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<歌詞和訳>Hotel California – Eagles 曲の解説と意味も

2018-03-03その他の有名曲・定番曲 和訳[社会] 風刺/抗議, [表現] 物語仕立て, [表現] 詩的/文学的

Eagles – Hotel California
イーグルス – ホテル・カリフォルニア

 

アメリカ西海岸を拠点に活動したロックバンド イーグルスの5作目のアルバム「Hotel California」(1976年) の表題曲です。

イーグルスのみならず、アメリカンロックを代表する曲となっています。

 

歌詞の意味と解釈

歌詞は「ホテル・カリフォルニア」という謎のホテルを舞台にした、隠喩を多く含んだ物語となっています。

メンバーも歌詞の意味について直接的には説明しておらず、様々な憶測を生んでいます。

心地よいサウンドから、カリフォルニア賛歌のように聴こえますが、歌詞をよく読むと批判的な内容が多く見られ、商業主義の批判、精神病院(薬物依存?) などと解釈されています。

 

ちなみに、「ホテルカリフォルニア」という名のホテルはアメリカ国内にもいくつか存在するようです。

一方で、曲に登場する「ホテルカリフォルニア」とはカリフォルニア州立精神病院(Camarillo State Mental Hospital) だとする説もあります。1997年まで実在し、学校として現存しているそうです。薬物中毒者にとっては、ホテルのようだと言われていたといいます。

 

歌詞と和訳

Written by Don Henley, Don Felder & Glenn Frey

On a dark desert highway
Cool wind in my hair
Warm smell of colitas
Rising up through the air
Up ahead in the distance
I saw a shimmering light
My head grew heavy and my sight grew dim
I had to stop for the night

暗い砂漠のハイウェイ
涼しげな風が髪をなびかせる
コリタスの心地よい匂いが、
あたりに立ち込める。
はるか遠くに、かすかな光が見える
僕の頭は重く、視界は霞む
今夜はもう休もう

 

colitas コリタス。砂漠に咲く花。マリワナの意味もあります。
up ahead 先に、前方に
shimmer かすかに光る、揺らめく

 

There she stood in the doorway
I heard the mission bell
And I was thinking to myself
“This could be Heaven or this could be Hell”

戸口に女が立っていた
礼拝の鐘の音が聴こえて
僕は自問自答したんだ
「ここは天国か、それとも地獄か」

 

mission bell 礼拝の鐘(カトリック教会で鳴らされる鐘)

 

Then she lit up a candle
And she showed me the way
There were voices down the corridor
I thought I heard them say

女がロウソクに火を灯し、
僕を案内した
廊下を進むと声がした
この声はこんな風に言っていた

 

“Welcome to the Hotel California
Such a lovely place (Such a lovely place)
Such a lovely face
Plenty of room at the Hotel California
Any time of year (Any time of year)
You can find it here”

「ホテル・カリフォルニアへようこそ
とても素敵なところです(とても素敵なところ)
とても素敵な外観
ホテル・カリフォルニアは部屋を十分ご用意して
いつだって(いつだって)

あなたの訪れを待っています」

 

Her mind is Tiffany-twisted
She got the Mercedes Benz
She got a lot of pretty, pretty boys
She calls friends
How they dance in the courtyard
Sweet summer sweat
Some dance to remember
Some dance to forget

彼女はティファニーみたいにねじれた心
彼女はベンツみたいに魅惑的なくびれ
彼女にはたくさんの素敵な彼氏達、

彼女はみんな友達だと言うけれど
中庭では、甘い夏の湿り気をまとって、
踊っている
思い出す為に踊る者や、忘れる為に踊る者

 

Tiffany-twisted ティファニーは宝飾品ブランドのTiffany & Coと思われます。twisted は「ねじれた、ゆがんだ」という意味です
・Mercedes bends ドイツの高級車メルセデス・ベンツ(Mercedes Bendz)
をもじったもので、bendsは曲がる事を意味します。「メルセデスベンツのようなくびれ」と訳しました。なお、同時代の女性シンガー ジャニス・ジョプリンには『Mercedes Benz』(神様にベンツをねだる曲) という曲があります。
 ティファニーについては、ジャニス・ジョプリンと共演した Big Brothr & The Holding Companyに影響を与えたサイケポップバンド Tiffany Shadeを参照しているという解釈もあります。

 

So I called up the Captain
“Please bring me my wine”
He said, “We haven’t had that spirit here since 1969”

And still those voices are calling from far away
Wake you up in the middle of the night
Just to hear them say

「ワインが欲しいんだ」
給仕長に僕が告げると
彼は言った「1969年から、その手のお酒は置いていないんです」

(1969年以降、カルチャーから心は失われたのです)

遠くから、その声はまだ聞こえて
真夜中に目を覚まさせる
聴こえてくるのさ

 

we haven’t had that spirit here since nineteen sixty-nine spiritは「お酒」(蒸留酒) の意味がありますが、ここでは「魂」とのダブルミーニングになっています。ワインは蒸留酒では無いので「魂を無くした」の意味がより強いと思われます。
 1969年は、ウッドストックフェスティバルがあった年。サイケデリックカルチャーやベトナム戦争(反戦) など、様々な運動が最高潮に達したと同時に、衰退へ向かっていった年とも言えます。

 

“Welcome to the Hotel California
Such a lovely place (Such a lovely place)
Such a lovely face

They living it up at the Hotel California
What a nice surprise (what a nice surprise)
Bring your alibis”

「ホテル・カリフォルニアへようこそ
とても素敵なところです(とても素敵なところ)
とても素敵な外観

みんなホテル・カリフォルニアで楽しく過ごしている
アリバイを用意して、
素敵なサプライズを(素敵なサプライズ)」

 

live it up ぜいたくをして楽しむ、面白おかしく過ごす

 

Mirrors on the ceiling
The pink champagne on ice
And she said: “We are all just prisoners here
Of our own device”

天井に敷かれた鏡、
氷の上にピンクのシャンパン
彼女は言った「私たちは皆、自分の企てに囚われた、
ただの囚人」

 

And in the master’s chambers
They gathered for the feast
They stab it with their steely knives
But they just can’t kill the beast

主人の部屋では
人々が宴に集まり
鋭いナイフを突き刺すけれど
獣を殺すことはできない

 

they stab it with their steely knives, but they just can’t kill the beast
 steely knives 
の部分はもとはSteely Dan(スティーリー・ダン。同時代のバンド) だったとも言われています。

 また、ドラッグを連想させる詩という解釈もあります。Steely Knives は薬物を刃物で刻んで分け合う様子、beast は薬物による禁断症状を表現しているという見方です

 

Last thing I remember, I was
Running for the door

I had to find the passage back
To the place I was before
“Relax,” said the night man
“We are programmed to receive
You can check out any time you like
But you can never leave!”

最後に覚えている事は、
僕はドアに向かって駆けていた

元の世界へ帰る出口を、
見つけなければ
「落ち着きなさい」夜警が言った
「私たちは受入れるよう指示されています、
いつでもチェックアウトできますが、
ここを去る事はできません!」

 

check out チェックアウト。ホテルをチェックアウトする意味ですが、自殺の婉曲表現でもあります。

 

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

Hotel California(1976年)

 

すでに確固たる地位を固めたイーグルスが、熱い注目とプレッシャーの中で生み出した5thアルバム。
2017年には「40周年エクスパンデッド・エディション」(上記リンクはそちらに飛びます) がリリースされました。

 

The Very Best Of The Eagles(2001年)

 

有名どころが押さえられた、全17曲入りのベストアルバムです。

 

Desperado(2003年)

 

2枚組33曲入りのベストアルバム。上のものでは物足りないという方はコチラを。日本盤は出ていないようです。