<歌詞和訳>Is This It – The Strokes 曲の解説と意味も
The Strokes – Is This It
ザ・ストロークス – イズ・ディス・イット
ニューヨークで結成された5人組ロックバンド ザ・ストロークスのデビューアルバム「Is This It」(2001年) のオープニングトラックです。
歌詞の意味と解釈
アルバム「イズ・ディス・イット」は、リリース前からリバイバルロック(60年代頃の粗削りなロックに回帰する流れ) を象徴する作品と見られていました。
周囲の注目に対し、(欲しがってたのは)「これだろ」という、大胆なデビュー宣言と捉えられる事がしばしばあります。
ただ、この曲『イズ・ディス・イット』の歌詞は、そういった気負いも感じさせず、むしろそれに反発するかのように、冷めて気だるい雰囲気を漂わせています(いかにもストロークスらしく)。
歌詞は一見すると、恋人に向けたもののように思えますが、リスナーに向けた音楽業界に対する皮肉のようにも読み取れます。
歌詞と和訳
Written by Julian Casablancas
Can’t you see I’m trying? I don’t even like it
I just lied to get to your apartment
Now I’m staying there just for a while
I can’t think, 'cause I’m just way too tired
僕の苦労が、君にはわからない? こんな事好きじゃないけど
嘘をついて、君のアパートに来た
しばらくの間、ここにいるよ
頭が働かない、ただの疲れすぎさ
・apartment アパートメント。共同住宅。日本のアパートやマンションは海外では区別せず「アパートメント」と呼ばれます。
Is this it?
Is this it?
Is this it?
これがそう?
これがそう?
これが?
Said they’d give you anything you ever wanted
When they lied, I knew it was just stable children
Trying hard not to realize
I was sitting right behind you
奴らは君が欲しいものを、何でもくれるって言ってた
奴らは嘘をつく、ただの変わらない子供さ
金にならない事に一生懸命
僕は君のすぐ後ろに座っていた
・stable 安定した、決心の固い、馬小屋
・realize 理解する、気づく、実現する、金になる
Dear, can’t you see? It’s them, it’s not me
We’re not enemies, we just disagree
If I was like him, all pissed in this bar
He changes his mind, says I went too far
We all disagree, I think we should disagree, yeah
ねぇ、わからない? それは奴らさ、僕じゃない
僕らは敵じゃない、意見が違うだけ
もし僕が奴だったら、このバーすべてに腹が立つ
奴は気が変わり、やり過ぎだと僕に言う
俺らはみんな意見が合わない、そうあるべきなんだ
・pissed 酔っ払って(イギリス)、怒って(アメリカ)
Is this it?
Is this it?
Is this it?
これがそう?
これがそう?
これが?
Can’t you see I’m trying? I don’t even like it
I just lied to get to your apartment
Now I’m staying there just for a while
I can’t think, 'cause I’m just way too tired
僕の苦労が、君にはわからない? こんな事好きじゃないけど
嘘をついて、君のアパートに来た
しばらくの間、ここにいるよ
頭が働かない、ただの疲れすぎさ
収録アルバム
アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。
Is This It(2001年)
デビュー作にして、2000年代のリバイバルロック・ムーブメントを代表する作品です。下半身のジャケットはアメリカでは許可されなかった為、US盤のみ2枚目のリンクのものになっています(メンバーもそちらの方が気に入っているそうですが)。
さらに、US盤は9曲目『New York City Cops』も同時多発テロなど当時の事情があって収録されず、代わりに『When It Started』が収録されています。