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<歌詞和訳>Isolation(孤独) – John Lennon 曲の解説と意味も

2023-01-07John Lennon 歌詞和訳[生き方] 孤独/厭世,[社会] 風刺/抗議,[表現] 詩的/文学的

John Lennon – Isolation
ジョン・レノン – アイソレーション(邦題:孤独)

 

ジョン・レノンの1stアルバム「John Lennon/Plastic Ono Band」(1970年 邦題:ジョンの魂) に収録されている曲です。

自身の弱さや不安に向き合う歌詞は、ジョンが当時取り組んでいた精神治療(プライマル・スクリーム・セラピー)の影響が色濃いと言えます。

また、ジョンが歌う"白人ブルース"の傑作としても、評価されている曲です。

 

 

2019年にはジェフ・ベックとジョニー・デップがカバーし話題となりました。

 

歌詞の意味と解釈

タイトル「孤独」とあるように、当時のジョンが抱えていた諸問題(政治的活動に対するバッシング、薬物依存や自信喪失)に対する、孤独や不安を表現した曲となっています。

歌詞の内容は「成功者に見える自分達(ジョンとヨーコ)が、実際は孤独に脅えているという心境」ですが、それだけに留まらず、その様子がどこか達観した視点で描かれています。

 

歌詞と和訳

Written by John Lennon

People say we’ve got it made
Don’t they know we’re so afraid?
Isolation

人々は、僕らを成功者だと言う
彼らは知らないのだろう、僕らがこれほど脅えているのを
孤独

 

have got it made 成功確実、申し分ない

 

We’re afraid to be alone
Everybody got to have a home
Isolation

僕らは一人になるのが怖い
人は皆、家と呼べる場所を持つべきだ
孤独

 

Just a boy and a little girl
Tryin’ to change the whole wide world
Isolation

少年と小さな少女だけが
この広い世界を変えようとしている
孤独

 

The world is just a little town
Everybody trying to put us down
I-Isolation

この世界は小さな町で
皆が、僕らを黙らせようとしている
孤独

 

I don’t expect you to understand
After you’ve caused so much pain
But then again, you’re not to blame
You’re just a human, a victim of the insane

君にわかって欲しいとは思わない
確かに君は僕をひどく苦しめた
そうだとしても、君が悪いわけじゃない
君はただの人間、この狂気の犠牲者に過ぎないんだ

 

but then again とはいいものの、しかしまた一方では

 

※ここのパートは、「ジョンが自分を傷つけた人々を許している」ように解釈できます。しかし、ここではYouがジョンであり、ジョンが傷つけた人(例えば前妻のシンシアや息子のジュリアン)へ、「自分は狂気の犠牲者であると釈明している」とも解釈できます。

 

We’re afraid of everyone
Afraid of the sun
Isolation

僕らはみんなが怖い
太陽が怖い
孤独

 

※ここでの「太陽」とは「世間からの注目」を指しているとも考えられます。

 

The sun will never disappear
But the world may not have many years
I-Isolation

太陽はいつまでも消えないだろう
それに比べたら、この世界はそう長くはない
孤独

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

John Lennon/Plastic Ono Band(邦題:ジョンの魂 1970年)

ジョンの実質的なソロデビュー作。シンプルなサウンドと、ジョンのむき出しの精神性が融合した作品です。

 

Working Class Hero – The Definitive Lennon決定盤ジョン・レノン~ワーキング・クラス・ヒーロー 2005年)

2枚組38曲収録のベストアルバムです。ややマイナーな曲も入っており、ジョンのソロキャリアを総括するには最適です。