<歌詞和訳>Don’t Stop Me Now – Queen 曲の解説と意味も
Queen – Don’t Stop Me Now
クイーン – ドント・ストップ・ミー・ナウ
イギリスのロックバンド クイーンの7thアルバム「Jazz」(1978年) に収録されている曲です。
1979年1月にシングルとしてもリリースされましたが、発売当時はイギリスのシングルチャートで9位、アメリカでは86位と、振るわない結果となりました。
しかし、時代が経るにつれて人気の曲となり、現在ではクイーンの中でも5本の指に入る代表曲となっています。
歌詞の意味と解釈
「僕を止めないで」というタイトル通り、ハイテンションな演奏と、楽しむ気満々の歌詞が印象的な曲です。
ただし、意外なことにブライアン・メイのギターは中盤のギターソロでしか登場しません。ブライアン・メイはこの曲を気に入っていなかったらしく、その原因は歌詞の内容にあったようです。
というのも、快楽主義的な内容の歌詞は、当時薬物と肉欲に溺れていたフレディ・マーキュリーの様子を考えると、"洒落にならない" ものだったからです。
時間を経てからこの曲の評価が上がったのも、歌詞に浮かび上がるフレディの危うさを気にせず、純粋に音楽を楽しめるようになったからかもしれません。
歌詞と和訳
Written by Freddie Mercury
Tonight I’m gonna have myself a real good time
I feel alive
And the world, I’ll turn it inside out, yeah
I’m floating around in ecstasy, so (Don’t stop me now)
(Don’t stop me) 'Cause I’m havin’ a good time, havin’ a good time
今夜、存分に楽しんでやるよ
生き返った気分さ
世界をひっくり返してやろう、そうさ
快感の真っただ中にいる、だから(今の僕を止めないで)
(今の僕を止めないで)楽しんでいるんだ、楽しんでいるんだから
I’m a shooting star leaping through the sky
Like a tiger defying the laws of gravityI’m a racing car passing by like Lady Godiva
I’m gonna go, go, go, there’s no stopping me
僕は夜空を駆け巡る流れ星
まるで重力にも負けないタイガーさ
僕はレディ・ゴディヴァのように通り過ぎるレーシングカー
このまま行くよ、行け、行け、僕は止められない
・leap 飛び跳ねる、飛び越える、急上昇する
・defy 無視する、逆らう
・Lady Godiva レディ・ゴディヴァ(ゴディヴァ夫人またはゴダイヴァ夫人)。11世紀イングランドの伯爵夫人。夫の圧政を諫める為、街を裸で馬に乗り行進したという伝説が残されています。
(ちなみにチョコレートメーカーのゴディヴァの由来もレディ・ゴディヴァからです)
Lady Godiva: A Literary History of the Legend (English Edition)
I’m burning through the sky, yeah
Two hundred degrees, that’s why they call me Mister FahrenheitI’m travelling at the speed of light
I wanna make a supersonic man outta you
僕は空を突き抜け燃えていく、そうさ
200度の熱を持ち、ミスター・ファーレンハイトと呼ばれている
光速で移動する
君をスーパーソニックな男にしてあげるよ
・Fahrenheit 華氏。温度計を考案したドイツの物理学者ガブリエル・ファーレンハイトの名前が由来です。ちなみに華氏200度は摂氏に直すと約93度です。
・outta(=out of) ~の外へ、~から、~から離れて、~を失って
(Don’t stop me now)
I’m having such a good time, I’m having a ball
(Don’t stop me now)
If you wanna have a good time, just give me a call
(Don’t stop me now) 'Cause I’m having a good time
(Don’t stop me now) Yes, I’m having a good time
I don’t wanna stop at all, yeah
(今の僕を止めないで)
お楽しみの最中、なんて楽しいんだろう
(止めないで)
君も楽しみたかったら、僕に連絡してよ
(止めないで)お楽しみの最中なんだ
(止めないで)そうさ、こんなに楽しんでいる
止められるわけないよ、イエー
・have a ball 大いに楽しむ
I’m a rocket ship on my way to Mars on a collision course
I am a satellite, I’m out of control
I’m a sex machine ready to reload
Like an atom bomb about to, oh, oh, oh, oh, oh, explode!
僕は火星を目指すロケット、衝突コースを突き進む
僕は衛星、制御不能さ
弾の詰まったセックス・マシーン
まるで爆発寸前の、核爆弾さ!
・collision 衝突
・reload 積み替える、再び弾丸を込める
I’m burning through the sky, yeah
Two hundred degrees, that’s why they call me Mister FahrenheitI’m travelling at the speed of light
I wanna make a supersonic woman of you
僕は空を突き抜け燃えていく、そうさ
200度の熱を持ち、ミスター・ファーレンハイトと呼ばれている
光速で移動する
君をスーパーソニックな女にしてあげるよ
(Don’t stop me, don’t stop me, don’t stop me) Hey, hey, hey
(Don’t stop me, don’t stop me, ooh, ooh, ooh) I like it
(Don’t stop me, don’t stop me) Have a good time, good time
(Don’t stop me, don’t stop me) Woah
Let loose, honey, all right
(止めないで、止めないで、止めないで)ヘイ、ヘイ、ヘイ
(止めないで、止めないで)いい感じ
(止めないで、止めないで)楽しもう、楽しもう
(止めないで、止めないで)ワオ
羽を伸ばしなよ、ハニー、大丈夫
Oh, I’m burning through the sky, yeah
Two hundred degrees, that’s why they call me Mister Fahrenheit, heyTravelling at the speed of light
I wanna make a supersonic man outta you (Yeah, yeah)
僕は空を突き抜け燃えていく、そうさ
200度の熱を持ち、ミスター・ファーレンハイトと呼ばれている
光速で移動する
君をスーパーソニックな男にしてあげるよ
(Don’t stop me now)
I’m having such a good time, I’m having a ball
(Don’t stop me now)
If you wanna have a good time, just give me a call (Ooh, alright)
(Don’t stop me now) 'Cause I’m having a good time (Yeah, yeah)
(Don’t stop me now) Yes, I’m having a good time
I don’t wanna stop at all
(今の僕を止めないで)
お楽しみの最中、なんて楽しいんだろう
(止めないで)
君も楽しみたかったら、僕に連絡してよ
(止めないで)お楽しみの最中なんだ
(止めないで)そうさ、こんなに楽しんでいる
止められるわけないさ
Ah, da da da da
Da da ah ah
Ah da da, ah ah ah
Ah, da da
Ah, da da ah ah
Ooh, ooh ooh, ooh ooh
収録アルバム
アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。
Jazz(1978年)
バラエティに富む楽曲で人気の高い7thアルバムです。タイトルの「ジャズ」は音楽ジャンルのジャズではなく、「ナンセンス」の意味だそうです。
The Platinum Collection(2000年)
3枚の「Greatest Hits」アルバムをセットにした3枚組ボックスセット。クイーンの全キャリア、代表曲をほぼすべて網羅できます。
Jewels(2004年)
日本独自で企画されたベストアルバム。収録曲数は16曲ですが、全キャリアを通じた"有名な曲"がもれなく収録されている為、入門にはこちらがベストだと思います。
Greatest Hits In Japan(2020年)
2019年の来日を記念して企画された日本独自のベストアルバム。ファンの投票による12曲が収録されており、『We Are The Champions』『We Will Rock You』といった有名曲が収録されていない一方で、意外な曲が入っています。