<歌詞和訳>Even Flow – Pearl Jam 曲の解説と意味も
Pearl Jam – Even Flow
パール・ジャム – イーヴン・フロウ
アメリカ シアトル出身のオルタナティブロックバンド パール・ジャムの1stアルバム「Ten」(1991年) に収録されている曲です。
同アルバムの2枚目のシングルとして、1992年4月にリリースされました。
この曲で歌われているのはホームレスです。
エディ・ヴェダーはこの曲のモデルはある元ベトナム帰還兵のホームレス(エディという名前の) だと説明しています。
歌詞の意味と解釈
歌詞の主人公がホームレスであり、この曲は不器用なホームレスの生き方に同情する視点で書かれたものと考えた上でも、サビの「Even flow, thoughts arrive like butterflies」の意味をはっきり理解できません。
ここでは、「even」という単語を、"~でさえ" 等の強調表現ではなく、"均等" という意味で解釈し、「イーヴン・フロー」を “均等な流れ" と訳しました。
曲が訴えたい事は、「ホームレスにも他の人と同じ人生があり、何かが少しかみ合わない・ちょっとした不幸がきっかけで、人として扱われないのはおかしい」というものだろうと推測し、訳しています。
歌詞と和訳
Written by Stone Gossard & Eddie Vedder
Freezin’
Rests his head on a pillow made of concrete, again
Oh, feelin’
Maybe he’ll see a little better, set of days, ooh yeah
Oh, hand out
Faces that he sees time again ain’t that familiar, oh yeah
Oh, dark grin
He can’t help, when he’s happy he looks insane, hm yeah
凍てつく寒さ
彼はまた、コンクリートの枕に頭を沈めて眠る。
感じている
きっともう少しマシになる、そんな日が来ることを。
施し物
何度見たことがある顔も、よそよそしい。
不気味な笑い
それはどうすることもできない。そのせいで、幸せそうな彼は狂人に見える。
・grin ニヤリと笑う
・hand out 配る、折りたたみ広告、施し物
Even flow, thoughts arrive like butterflies
Oh, he don’t know, so he chases them away
Oh, someday yet, he’ll begin his life again
Life again, life again…
均等な流れ、思考は蝶のように不確かにやってくる
彼は気づかず、それをふいにする
いつの日か、彼は人生をやり直す
人生を、もう一度
・chase away 追い払う、吹き飛ばす
Kneelin’
Looking through the paper though he doesn’t know to read, oh yeah
Oh, prayin’
Now to something that has never showed him anything
Oh, feelin’
Understands the weather of the winters on its way
Oh, ceilings
Few and far between all the legal halls of shame, hey
膝を曲げ
新聞に目を通しても、彼は読み方を知らない。
祈りを捧げても
何か<良いもの>が彼にやってくる事は無かった。
感じている
気候が冬に向かっていくのを。
<安心して眠りにつける>天井
屈辱的な公共施設を除き、<それを得られる可能性は>少なく、その道は険しい
・kneel ひざまずく、ひざを曲げる
・legal 合法的な、法に基づく
Even flow, thoughts arrive like butterflies
Oh, he don’t know, so he chases them away
Oh, someday yet, he’ll begin his life again
…Ah, whispering hands, gently lead him away
Him away, him awayYeah!
Woo, ah yeah… fuck it up
均等な流れ、思考は蝶のように不確かにやってくる
彼は気づかず、それをふいにする
いつの日か、彼は人生をやり直す
あぁ、ひっそりと差し伸べられた手が、彼を連れていく<施設か病院かあの世へ?>
彼を、彼を連れていく
そう!
あぁ、そう、ふざけるな
・whispering ささやき、風説、ささやくような、うわさ好きの
・lead someone away ~を連れていく
Even flow, thoughts arrive like butterflies
Oh, he don’t know, so he chases them away
Oh, someday yet, he’ll begin his life again
Oh, whispering hands, gently lead him away
Him away, him away… yeah!
Woo, ah yeah…
均等な流れ、思考は蝶のように不確かにやってくる
彼は気づかず、それをふいにする
いつの日か、彼は人生をやり直す
あぁ、ひっそりと差し伸べられた手が、彼を連れていく
彼を、彼を連れていく
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収録アルバム
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Ten(1991年)
当時のグランジブームも手伝って1,000万枚以上のセールスを上げた1stアルバム。驚異的なセールスを上げた理由には、当時の社会問題を詩的に表現したエディ・ヴェダーの詞にもあったようです。
また、アルバムタイトル「Ten」は、メンバーが敬愛するバスケットボールプレイヤー ムーキー・ブレイロック(パール・ジャムは結成当初ムーキー・ブレイロックというバンド名で活動していました) の背番号からとられていると言われています。
Rearviewmirror: Greatest Hits 1991-2003(2004年)
デビュー作「Ten」(1991年) から7thアルバム「Riot Act」(2002年) までの代表曲を収録した2枚組33曲。アルバム未収録曲も多いので、オリジナルアルバムを揃えているような人にもおススメできます。
タイトルは2ndアルバム「Vs.」収録の同曲のタイトルからとられています。