Hey
Been trying to meet youHey, must be a devil between us
Or whores in my head
Whores at the door, whores in my bedBut hey
Where have you
Been?
If you go, I will surely die
ねぇ
君に会おうとしてたのに
ねぇ、二人の間を邪魔するのは悪魔か、それとも娼婦<淫らな誘惑>か
頭の中にも、
部屋のドアにも、ベッドにも娼婦がいるんだ
だけど、ねぇ
君こそどこに行ってたの?
君がいなきゃ、生きていけないよ
・whore 売春婦、娼婦
We’re chained
We’re chained
We’re chained
We’re chained
We’re chained (chained)(×10)
We’re chained
僕達は繋がっている
互いに連鎖し
束縛し合っている
“Uh!"
Said the man to the lady“Uh!" Said the lady to the man she adored
And the whores like a choir
Go “Uh!" all night
And Mary, ain’t you tired of this?“Uh!"
Is
The
Sound
That the mother makes when the baby breaks
”あぁ!”
って男が女に言った
”あぁ!” 女が愛する男に言った
娼婦達は聖歌隊みたいに
一晩中 ”あぁ!” って
メアリー、こんなの疲れない?
”あぁ!”
って音
それは母親が子供を産むときに出す音
・when the baby breaks 「赤ちゃんが休んでいる時」と訳すほうが文法的に正しい気がしますが、歌詞の内容的には「愛する人とのセックス」と「快楽の為のセックス」と「出産」を比較しているように思えるため、breaksを出産と訳しました。
We’re chained
We’re chained
We’re chained
We’re chained
We’re chained (chained)(×12)
We’re chained
僕達は繋がっている
互いに連鎖し
束縛し合っている
サウンドトラック
1989年にリリースされた曲ですが、再結成後も根強い人気があり、2008年に公開されたアメリカのロマンス・コメディ映画「恋するポルノ・グラフィティ」(原題:Zack and Miri Make a Porno 日本での劇場公開は無し) や、2016年に公開されたサスペンス映画「ゴールド/金塊の行方」(原題:Gold) などで使用されています。
収録アルバム
アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。
Doolittle(1989年)
ピクシーズの代表作で、アメリカのオルタナティブロックを語る上では欠かせない2ndアルバム。轟音とメロディ、気まぐれとも思える王道じゃない曲展開など、聴きどころ多数。
2015年に25周年を記念したDolittle 25(右側) がリリースされました。
Wave Of Mutilation: Best Of Pixies(2004年)
80年代の4枚のアルバムの代表曲を集めた23曲入りベストアルバムです。