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<歌詞和訳>You Could Be Mine – Guns N’ Roses 曲の解説と意味も

2022-11-11Guns N' Roses 歌詞和訳[恋愛] 別れ/後悔,[表現] 他の曲名・アーティスト名が出てくる

Guns N’ Roses – You Could Be Mine
ガンズ・アンド・ローゼズ – ユー・クッド・ビー・マイン

 

アメリカのロックバンド ガンズ・アンド・ローゼズの3rdアルバム「Use Your Illution II」(1991年)に収録されている曲です。

同アルバムの最初のシングルとしても、リリースされました。

映画「ターミネーター2」の主題歌として使用され、広く知られた曲となっています
(さらに、2009年の映画「ターミネーター4」にも使用されています)


ターミネーター2 [DVD]

 

ターミネーター2のシーンが挿入され、アーノルド・シュワルツェネッガーが出演したミュージックビデオが作られましたが、ビデオは権利の関係で公式ではお蔵入り状態となっています(非公式アカウントがアップしているものがYouTubeでは見られます)。

また、ターミネーター2ではバンドへのオマージュとして、ターミネーター(T-800)が銃の入ったバラを運ぶシーンがあります。

 

前作「Appetite for Destruction」のセッション時に作られた曲と言われており、歌詞の一部(With your bitch slap rappin’ and your cocaine tongue. You get nothin’ done)が同アルバムのブックレットに掲載されています。

 

 

歌詞の意味と解釈

タイトルにある「could」はcanの過去形(~することができた)だけでなく、推量や仮定、丁寧な依頼、願望、後悔、強い否定などの意味があります。

歌詞の内容は、「自分の思い通りにならない自由奔放な恋人に対し、別れを告げる」というもので、未練とも苛立ちとも言える、複雑な心境が書かれています。

その感じからすると、タイトル「ユー・クッド・ビー・マイン」は、「お前は俺のものになればいいのに」(願望)と訳すのがしっくりくると思います。

 

なお、歌詞はギタリスト イジーの恋人との破局について書かれたものと言われており、特に、中間部分の「弁護士がどうのこうの~」という辺りは生々しさを感じます。

 

歌詞と和訳

Written by Axl Rose & Izzy Stradlin

I’m a cold heartbreaker, fit to burn and I’ll rip your heart in two
And I’ll leave you lyin’ on the bed
I’ll be out the door before you wake 'em, it’s nothin’ new to you
'Cause I think we’ve seen that movie, too

俺は冷酷なハートブレイカー、お前の心を真っ二つに引き裂いても構わない
ベッドの上にお前を残して去っていく
お前が目覚める前に出ていってやる、お前にとって初めての事じゃない
そんな映画だって見ただろう

 

fit to burn 直訳すると「燃やすのにしっくりくる」となりますが、「他人を傷つけても自分の心が痛まない様子」を指すスラングでもあるようです。
I’ve seen that movie too このフレーズはエルトン・ジョンの曲からとられているそうです

※この部分だけを見ると一見「女たらしの男」のようにも読み取れますが、自分の思い通りにならない恋人に対する仕返し宣言のようなものだと思われます

 

'Cause you could be mine, but you’re way out of line
With your bitch slap rappin’ and your cocaine tongue
You get nothin’ done, I said, you could be mine, aw

お前が俺のものになればいいのに、お前はマトモじゃない
耳をつんざく喚き声、ラリった言葉遣い
お前には何も通じない、本当に、俺のものになればいいのに

 

bitch slap rapping 直訳すると「雌犬(あばずれ女)の平手打ちラップ」となります。bitch slapとは"他の女性をおとしめる事"という意味のスラングでもあるそうですが、不確かなので上記のように訳しています
cocaine tongue 直訳すると「コカインの舌(言語)」。上記のように意訳しました。
I say (呼びかけや強調として使われる)おい、ちょっと、ほんとに

 

Now, holidays come and then they go, it’s nothin’ new today
Collect another memory
When I come home, late at night, don’t ask me where I’ve been
Just count your stars I’m home again

そして休日が来て、ただ過ぎていった、目新しいものはなく
思い出が増えるだけ
俺が夜中に帰っても、どこにいたかなんて聞くなよ
自分の"星の数”でも数えてろ、俺はまた帰ってきたんだ

 

collect 集める、収集する、受け取る、まとめる

 

'Cause you could be mine, but you’re way out of line
With your bitch slap rappin’ and your cocaine tongue
You get nothin’ done, I said, you could be mine

お前が俺のものになればいいのに、お前はマトモじゃない
耳をつんざく喚き声、ラリった言葉遣い
お前には何も通じない、本当に、俺のものになればいいのに

 

You could be mine, you could be mine
You could be mine, you could be mine
You could be mine, mine, mine, mine
You’ve gone sketching too many times
Ooh, why don’t you give it a rest?
Why must you find another reason to cry?

お前は俺のものになればいいのに、お前は俺のものになればいいのに
お前は俺のものになればいいのに、お前は俺のものになればいいのに
俺のものになればいいのに、俺の、俺の、俺の
お前はやたらと小芝居を打つ
たまには止めたらどうだ?
お前が泣く理由を増やすだけだぜ?

 

go sketching 直訳すると「スケッチに出かける」となります。スラングかもしれませんがわからず、上記のように訳しました(sketchには写生の他に寸劇の意味もあります)
give it a rest いい加減にしろ

 

Well, you’re breakin’ down my back and I’ve been rackin’ out my brain
It don’t matter how we make it, 'cause it always ends the same
You can push it for more mileage, but your flaps are wearing thin
And I could sleep on it until mornin’, but this nightmare never ends
Don’t forget to call my lawyers with ridiculous demands
An’ you can take the pity so far, but it’s more than I can stand
'Cause this couch-trip’s gettin’ older, tell me how long has it been?
'Cause five years is forever, and you haven’t grown up yet

お前は俺の重荷になって、俺を随分悩ませた
どう切り抜けるかなんてどうでもいいさ、どうせ終わるのに変わりはない
まだ俺を利用するのも結構だが、お前の"フラップ"には飽き飽きだ
朝まで考え込んでも、この悪夢に終わりはない
忘れるなよ、バカげた要求を俺の弁護士に突きつけるのをな
お前は随分自分を憐れんでいるが、俺は我慢の限界だ
カウチ・トリップなんてもう古いぜ、どれだけ経ったか言ってみろよ?
永遠のような5年間、お前はちっとも成長しない

 

rack one’s brain 頭を悩ませる、知恵を絞る
push for ~を強く求める、しきりに要求する
mileage マイレージ、距離、旅費、利用価値
・flap フラップ、はためく、女性器
wearing thin すり減る、飽きられる、我慢の限界になる
sleep on 一晩考える
ridiculous ばかげた、おかしな、非常識な
take pity on 同情する、憐れむ
so far 今までのところ、限度
couch trip couchは「ソファー」、tripは「旅行」ですが、ここではなんとなく性的なニュアンスを匂わせます(浮気相手を家に連れ込んでいちゃつく?)。また関係あるかは不明ですが、1988年公開のコメディ映画「カウチ・トリップ」というものもあります(内容は精神病患者のフリをした囚人が、精神科医のフリをしてラジオで人生相談にのる、というものらしいです)。

 

※ここのパートは言葉遊びや暗喩、ダブルミーニングを多く含んでいると思われます(例えば、マイレージに対してフラップ(飛行機の下げ翼))。正確な意味はおそらく作者本人にしかわからないような気もするので、かなり意訳して上記のように訳しています。

 

Oh, you could be mine, but you’re way out of line
With your bitch slap rappin’ and your cocaine tongue
You get nothin’ done, I said, you could, you should be

お前が俺のものになればいいのに、お前はマトモじゃない
耳をつんざく喚き声、ラリった言葉遣い
お前には何も通じない、本当に、俺のものになればいいのに

 

 

You could be mine
Oh, you could be mine
You could be mine
Aw, you could be mine
You could be mine

お前は俺のものになればいいのに
俺のものになればいいのに

 

Aw, You could be mine
Aw, You could be mine
Aw, You could be mine
You could be mine, yeah

お前は俺のものになればいいのに
俺のものになればいいのに

 

 

収録アルバム

アルバムジャケットを押すとアマゾンのページへ移動します。

Use Your Illusion 2(1991年)

Use Your Illusion」というタイトルを冠したアルバムを1と2の2枚に分けて同日にリリースした作品。全米アルバムチャート1位・2位を独占するなど、当時のガンズの勢いを感じさせます。チャート的には2が1位を獲得し、1は2位どまりとなりました。
評判的には、2は聴き易く、1は聴き込むと味が出る、という感じです。

 

Greatest Hits(2004年)

これまでのリリースされたアルバム3枚、ミニアルバム1枚、カバーアルバム1枚、そしてサントラ提供曲から1曲と、万遍なく収録されたベストアルバムです。