<歌詞和訳>Rearviewmirror – Pearl Jam 曲の解説と意味も
Pearl Jam – Rearviewmirror
パール・ジャム – リアビューミラー
アメリカ シアトル出身のオルタナティブロックバンド パール・ジャムの2ndアルバム「Vs.」(1993年) に収録されている曲です。
シングルとしてはリリースされていませんが、2004年にリリースされたベストアルバムのタイトルになるなど、人気の曲です。
歌詞の意味と解釈
タイトルの「リアビューミラー」(=リアビュー・ミラー) とは、日本でいう “車のバックミラー" の事です。
車を走らせ、バックミラーに映る嫌な思い出(歌詞では虐待していた親のように思われます) から解放され、自由になっていく心境が綴られています。
また、虐待をテーマにした『Daughter』の続きの曲とも考えられているそうです。
歌詞と和訳
Written by Eddie Vedder
I took a drive today
Time to emancipate
I guess it was the beatings
Made me wise
But I’m not about to give thanks
Or apologize
今日、ドライブした
束の間の自由。
殴られて
俺は賢くなった。
でも俺は
感謝する気も、謝る気もない
・emancipate 解放する、自由になる
I couldn’t breathe
Holding me down
Hand on my face
Pushed to the ground
Enmity gauged
United by fear
Forced to endure
What I could not forgive
息もできないほど
押さえつけられ、
顔面を掴む手が
俺を地面に押しつけた。
憎しみのゲージが
恐怖とともに積み上がる。
許せない事を
耐えさせられた
・enmity 敵意、恨み
・gauge ゲージ、測定、測定する、評価する、
・endure 我慢する
I seem to look away
The wounds in the mirror waved
It wasn’t my surface
Most defiled
目をそらしたはずなのに
傷だらけの自分が鏡に映る。
でもそれは俺の
最も汚されたものではない
・defile 汚す、冒涜する
Head at your feet
Fool to your crown
Fist on my plate
Swallowed it down
Enmity gauged
United by fear
Tried to endure
What I could not forgive, yeah
お前の足元で
無様に扱われ、
拳をにぎり
じっとこらえた。
憎しみのゲージが
恐怖とともに積み上がる。
許せない事を
耐えさせられた
※head at 以降の歌詞は多分headとfeet、fool(愚か者)とcrown(王冠)と、反語を使った流れになっていると思われますが、正確な意味がつかめなかったので雰囲気で訳しています。
Saw things, saw things
Saw things, saw things
Clearer, clearer
Once you were in my rear-view mirror
I gathered speed from you fucking with me
Once and for all
I’m far away
Hard to believe
Finally the shades are raised
Hey, yeah
見たんだ、見たんだ
見たんだ、見たんだ
はっきりと、はっきりと、
かつてのお前が、俺のバックミラーに映るのを。
俺はスピードを上げた、俺を侮辱したお前とも
これでおさらばだ
俺はずっと遠くへ進む。
驚くほど
ついにカーテンが開かれた
ヘイ、イエー
・once and for all 今回限りで、これっきり、きっぱりと
・shade 陰、暗がり、ブラインドカーテン
同じアルバムに収録されている『Daughter』のthe shade go down と対になっていると考えられます
Saw things so much clearer
(Once you, once you) Rear-view mirror
(×3)
Saw things so much clearer
(Once you) Oh yeah
はっきり見たんだ
(かつてのお前を、かつてのお前を)バックミラーで
はっきり見たんだ
(かつてのお前を)
パール ジャム Tシャツ Pearl Jam STICK MAN (ALIVE) 正規品 ロックTシャツ関連 (M)
収録アルバム
アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。
Vs.(1993年)
2ndアルバム。アメリカでは発売最初の週で95万枚を売り上げ、「レジクラッシャー」と呼ばれたそうです。前作よりもアグレッシヴなサウンドで、ジャケットのフェンスに首を突っ込む羊はメンバーの当時の心境(見世物になるストレス) を表したものだそうです。
Rearviewmirror: Greatest Hits 1991-2003(2004年)
デビュー作「Ten」(1991年) から7thアルバム「Riot Act」(2002年) までの代表曲を収録した2枚組33曲。アルバム未収録曲も多いので、オリジナルアルバムを揃えているような人にもおススメできます。
タイトルは2ndアルバム「Vs.」収録の同曲のタイトルからとられています。