<歌詞和訳>Once – Pearl Jam 曲の解説と意味も
Pearl Jam – Once
パール・ジャム – ワンス
アメリカ シアトル出身のオルタナティブロックバンド パール・ジャムの1stアルバム「Ten」(1991年) のオープニングナンバーです。
曲の始まりに流れる気だるいインストは、アルバムの最後(シークレットトラック) でも繰り返される仕組みになっています。
アルバム「Ten」に収録された『Alive』『Once』『Footsteps』は一続きのストーリーになっているそうで(といっても言われなければわかりませんが…)、"Momma-Son" という3部作になっています。
歌詞の意味と解釈
アルバムでは1曲目ですが、3部作のストーリーとしては『Alive』で狂ってしまった少年が、連続殺人犯になっていく、という内容になっているそうです。
歌詞だけを見てもその事を理解するのは困難で、単に「フラストレーションを抱えた青年の言葉」と受け取っても違和感はありません。
タイトルの「ワンス」は、狂う前の “かつて" の自分、という意味です。
訳は、主人公の独白というかたちで訳しました。
歌詞と和訳
Written by Stone Gossard & Eddie Vedder
I admit it, what’s to say?
I’ll relive it, without pain
Hm, back-street lover on the side of the road
I gotta bomb in my temple that is gonna explode
I got a sixteen gauge buried under my clothes, I play
そうだな、何を言えばいい?
苦しまずに、まざまざと思い出せる
道路の脇に、裏通りの恋人<を遺棄した>
今にも爆発しそうな爆弾をこめかみに抱え、
16ミリ口径の銃を服の下に忍ばせ、俺は殺る
・relive 追体験する、生き返る
・back-street 裏通りの、秘密で行われる、違法な
・temple 寺院、こめかみ
Once upon a time I could control myself
Once upon a time I could lose myself, yeah
かつて、俺は自分をコントロールできた
かつて、俺は我を忘れる事もできた
Oh, try and mimic, what’s insane
I am in it, where do I stand?
Hm, Indian summer and I hate the heat
I got a back street lover on the passenger seat
I got my hand in my pocket, so determined, discreet, I pray
あぁ、溶け込もうとしても、そんな風にはいかない
俺はこの社会で、どこに居場所がある?
暖かな晩秋、この暑さが嫌いだ
助手席に裏通りの恋人を乗せ
ポケットに手を突っ込む、決心は固い、ひっそりと、俺は祈る
・mimic まねる、模倣する、模倣者
・insane 狂気の、正気でない
・indian summer 小春びより、晩秋の暖かい日
・determined 断固とした、決心した
・discreet 思慮深い、慎重な、目立たない
Once upon a time I could control myself
Once upon a time I could lose myself, yeah
かつて、俺は自分をコントロールできた
かつて、俺は我を忘れる事もできた
You think I got my eyes closed
I’ve been looking at you the whole fucking time
俺の目は閉じていると思うだろ
だがずっとずっと、お前を見ていたんだ
Once upon a time I could control myself
Once upon a time I could lose myself, yeah
かつて、俺は自分をコントロールできた
かつて、俺は我を忘れる事もできた
Once upon a time I could love myself, yeah
Once upon a time I could love you, yeah, yeah
Once! Once! Once! Once! Yeah
Once! Once! Yeah, yeah!
Yeah, yeah, yeah, yeah, yeah!
かつて、俺は自分を愛する事ができた
かつて、俺はお前を愛する事もできた
かつては! かつては! かつては! かつては! そう
かつては! かつては! そう、そうだ!
そうだ、そうだ、そうだ、そうだ!
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収録アルバム
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Ten(1991年)
当時のグランジブームも手伝って1,000万枚以上のセールスを上げた1stアルバム。驚異的なセールスを上げた理由には、当時の社会問題を詩的に表現したエディ・ヴェダーの詞にもあったようです。
また、アルバムタイトル「Ten」は、メンバーが敬愛するバスケットボールプレイヤー ムーキー・ブレイロック(パール・ジャムは結成当初ムーキー・ブレイロックというバンド名で活動していました) の背番号からとられていると言われています。
Rearviewmirror: Greatest Hits 1991-2003(2004年)
デビュー作「Ten」(1991年) から7thアルバム「Riot Act」(2002年) までの代表曲を収録した2枚組33曲。アルバム未収録曲も多いので、オリジナルアルバムを揃えているような人にもおススメできます。
タイトルは2ndアルバム「Vs.」収録の同曲のタイトルからとられています。