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<歌詞和訳>Wish You Were Here (あなたがここにいてほしい) – Pink Floyd 曲の解説と意味も

2020-05-07Pink Floyd 歌詞和訳[表現] 詩的/文学的

Pink Floyd – Wish You Were Here
ピンク・フロイド – ウィッシュ・ユー・ワー・ヒア(邦題:あなたがここにいてほしい)

 

イギリスのプログレッシヴ・ロックバンド ピンク・フロイドの9thアルバム「Wish You Were Here」(邦題:炎~あながたここにいてほしい 1975年) の表題曲です。

アルバムは、不在と音楽業界への幻滅がテーマになっていると言われています。

 

歌詞の意味と解釈

この曲は、精神を病んでバンドを脱退したシド・バレットに向けられたものと言われていますが、ロジャー・ウォーターズは"より普遍的な意味"が込められているとも説明しています。

歌詞はやや難解ですが、不在のYouに向けられる言葉は「現実よりも安易な空想に逃げ込んだ」事を惜しんでいるように思われます。そう解釈すると、この曲には"辛くても、単調でも現実を生きるべきだ"というメッセージが感じられます。

いずれにせよ、感傷的な曲とあいまって、"愛する人の不在を嘆く“心境が十分に伝わってきます。

 

歌詞と和訳

Written by David Gilmour & Roger Waters

So, so you think you can tell
Heaven from Hell
Blue skies from pain
Can you tell a green field from a cold steel rail
A smile from a veil
Do you think you can tell?

それで、君はわかっているつもりだね
天国と地獄の違いが
青空と苦痛の違いが。
ならわかるかい?
緑の草原と冷たい線路の違いが
微笑みと仮面の違いが。
君はわかっているつもりかい?

 

tell from ~と~を見分ける
veil ベール、見せかけ、仮面、覆う

 

Did they get you to trade your heroes for ghosts
Hot ashes for trees, hot air for a cool breeze
Cold comfort for change
Did you exchange a walk-on part in the war for a lead role in a cage?

奴らと交換してしまったのか? 君のヒーロー達と亡霊とを、
燃える灰と樹々とを、熱された空気と涼しいそよ風とを
ほんのわずかな慰めと変化とを。
君は取り換えてしまったのか? 戦争での端役を、カゴの中の主役に。

 

cold comfort (うれしくもない・ごくわずかな)慰め
a walk-on part 通行人役、端役
lead role 主役

 

How I wish, how I wish you were here
We’re just two lost souls, swimming in a fishbowl
Year after year running over the same old ground
What have we found?
The same old fears, wish you were here

どれほど僕が、どれほど僕が、君にここにいて欲しいと思っているか
僕らはまるで金魚鉢の中を泳ぐ、2つの迷子の魂みたいだ
年がら年中、同じ大地を駆け回り
僕らは何を見つけたんだろう?
昔から変わらない恐怖? 君がここにいてくれたら

 

year after year 年々、年がら年中、年を追うごとに

 


Pink Floyd Fireguy Tシャツ

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

Wish You Were Here(邦題:炎~あなたがここにいてほしい 1975年)

バンド創立時の中心メンバー シド・バレットに向けられた大曲『Shine On You Crazy Diamond』が最初と最後に配置され、5曲ながらも十分なボリュームで聴かせる9thアルバムです。
2011年にリマスター・ボックスセットがリリースされました。

 

Echoes:The Best Of Pink Floyd(邦題:エコーズ~啓示 2001年)

2枚組のベストアルバム。シド・バレット時代、ロジャー・ウォーターズ時代、デヴィッド・ギルモア時代、それぞれから万遍なく集められています。

 

The Best Of Pink Floyd: A Foot In The Door(邦題:百花繚乱 2011年)

名盤と呼ばれる「狂気」「」「ザ・ウォール」を中心にセレクトされた、16曲収録のベストアルバム。入門に最適です。
タイトルの"ドアに足を入れる"というのは「付き合いの取っ掛かりを掴む」という意味だそうです。