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<歌詞和訳>Black Swan – Thom Yorke 曲の解説と意味も

2019-06-08Thom Yorke 歌詞和訳[社会] 風刺/抗議

Thom Yorke – Black Swan
トム・ヨーク – ブラック・スワン

 

イギリスのオルタナティブ・ロックバンド レディオヘッドのフロントマン トム・ヨークの、初のソロアルバム「The Eraser」(2006年) に収録されている曲です。

アルバムの中でも、メロディがはっきりしていて聴き易い曲です。

 

歌詞の意味と解釈

印象的なタイトルですが、実際にブラック・スワン(コクチョウ) という鳥がオーストラリアに生息しているそうです。

 wikipedia コクチョウ

タイトルには「ブラック・スワン理論」も下敷きになっていると思われます。

ブラック・スワン理論:ありえないと思われていた事が生じた場合、非常に強い衝撃を与えるという理論。金融危機や自然災害について表現される事が多い。
白鳥は白い鳥だけと思われていたが1697年に黒い白鳥が発見された事に由来する。

 

歌詞の内容は抽象的ですが、「人類の指導者(you) に対する悲観的で挑戦的な態度」が書かれているように思われます。

 

歌詞と和訳

Written by Thom Yorke

What will grow crooked, you can’t make straight
It’s the price that you gotta pay

Do yourself a favour and pack your bags
Buy a ticket and get on the train(×2)

そいつはどんどんねじ曲がる、真っすぐさせるなんて無理さ
そして代償を払うことになる

悪い事は言わないから、荷物をまとめたら
切符を手に入れ、列車に乗りなよ

 

Do yourself a favour 悪い事は言わないから、いいかい(相手に忠告をする際に使われるフレーズ) 

 

‘Cause this is fucked up, fucked up(×2)

もうメチャクチャなんだ、イカれてる

 

fuck up 最悪、壊れている

 

People get crushed like biscuit crumbs
And laid down in the bitumen
You have tried your best to please everyone
But it just isn’t happening
No, it just isn’t happening

人々はビスケットのカケラみたいに粉々にされて
アスファルトに敷き詰められる
みんなを喜ばせようと、あんたは最善を尽くしたけど
何も起きやしなかった
何も起きやしなかったのさ

 

bitumen アスファルト、ビチューメン(欧州等ではアスファルトをビチューメンと呼ぶそうです)

 

And it’s fucked up, fucked up

And this is fucked up, fucked up

This your blind spot, blind spot
It should be obvious, but it’s not

メチャクチャだ

もうメチャクチャじゃないか、サイアクだ

これがあんたの盲点、盲点さ
明らかなはずなのに、わかっちゃいない

 

You cannot kick-start a dead horse
You just cross yourself and walk away

I don’t care what the future holds
‘Cause I’m right here, and I’m today
With your fingers you can touch me

悪あがきはよして
祈りでも捧げて去りなよ

未来に何があるかなんて、気にしちゃいない
だって僕はここにいるし、
あんたが指で触れるのは、今日の僕だろ

 

kick-start (バイクの)エンジンを始動する
 kick a dead horse(死んだ馬を蹴る)は「無駄な事をする」の意味で、”kick-start”としているのは言葉遊びかと思われます
cross oneself 十字を切る

 

I am your black swan, black swan
(But I made it to the top, made it to the top)
And this is fucked up, fucked up

Be your black swan, be your black swan
(But I made it to the top, made it to the top)
I’m  for spare parts, broken up

僕はあんたのブラックスワン、異質な存在
(だけど、僕はその頂点なんだ)
もうメチャクチャで、サイアクさ

僕はあんたのブラックスワン、異質な存在
(だけど、僕はその頂点なんだ)
壊れちまった替えの部品さ

 

You are fucked up, fucked up
This is fucked up, fucked up

Be your black swans, black swans
I’m  for spare parts, broken up

あんたはメチャクチャで、サイテーだ
もうメチャクチャで、サイアクだ

あんたのブラックスワン、異質な存在
ぶっ壊れている替えの部品さ

 

 

言葉の解説

What will grow crooked, you can’t make straight

歌の出だしのフレーズですが、これはドイツの哲学者イマヌエル・カントの言葉「人間性というねじ曲がった木材からは、真っすぐなものが生まれた事は無い」(Out of the crooked timber of humanity, no perfectly straight thing can be made.)を下敷きにしたものとも言われています。

(エッセイ「世界市民的意図による普遍史の想念(Idea for a Universal History From a Cosmopolitan Point of View)」 より)

 

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

The Eraser(2006年)

 

ソロ1作目。エレクトロニクスとトムのボーカルが中心で、派手さはありませんが沁みる作品です。レディオヘッド好きならきっと好きになる内容だと思います。