<歌詞和訳>Estranged – Guns N’ Roses 曲の解説と意味も
Guns N’ Roses – Estranged
ガンズ・アンド・ローゼズ – イストレインジド
アメリカのロックバンド ガンズ・アンド・ローゼズの3rdアルバム「Use Your Illution II」(1991年)に収録されている曲です。
1994年1月にシングルとしてもリリースされました。
アクセル・ローズ曰く、この曲は当時の妻エリン・エヴァリーと離婚が決まり、落ち込んでいた時に書かれたそうです。
ミュージックビデオは『Don’t Cry』『November Rain』に続く3部作の最後となっているそうです。
9分を超える長尺のバラード曲でありながら、ファンの間ではたびたびバンドの最高の曲に挙げられている、人気の曲です。
歌詞の意味と解釈
タイトルの「イストレンジド」とは、"別居中の“、"疎遠になった“という意味の言葉です。
歌詞には恋人と別れた後の心境が書かれており、「そこからいかに立ち直るか」がテーマになっていると思われます。
しかし、結局は思い出を美化し未練を断ち切れないでいる、というのが歌詞のストーリーになっていて、この未練がましい心理描写は、いかにもアクセル・ローズといった感じがします。
歌詞と和訳
Written by Axl Rose
When you’re talkin’ to yourself and nobody’s home
You can fool yourself, you came in this world alone (Alone)
誰もいない家で、独り言をつぶやけば
自分に思い込ませることができる、自分はこの世界にたった一人でやって来たのだと
・talk to oneself 独り言を言う
So nobody ever told you, baby, how it was gonna be?
So what’ll happen to you, baby? Guess we’ll have to wait and see
一体どうなるのか? 君に教える者はいなかった
これから何が起きる? 待ち受けるしかないのだろう
Old at heart, but I’m only 28
And I’m much too young to let love break my heart
Young at heart, but it’s gettin’ much too late
To find ourselves so far apart
心は老けても、俺はまだ28
恋に心を打ち砕かれるにはまだ若い
気持ちは若くても、もう遅すぎる
遠く離れた二人のよりを戻すには
※この曲が作られた時、アクセルは28歳でした。歌詞は自伝的内容を多く含んでいると思われます。
I don’t know how you’re s’posed to find me lately
An’ what more could you ask from me?
How could you say that I never needed you?
When you took everythin’, said, you took everythin’ from me
Hey, yeah
最近は、君が俺(の気持ち)に気付いているかすら、わからない
これ以上(君から離れること以上に)、俺に何を望む?
君など必要なかったなんて、言えるわけないだろ?
君はすべてを奪った、そう、君は俺からすべてを奪った
・supposed to ~することになっている、~するはずだった
Young at heart, an’ it gets so hard to wait
When no one I know can seem to help me now
Old at heart, but I mustn’t hesitate
If I’m to find my own way out
気持ちが若いほど、待つのは辛くなる
俺を助けられる者はいないと、今わかった
心は老いても、躊躇してはいけない
もし、自分の道を切り拓くのならば
・hesitate ためらう、躊躇する
Still, talkin’ to myself and nobody’s home (Alone)
俺はまだ、誰もいない家で、独り言をつぶやいている
So nobody ever told us, baby, how it was gonna be
So what’ll happen to us, baby? Guess we’ll have to wait and see
一体どうなるのか、ベイビー、君に教える者はいなかった
これから何が起きるのだろう? ベイビー、待ち受けるしかないだろう
When I find out all the reasons
Maybe I’ll find another way, find another day
With all the changin’ seasons
Of my life, maybe I’ll get it right next time
An’ now that you’ve been broken down
Got your head out of the clouds, back down on the ground
An’ you don’t talk so loud an’ you don’t walk so proud
Anymore and what for?
(君と離れなければならなくなった)理由がすべてわかれば
多分、俺は新たな道を見つけ、新たな一日を迎えられるだろう
俺の人生の、すべての季節を変化させながら
次はきっと、上手くやれる。
今、君は打ちのめされていても
正気を取り戻し、地に足を付け
大声で喚くことも、傲慢に振舞うこともない
もうこれ以上、何を望む?
・break down 打ち破る、壊れる、打ちのめされる
・get one’s head out of the clouds 現実を見る、目を覚ます(直訳は「雲の間から頭を出す」)
※you don’t talk so loud, you don’t walk so proudのフレーズは、ボブ・ディランの『Like A Rolling Stone』の歌詞から引用しているそうです。言われてみれば、この曲の歌詞は、ところどころ『Like A Rolling Stone』の影響を感じさせます。
Well, I jumped into the river too many times to make it home
I’m out here on my own an’ driftin’ all alone
If it doesn’t show, give it time to read between the lines
'Cause I see the storm is gettin’ closer
An’ the waves, they get so high
Seems everythin’ we’ve ever known’s here
Why must it drift away and die?
家に帰ろうと、俺は何度も川に飛び込んだ
自分の中に閉じこもり、一人きりさまよっている
その意味がわからなければ、時間をかけて意味を読み取って欲しい
俺には、嵐が近づいているのがわかる
波も、高くなっている
俺達が知っているすべて(思い出)が、ここにある
それらが流され死んでいくのを、どうして放っておける?
・on my own 一人で、自力で
・give it time 時間をかける
※stormやwavesが何を表しているのかよくわかりませんが、おそらく「二人の関係を壊すもの」だと思います。
また、we’ve ever known’s here(俺達が知ってきたものはすべてここにある)が何を意味するかもよくわかりませんが、ここは「二人の思い出」(月並みですが)だと解釈して訳しました。
I’ll never find anyone to replace you
Guess I’ll have to make it through this time, woah, this time
Without you
お前の代わりなんて、見つかるわけがない
今、俺はこの状況から抜け出さなきゃならない、今の
お前がいない状況から
I knew the storm was gettin’ closer
And all my friends said I was high
But everythin’ we’ve ever known’s here
I never wanted it to die
俺は、嵐が近づくのがわかっていたのに
仲間たちは、俺が浮かれていると言った
でも、俺達の思い出は、すべてここにあるから
俺は、それを死なせたくないんだ
収録アルバム
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Use Your Illusion II(1991年)
「Use Your Illusion」というタイトルを冠したアルバムをIとIIの2枚に分けて同日にリリースした作品。全米アルバムチャート1位・2位を独占するなど、当時のガンズの勢いを感じさせます。チャート的にはIIが1位を獲得し、Iは2位どまりとなりました。
評判的には、IIは聴き易く、Iは聴き込むと味が出る、という感じです。
Greatest Hits(2004年)
これまでのリリースされたアルバム3枚、ミニアルバム1枚、カバーアルバム1枚、そしてサントラ提供曲から1曲と、万遍なく収録されたベストアルバムです。